集客はエステサロンの経営で重要な要素で、経営が上手くいくかどうかは、集客力に大きく左右されます。
どれほど素晴らしいサービスを用意していても、お客さんがお店に来てくれない限りはサービスを提供できませんし、集客がうまくいかずお客様の数が少な過ぎるとお店の存続が危うくなりかねません。
そこで今回は、エステサロンの集客で重要なポイントと有効な集客方法について解説します。
エステサロンの集客を成功させるために
ここからは、エステサロンの集客で大事なポイントについて、解説していきます。
ターゲットとなる客層を定める
1つ目は、お店のターゲットとなる客層を定めることです。
ターゲットの範囲を広げすぎると、どのお客様のためのお店なのかがはっきりわからなくなってしまうため、ターゲット層はある程度絞る必要があります。
また、近くのエステサロンが狙っているターゲットとはずらした方が競合しづらくなり、お客様の取り合いを防ぐことができます。
クオリティの高いサービスを作り込む
2つ目は、ターゲット層を決めた上でクオリティの高いサービスを作り込むことです。
良いサービスを作るためには、入念なリサーチが欠かせません。
同じエリアのお店がどの程度のサービスを提供しているかを自分がお客さんの立場になって体験したり、自店に来てもらえたお客さんにどのような悩みを抱えているかをヒアリングするなどして、クオリティの高い魅力的なサービスに仕上げてください。
ターゲットが曖昧だったり、サービスが魅力的でないと、どれほどネット広告を打ったり、チラシを配っても、集客効果を見込むことができないので、お店の設計の段階でしっかりと作り込むようにしてください。
リピーター獲得のための施策を打つ
3つ目は、リピーター獲得のための施策をうつことです。
新規顧客を獲得するのは、リピーターを獲得するよりも5倍のコストがかかると言われています。そのため、新規顧客の集客のみでお店を経営していると、集客のコストが常に大きくかかってしまいます。
しかし、逆に言えば、リピーターの獲得コストは新規顧客の5分の1で済むということなので、リピーター獲得の対策をしない理由がありません。
新規のお客さんにリピーターになってもらうには、「このサロンにまた来たい。」と思ってもらう必要があります。そのため、例えば以下のようなことを取り入れるとよいでしょう。
- 充実したスタッフの対応
- 満足度の高いサービス
- 会員カードなどリピートすると得をする制度
サービスの内容やリピーター向けの制度を充実させるのは当然として、スタッフの対応の仕方についても気を配る必要があります。
スタッフの対応を細かいところまでよく見ているお客さんもいますし、ちょっとしたことで不信感を持たれて、リピートしてもらえなくなることも少なくありません。
リピートしてもらえる可能性を少しでも高められる施策は、1つでも多く実施するようにしましょう。
集客のための十分な予算を確保する
4つ目は、集客のための予算の確保です。
ここまででも集客の重要性をお伝えしましたが、予算の確保もしっかりおこなってください。
集客の予算が少なく、効果的な広告が出せないとどうなるかというと、広告を出す場合に同じエリアの競合店で広告の入札単価で負けてしまい、お客様が競合店に流れてしまうことが起こります。
例えば、エステサロンで利用されることが多いインスタグラム広告を例にして説明します。
エステの場合、インスタグラムの広告単価は60円程度(ストーリーズ広告であれば、もっと広告単価を抑えられます。)ですが、1日に50~100回程度のクリック数は欲しいです。
そのため、1日あたりの広告予算としては3000~6000円程度、もし毎日広告を出したい場合は月に9~18万円程度は確保したいところです。
Google広告を使用する場合であれば、エステの広告単価は200~300円程度なので、1日に50~100回程度のクリック数を得るとなると、少なくても1あたりの日の広告予算は1~2万円、月に30~60万円程度は確保されることを推奨します。
自分自身のお客様のターゲット層などに合わせた広告を出すために、予算はしっかりと確保することをお勧めいたします。
お店に合った集客方法を見つける
4つ目は、「計画 → 実行 → 評価 → 改善」の流れを踏んで、自店に合った集客方法を確立させることです。
エステサロンの集客方法は、オンラインではホームページ・SNS・ネット広告、オフラインではチラシ・看板・DMなどがありますが、実際には複数の手段を試してみると、どれも同じぐらいの集客数になることはありません。
オンラインの媒体は若い世代から、オフラインのチラシなどは中年以降の方から、集客効果が高い傾向にあります。そのため、お店のあるエリアに住んでいる人が若い世代が多いと、チラシでは集客が見込めない場合もあります。
お店の立ち上げ期は、以下で紹介する集客方法を一通り試してみて、集客のデータをある程度揃えてみることをお勧めします。
集客の効果が高かった集客方法の予算や手間を増やし、そうでないものは減らして調整することで、コストパフォーマンスの高い集客方法を見つけましょう。
エステサロンの集客に有効な方法10選!
ここからは、実際にエステサロンの集客におすすめな方法について解説します。
オンラインの集客方法
最初に、オンラインの集客方法を紹介します。
今では国民のほとんどが利用しているインターネットで集客方法を確立することができれば、強力な集客ルートとなることは間違いないので、ぜひ取り入れてください。
ホームページ・ブログ
集客方法の1つ目は、ホームページやブログです。
ホームページは、お店の情報やコンセプト、提供サービスなど、お客さんに伝えたい内容をいくらでも載せることができます。
広告やポータルサイトは、掲載できる内容が指定されていたり、文字数の制限があったりするなど、自由に使用することはできませんが、ホームページはお店が運営者になるので、お店の魅力を存分に伝えることができます。
ホームページに加えて、ブログでターゲットとなる見込み客が悩んでいそうなことに対して、有益な情報を記事で伝えていくことで、集客することもできます。
ある程度の記事数を投稿すると、Googleからまとまったアクセスが入ってくるようになるので、ホームページを集客媒体にすることも可能です。
ホームページを持っているお店は多いですが、ブログを使いこなして集客できているところはそれほど多くないので、ブログにも力を入れれば競合店と差を付けることができます。
ブログでの集客については、以下の記事も参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィール
集客方法の2つ目は、Googleビジネスプロフィールです。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleのアカウントを持っている方なら誰でも利用できるサービスです。
Googleビジネスプロフィールに登録することによって、自分自身のお店の情報を無料で公開・管理でき、かつGoogleのサービス(検索・マップなど)を利用するお客様に対して、お店の情報を伝えることが可能になります。
Googleビジネスプロフィールを活用することで、検索ユーザーが「エステサロン 地域名」で検索した時に、検索上位に自店の写真や情報を表示させて、地域内でエステサロンを探している人を集客することができます。
文字情報のページタイトルよりも写真などのコンテンツがある方が、視覚的に認識されやすいです。
Googleビジネスプロフィールは始めるのは簡単なので、ぜひアカウントを作って登録することを推奨します。
以下の記事もぜひ参考にしてみてください!
SNSや動画
集客方法の3つ目はSNSや動画です。
インターネットが広く普及するようになって、急速に利用者が増えているのが、Twitter、Facebook、Instagram、Youtube、TikTokなどの媒体です。
SNSの大きな強みは拡散力です。
SNSの場合、アクセスが集まるまでに時間のかかるホームページなどとは違って、上手く使いこなせば、たった1つの投稿が次々にシェアされて、非常に広範囲に拡散させることも可能です。
短期間に大きく伸ばせる可能性もありますし、定期的にコツコツと投稿を続けることで、集客媒体に育てることもできます。
エステサロンにおすすめなのはインスタグラム
エステサロンと特に相性のよいSNSがインスタグラムです。
実際に、インスタグラムを使って集客しているお店は多く、使い方次第で相当な集客効果を見込めます。
インスタグラムは写真がメインのコンテンツとなるので、ブログのように長文を書く必要がなく、店内の魅力的な写真と30~40文字程度の文章を書けばすぐに投稿できますし、新しいキャンペーンやお得な情報のチラシの写真を投稿して、見込み客に情報を届けることもできます。
また、投稿内容に関連性のあるキーワードをハッシュタグに追加することで、フォロワー以外のユーザーにも見てもらえるチャンスが増えます。
そして、インスタグラムで特徴的な機能がストーリーズです。
ストーリーズは画像や動画をスライドショーのように投稿できる機能で、ストーリーズに投稿された内容は投稿から24時間以内に消えてしまいますが、それ故にリアルタイム感があり、よく見られる傾向があります。
定期的にストーリーズに投稿していくことで、見に来てくれるユーザーが増えて、そこから集客に繋げることもできます。
以下の記事も参考にしてみてください。
その他SNS
一方で、Youtube、TikTokの動画サイトでは、お店の雰囲気などを動画コンテンツにすることで、テキスト情報がメインのホームページとは違った形で魅力を伝えることができます。
お店で動画をすべて撮ってアップすることもできますし、プロにプロモーション動画を作ってもらったり、インフルエンサーにサービスを体験してもらって動画で紹介してもらうなど運営方法は様々です。
若い人の利用者が多いので、そういった層のお客さんを増やしたい場合は注力するとよいです。
ネット広告
集客方法の4つ目はネット広告です。
Google広告、Facebook広告、Youtube広告など、ネット上に掲載する広告です。
エステサロンに関連する内容を調べているネットユーザーに対して、広告が表示されます。
ネット広告は、ホームページやSNSと違って、広告費を用意することができれば、すぐに始めることができるのが強みです。
LPのクリック率やコンバージョン率などのデータを広告アカウントの管理画面から確認できるので、オフラインの広告よりも検証・改善がしやすいメリットもあります。
オフラインの集客方法
ここからは、オフラインの集客方法を紹介します。
ネット社会になってきている今の時代でも、オフラインの集客方法はまだまだ有効なので、ぜひ試してみてください。
チラシ
集客方法の6つ目は、チラシです。
チラシは、お店の近隣など特定のエリアに絞って、認知させられることが特徴です。
ネット広告でも、エリアを限定することはできますが、エリア外のユーザーのアクセスがどうしても混ざってしまいます。
エリアによって反応が取りやすいところとそうでないところに差が出てくるので、パフォーマンスが高いところに絞って集中させるのが有効です。
チラシについて、以下の記事も参考にしてみてください。
看板
集客方法の7つ目は、看板です。
看板を建物や道に設置しておくことで、お店の存在を知らないお客様をお店へ誘導することができます。
お店の側に置くタイプの看板は、近くを通りかかった人に宣伝することができます。
お店の外観からは伝わりづらい魅力を看板でアピールすることで、入店へつなげることができます。
お店の敷地内であれば、設置料金などはかかりませんし、看板の内容も自由に書き変えることができます。
看板は柔軟に活用することで集客効果を見込めます。
口コミ・紹介
集客方法の8つ目は、口コミ・紹介です。
まだお店に来店していないお客様とっては、「お店の広告やネットの口コミよりも、親しい友人から紹介された方が実際にお店に行ってみたいと思う」と言われています。
そこで、来店されたお客さんに友人を紹介してもらって、新規のお客さんを獲得するのも有効です。
前提として、良質なサービスや接客を提供して満足してもらうことが必要ですが、その上で紹介特典を付けると紹介してもらいやすくなります。
例えば、紹介者にはサービスの割引、紹介を受けた方には初回体験の割引などです。
口コミ・紹介による集客は、大きなコストや労力がかからないので、ぜひ取り入れてみてください。
DM(ダイレクトメール)
集客方法の9つ目は、DM(ダイレクトメール)です。
DMはリピーター向けの集客方法ですが、不特定多数の見込み客にアプローチする広告とは違い、1人のお客さんに対して個別にハガキなどを送り、メッセージを届けることができるので、来店につながりやすいです。
また、お客さんごとにQRコードやクーポンを付けることで、DMがどの程度読まれたかを測定できるメリットもあります。
来店された後に送るお礼状やお誕生日祝いのお祝い状などがよくある活用方法ですが、お得なキャンペーンの情報以外に1人のお客さんに向けたメッセージをきちんと書くことで、信頼関係を強化することができます。
手紙に印刷されたテンプレート化されたメッセージしか書かれていないと、他のお客さんにも同じ内容のDMを送っていると思われて、集客効果を見込めないので、注意してください。
また、DMはメールやSNSからも送ることができるので、オンラインも併用されることをおすすめします。
近くのイベントへの参加
最後は、近くで開催されるイベントへの参加です。
このようなイベントには近くに住んでいる人たちが集まるので、そこに出店してエステのサービスを体験してもらうことで集客につなげることができます。
サービスに価値を感じてもらえれば、お店で本格的なサービスを受けてみたいと思ってもらえますし、イベント会場での限定特典なども配ることもできるはずです。
SNSや広告とは違って泥臭い方法にはなりますが、同じエリアの見込み客を囲うことができるので、機会あれば試してみる価値はあります。
まとめ
いかがでしたか?
エステサロンの集客を成功させるには、お店の強みをしっかりと打ち出した上で、ターゲットに合わせた集客方法を実施していくことが重要です。
ホームページやSNSなどネット媒体を上手に活用しながら、オフラインの手段も使用することで、安定した集客の地盤を構築していってください。
この記事がエステサロンで集客に悩む方の助けになれば嬉しいです。
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