ヘッドスパ開業に必要な資格とは? 民間資格・スクールも紹介【ヘッドスパサロン】

業種別

さまざまな施術内容があるエステサロンなどの中でも、一つの施術に特化する「専門店」のオープンが年々増加しています。今回は最近注目されている「ヘッドスパ」に特化したサロンについて、開業に必要な資格の解説や、オススメの民間資格・スクールなどを紹介します。

ヘッドスパとは?

ヘッドスパとは、日本で生まれた造語であり、頭皮のマッサージやクレンジング、トリートメントなどの施術を指します。

マッサージの場合は、リラクゼーション目的に施術を受けられる方が多く、主にリラックス効果が期待できます。クレンジングとは、頭皮に溜まった汚れや、毛穴の詰まりを綺麗にする施術のこと。頭皮を健やかに保つ効果が期待できます。

マッサージ、クレンジングともに、頭皮環境の改善や血行促進につながり、髪質にも良い影響が期待できるほか、目や顔、首などにも好影響をもたらすといわれています。

新型コロナウイルスの影響で、髪や頭皮のホームケアへの意識が高まったことなどが影響し、ヘッドスパの需要が高まっています。従来、ヘアサロンにもヘッドスパ関連のメニューはありますが、最近ではニーズの増加にあわせて、専門店の開業も増えているようです。

以下では、ヘッドスパについてより詳しく施術の分類を説明します。どういった施術を行うかによって、場合によっては専門資格が必要になってくるため、開業を検討する前に必ず押さえておきたいポイントです。

ヘッドスパの種類

一口にヘッドスパといっても、大きく分けて2つの種類があります。

1. ドライスパ

ドライスパは、お客様の髪が乾いた状態で頭皮をリラクゼーション目的でマッサージする施術です。

薬剤やオイル、水などを一切使わずに行う施術であるため、ドライと呼ばれます。

シャンプー台やシャワーなどが不要なため、揃えなければいけない機具なども少なく、設備の面では比較的開業しやすいタイプのヘッドスパサロンです。

頭皮や髪の直接的なケアというよりは、頭のこりをほぐしたり、血行を改善したりといったマッサージの要素がメインとなるため、短時間ですぐにリラックス効果を得たいというお客様向けの内容といえるでしょう。

2. ウェットスパ

ウェットスパとはその名の通り、お客様の髪を洗髪したり、オイルやシャンプーなどを使用しながら頭皮をマッサージしたりする施術です。

シャンプーやトリートメントも並行して行われることが多いため、美容院のメニューにも用意されていることが多いです。

リラクゼーション効果だけでなく、髪や頭皮へのクレンジング効果も同時に期待できるものになります。

ウェットスパの種類

美容院で行われるウェットスパにも種類があり、ここではその中からいくつか紹介します。

クレンジングスパ

クレンジングスパは、頭皮のクレンジングに特化したスパになります。

クレンジング専用のオイルやジェルなどを使って頭皮の汚れを落としていきます。

クリームバス

インドネシア発祥のヘッドスパのひとつになります。

温かいクリームを頭皮に塗布してマッサージを行っていくため、まるで「bath(お風呂)」に入っているようであることから、その名前になったといわれています。

炭酸スパ

炭酸スパとは、その名前の通り、炭酸水などを使って行うスパのことです。

普通の水ではなく炭酸水を使うことで、頭皮が刺激され血行の促進が期待できます。

ヘッドスパ開業に必要な資格

ヘッドスパを開業する場合、施術内容によっては資格が必要になります。

資格が必要な施術を無資格で行なってしまうと違法になってしまうためしっかりと確認しましょう。

美容師免許

ヘッドスパを施術するにあたって、そのメニューの内容がシャンプーなどの美容師としての業務を含むものが含まれている場合、美容師免許が必ず必要になります。上記で説明したウェットスパのサービスを提供したい場合は、美容師免許の取得が必須といっていいでしょう。

ちなみに美容師とは、美容師法で以下のように定められています。

美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。なお、業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。
美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされており、染毛やまつ毛エクステンションも美容行為に含まれる。

美容師法(昭和32年法律第163号)

逆に言えば、美容師免許を持っているだけで、提供できるヘッドスパの施術内容の幅が大きく変わるということでもあります。

ヘッドスパ開業において、一番汎用性が高い資格が美容師免許であると言えそうです。

美容師免許を取得するには、高等学校を卒業した後、都道府県知事の指定した美容師養成施設で昼間課程2年、夜間課程2年、通信課程2年以上にわたり必要な学科・実習を修了した後、美容師試験に合格した者が申請することにより与えられるものになります。

