治療院を開業するには?費用や資格、手続きなど必要な7つのステップを解説します

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年々、資格取得者の数とともに開業数が増えている治療院。整骨院やマッサージ店などが代表的なものですが、今回はそんな治療院を開業してみたいと思っている方のために、開業までに必要な7つのステップをまとめました!

目次

【治療院開業のための7ステップ】

  1. 開業したい治療院の種類を決める
  2. 開業に必要な資格を取得する
  3. 治療院のコンセプトを考える
  4. 開業する場所を決める
  5. 必要な設備を整える
  6. 集客方法を考える
  7. 開業届を出す

【開業のための資金について】

【まとめ】

治療院開業のための7ステップ

【ステップ1】開業したい治療院の種類を決める

開業したい!と思ったら、まずどのような種類の治療院にするかを検討しましょう。

一般に治療院で行われる施術は、主に医療類似行為に分類される、体の不調の治療を目的とした施術になります。その施術内容は大きく4つに分けることができます。

1つ目は整骨です。整骨は主にスポーツや日常生活で起きた捻挫や打撲、脱臼や骨折などの初期治療などに多く利用されます。

2つ目は鍼治療です。とても細い金属の針を患部体に刺すことで体内のバランスを整え体内の循環を良くしてくれる効果があります。

3つ目はお灸での治療です。お灸を体の表面にのせて焼くことで、熱が体に伝わり、その熱で体のバランスを整えたり血流の循環を良くする治療です。

4つ目はマッサージです。患部をマッサージすることによって血流を改善したり、筋肉のコリをほぐしたりすることができます。また体内の内臓と関係の深いツボを刺激することによって直接的ではなくとも、体内の臓器などの調子を改善する効果も期待されます。

自分が行いたい施術に合わせて、どんな治療院を開くか考えてみましょう!

【ステップ2】開業に必要な資格を取得する

どんな治療院を開業するか決めたら、次は開業するために必要な資格を取得しましょう。

治療院の開業に必要な代表的な資格は、大きく分けて以下の4つです。

  • あん摩マッサージ指圧師……マッサージ店の開業に必要
  • はり師……鍼灸院の開業に必要
  • きゅう師……鍼灸院の開業に必要
  • 柔道整復師……接骨院・整骨院の開業に必要

これらの資格は治療院開業のためだけでなく、整形外科やリハビリセンター介護福祉施設などでも活躍できる資格です。

すべての資格において、国から決められた教育機関に3年以上通った上で、その後に国家試験に合格する必要があります。

【ステップ3】治療院のコンセプトを考える

どんな治療院にするか、またそのための資格が取得できたら、次には開業に向けた具体的な準備に入っていきます。

その第一段階として、開業する治療院のコンセプトを決めていきましょう。

コンセプトとは例えば「患者様にできるだけリラックスしていただけるよう、プライベートな空間を大事にした個人的な治療院にしたい」「地域の方や仕事帰りの方などが気軽によれるようなアットホームな治療院にしたい」といったものです。

コンセプトを決めておくことは、その後の準備を進める上でも、非常に重要なポイントです。

うまく具体的に想像できない方は、どのような場所で、誰に向けて、どんな施術がしたいか、というのを一つ一つ考えていくと、スムーズにイメージがまとまるかと思います。

【ステップ4】開業する場所を決める

開業するコンセプトがまとまったら、次はどのような規模、または場所で開業するか考えましょう。

開業する場所は大きく分けて2つあります。

1つ目は自宅で開業するという方法です。

自宅で開業するメリットは、初期費用が抑えられることや小規模から始められること、さらに自分自身でオープンする時間を決められるため、生活と両立しやすいといった点が挙げられます。

一方のデメリットとしては、立地条件を選べないことや、自分の居住空間の一部を利用するため、生活にメリハリをつけにくい可能性があるなどが挙げられるでしょう。また、お客様に生活感が伝わらないよう、特に施術を行うエリアの内装などには気を使う必要があります。

2つ目は賃貸物件で開業するという方法です。

メリットとしては、自分の好きな立地条件で開業できることや、ゼロベースで店舗をつくりあげることができるため、自分のコンセプトやイメージに沿った治療院にしやすいことが挙げられるでしょう。

デメリットとしては、開業に必要な初期費用が高額になるということと、賃料などの維持費が発生する点です。

自分自身の開きたい治療院の規模や、用意できる資金などと相談して決めていきましょう。

【ステップ5】必要な設備を整える

治療院を開業する場所が決まったら、次は必要な設備や備品の準備にとりかかりましょう。

どのような施術をするかで、用意するものも変わってくると思いますが、まず最低限必要な設備は以下のものが挙げられるでしょう。

  • 患者さん用ベット
  • 施術用のイス施術用タオル
  • ブランケット
  • 患者さん用のイス
  • アルコール消毒用のアルコール
  • 体温計
  • 問診票
  • バインダー
  • パソコン

治療院に置く家具などは、コンセプトや治療院の規模によって変わってきますのでその都度、必要な物であるかどうかを考えながら用意していくことをオススメします。

また、コンセプトや治療院の規模にかかわらず、患者さんに気持ちの良い時間を過ごしていただくため、清潔感はとても大事ポイントです。お客様に不快感を与えない、清潔感のある空間作りを心がけましょう。

【ステップ6】集客方法を考える

最後に治療院を開業する準備が整ってきたら、お客様や患者さんに来院していただくための集客方法を検討しましょう。

集客方法はさまざまな手段があります。例えばチラシをポスティング地域の情報誌への掲載やSNSを使った宣伝、さらに最近では予約システムアプリ・サービスを通じて、お店を周知するという方法もあります。

治療院の近所の患者様を獲得したいと言う場合はチラシをポスティングなどが有効です。

インターネットを活用して、不特定多数の方に向け広く宣伝をしたいという場合は、SNSや予約システムアプリ・サービスでの宣伝をオススメします。

予約システムアプリは、無料で利用できるものもたくさんありますので、まずダウンロードしてみることをおすすめします。

tol magazineでは予約システムアプリについて詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください!

【ステップ7】開業届を出す

治療院を開く準備が整ったら、すぐに開業届けを提出しましょう。

開業届と言うのは税務署へ個人で事業を始めたことを報告するものです。

開業届は開業してから1ヵ月以内に提出しなければなりません。詳しくは国税庁のホームページなどを参考にしてみて下さい。

また、治療院の場合、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師の資格を持たれている方が大半ですが、そのような国家資格をお持ち方は、お店を開く際に保健所に届け出をする必要があります。これはお店の規模などに関係なく必要な手続きですので、しっかりと書類を用意して提出しましょう。

開業のための資金について

治療院を開業する際の資金は開業する場所や規模によって大きく変わってきますが、自宅で開業する場合30万円から、賃貸物件で開業する場合150万円ほどの資金が必要になるといわれています。

開業資金の内訳は設備費、広告費、通信費、家賃等になります。

賃貸物件の場合、資金の中に占める家賃の割り合大きくなってしまうため、慎重な物件選びが必要になってきます。

また、資格取得のための学費も開業資金の一部といえます。治療院を開業するための資格は国家資格なので、民間資格に比べて取得に時間とお金がかかりますが、取得すれば高度な施術が提供できるため、大きな強みになります。

学費が足りない場合は奨学金を利用したり、開業する際にかかる費用が不安な場合は、助成金を活用するというのも方法の一つです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は治療院を開業する際の7つのステップについてまとめました。

この記事が治療院の開業を検討されている方の参考になれば幸いです。

この記事を書いた人
tol magazine

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