また、美容師としてお店を開業するには、開業届の他に営業許可の申請なども行わなければならないため注意が必要です。

民間資格

今現在、ヘッドスパ専門の国家資格はなく、いくつかの民間資格があります。

ここでは、代表的な民間資格についてご紹介します。

日本ヘッドセラピスト認定協会

一般社団法人 日本ヘッドセラピスト認定協会は、ヘッドマッサージ(頭ほぐし)の専門家育成を目的に、ヘッドセラピスト資格を発行しています。

同協会では、リラクゼーションをベースに整体法を取りれることで「気持ちよかった」だけでは終わらせない、結果追求型のヘッドマッサージを提唱。さまざまな種類のヘッドマッサージを学ぶことができます。

  • 講座内容・金額:1講座(整体法)59,800円(税込)
  • 講座内容・金額:2級講座(基礎)59,800円(税込)
  • 講座内容・金額:3級講座(アロマ使用)59,800円(税込)
  • 講座内容・金額:椅子ヘッドセラピー講座 29.800円(税込)

日本ヘッドセラピスト認定協会公式HP

一般社団法人ドライヘッドスパ協会

一般社団法人・ドライヘッドスパ協会では、同協会が認定するヘッドマッサージ・ヘッドスパの最上級資格「ヘッドマイスター」を最短7日間で取得できるカリキュラムを提供しています。

京都の有名店「悟空のきもち」が考案したドライヘッドスパの技術がベースとなっている資格で、とても人気の資格です。連続7日間を確保できれば全国どこで受講してもOKで、宿泊のサポートもあるなど、遠方からでも受けやすい資格となっています。

  • 所要日数:7日間(技術講習・技術練習・理論講習・試験)
  • 受講料:35.3万円(税抜・教材費・ヘッドマイスター資格認定料込)

一般社団法人ドライヘッドスパ協会公式HP

スクールに通う

ヘッドスパのスキルを証明する一つの手段として、資格の他にマッサージやリラクゼーションなどを専門としたスクールに通うという方法があります。

実際に使えるスキルを講師の方に直接教わりながら習得するため、すぐに開業につなげやすいというメリットがあります。

スクールのなかには、数時間から受講できるものもありますので、開業まであまり時間がないという方でも気軽に参加できます。

スクール例

ここでは、全国のいくつかのヘッドスパまたはヘッドマッサージの講習を行なっているスクールをご紹介します。

セラピスト養成スクール東京リラックセーションアカデミー
名前場所講習内容金額所要日数
セラピスト養成スクール東京リラックセーションアカデミー千葉・柏ボディセラピスト(リンパ・整体・リフレ)490,600円3ヶ月〜6ヶ月
ドライヘッドスパ22,000円2時間
https://www.relaxationacademy.jp/
メディックス ボディバランスアカデミーリンパドレナージュ
名前場所講習内容金額所要日数
メディックス ボディバランスアカデミーリンパドレナージュ東京・御茶の水リンパドレナージュ25,000円1日(420分)
ヘッドマッサージ13,000円 1日(240分)
https://www.mdx-edu.com/
コミュニケーションサロン サブリナ
名前場所講習内容金額所要日数
コミュニケーションサロン サブリナ大阪・大阪ヘッドマッサージ50,000円 1日(240分)
アロマセラピスト137500円(友達割引有)1日(420分)
http://www.salon-sabrina.com/school/index.html
JHTSジャパンヒューマンセラピースクール
名前場所講習内容金額所要日数
JHTSジャパンヒューマンセラピースクール福岡ドライヘッドスパマッサージ55,0001〜2日(360分)
リフトアップ&小顔ヘッドマッサージ55,0001〜2日(360分)
http://www.japan-human-e.com/

ヘッドスパは資格がなくても開業できる?

結論から申し上げると、資格がなくてもヘッドスパを開業することは可能です。

また、国家資格を要さない施術を行うのであれば営業許可も必要ありません。

しかし、資格がないとできる施術が限られたり施術の幅が狭くなってしまいます。

たとえ民間資格であっても、資格があることである一定水準以上の技術の証明になったり、施術内容の経験値の証明になります。

それがあることで、お客様にも安心して施術を受けていただけることにもつながります。

もし、資格取得やスクールに通おうか、まず開業してみるか迷っている方で、時間や資金に余裕がある場合は資格取得やスクールに通うことをお勧めします。

ヘッドスパ開業についての詳しい情報はこちらの記事もご参考にしてみてください!

まとめ

いかがでしたか?

今回はヘッドスパ開業に必要な資格についてまとめました。

やりたい施術や内容によって必要な資格や手続きなどが変わってきますが、資格取得にはある程度の時間とお金が必要になってきます。

しかし資格があることでスキルの証明になったり、お客様にも安心して施術を受けていただけたりとメリットもたくさんありますので、自分にベストな方法を見つけることが大切です。

この記事がヘッドスパを開業したいと思っている方の参考になれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました