ヘッドスパ開業に必要な準備はこれ!資金や資格、役立つサービスも紹介

ノウハウ

頭皮のケアやマッサージを行うヘッドスパは、年々需要が高まっており、ヘッドスパ用シャンプーや頭皮マッサージ機などが市販され、ヘッドスパ専門店も続々と増えています。

ヘッドスパを開業する際は、開業したいヘッドスパの種類によって開業の流れが変わります

今回は、ヘッドスパを開業したい!という方向けに、ヘッドスパ開業までに必要な準備を紹介します。

ヘッドスパとは?

ヘッドスパとは、頭皮のマッサージやケアを行うもので、もともとは美容院などのヘアサロンで行われていました。

ヘアサロンで積極的にヘッドスパのメニューを取り入れたり、技術が向上していったことで、ヘッドスパへの需要が高まり、ヘッドスパ用のシャンプー台やトリートメントが商品化され、ヘッドスパ専門店が誕生し、現在もその店舗数は増加しています。

頭皮や髪質のケアのみならず、ツボの刺激や頭部の筋肉のマッサージによって健康の維持にも繋がると考えられています。

次に、ヘッドスパの種類についてご紹介します。

ヘッドスパの種類

ドライヘッドスパ

ドライヘッドスパとは、その名の通り、水やオイルを使わず、頭部をもみほぐすものです。

鍼灸や東洋医学に基づいて、頭部のツボの刺激や筋膜のマッサージを行い、血行促進や小顔効果が期待されています。

髪を濡らしたり、着替えの用意が必要ないため、施術時間もスペースも少なく、必要な機材も少ないため、開業しやすい種類のひとつとされています。

ウェットヘッドスパ

その名の通り、シャンプーやトリートメントを使って、頭皮や頭部の毛穴ケア、髪質ケアも行います。

シャンプーを利用するため、美容師免許が必要です。そのため、美容師をしていた方が開業する場合が多いタイプのヘッドスパです。

汗や皮脂が気になる夏や、頭皮の乾燥が気になる冬に繁忙期となることが多いです。

その他

アロマヘッドスパ

アロマオイルを用いてヘッドマッサージを行います。

頭皮にアロマの成分を浸透させ、香りの効果で自律神経を整えリラックス効果もあります。

炭酸ヘッドスパ

炭酸ガスを溶け込ませた炭酸泉を用いて行うヘッドスパです。

炭酸の泡や刺激によって、細かく頭皮を刺激することができ、毛穴の洗浄もできます。

爽快感があり、夏の時期に需要が高く、近年美容院やヘアサロンでも炭酸泉ヘッドスパメニューを用意しているお店が増えています。

こちらもシャンプーを行うため、美容師免許が必要です

クリームバス

バリ島発祥の頭皮と髪の美容法です。

専用のクリームを頭皮や髪につけてマッサージをし、スチームをあてて蒸して、頭皮を柔らかく保湿しつつ、髪にも栄養を与えることができます。

こちらもシャンプーを行うため、美容師免許が必要です。

開業に必要な準備

資格や届出

開業するヘッドスパの種類によって、開業までの流れが異なります。

おおよその流れは、このような感じです。

シャンプーを利用するタイプのヘッドスパの場合

ヘッドスパを開業する際、シャンプーが必要になるタイプのヘッドスパの場合は美容師免許が必要になります。

美容師免許を取得して始める場合は、美容学校に通って資格を取得する必要があります。

また、開業時には保健所で美容所登録が必要になります。

美容所登録に必要な書類
  1. 美容所解説届出書
  2. 美容所の平面図、付近見取り図
  3. 従業する美容師全員の美容師免許
  4. 従業する美容師全員の診断書

書類提出時に15,000~30,000円ほどの手数料が発生します。

美容所登録に必要な条件(内装や設備)
  1. 8畳以上の施術スペース
  2. 床や壁が、水などが染み込まない素材
  3. 100ルクス以上の照明
  4. 換気設備
  5. 施術スペース以外に待合スペースがある
  6. 施術スペースが清潔である

など

シャンプーを利用しないタイプのヘッドスパの場合

とくに必要な資格はありませんが、民間資格を取っておくと良いでしょう。
お客様からの信頼も得ることができ、資格勉強に伴って技術の向上や知識の習得もでき、集客にも繋がります。

開業物件の営業許可

美容所登録が必要な場合は、施術室の環境に条件があるため、テナントを借りる場合が多いかと思います。

それ以外の場合では、自宅サロンやマンションサロンとして賃貸を利用することもできます。
その際、物件に営業許可を取らなければなりません。

必ず営業利用可能物件を探したり、管理会社に許可をもらいましょう。

開業届

一通りの開業の準備が整ってきたら、開業届の届出をしましょう。

開業届とは、個人事業を開業したことを税務署に届け出ることを言います。

開業届を提出することで、様々なメリットがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

開業届けの作成には、freee(フリー)などの会計ソフトを使うと、簡単に作成できます。無料で作成できます。

資金

開業にかかる必要最低限の資金は大きく分けると、およそこの3つです。

  • 物件費用
  • ベッドやシャンプー台の設備
  • オイルやシャンプーなどの消耗品

開業する物件がテナントの場合、改装や看板作成など含めて初期費用で80~200万円ほどかかる場合もあります。

自宅サロンやマンションサロンで開業する場合は、通常の賃貸物件の価格帯で借りることができるため、費用を抑えることができます。
しかし、シャンプー台の設置をする場合は、水漏れの心配や美容所登録の審査の条件から、賃貸での開業はあまりおすすめではありません。

物件費用テナント物件:40~100万円(改装や看板工事費用合わせると40~200万円)
賃貸物件:10~80万円
ベッド10~50万円
オイルやシャンプー5,000~7,000円
スカルプ4,000円前後

内装・設備

施術用のベッドやシャンプー台、シャンプーやオイルなどの消耗品を揃える必要があります。

ベッドや施術に使う備品は、プロ用商材の購入ができるショップの通販もおすすめです。

【SEVEN BEAUTY(セブンビューティー)】公式サイト

商材展示・体験スペース

こちらのショップでは、比較的低価格で商材を購入することができます。
シンプルで清潔感のあるデザインのインテリア商品が多く、様々な店舗のコンセプトに合わせやすいです。

全国にあるショールームでは、最新のサロン機器や商材を実際に目で見てさわって確かめ、購入することも可能なため、通販で商材を購入することに不安がある方でも安心です。

賃貸や自宅サロンの場合、DIYで内装を変えれば改装費用が抑えられます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

集客

非常に重要な要素である集客ですが、なるべくお金をかけずに集客するには、主に以下の3つの方法を活用すると良いでしょう。

  • SNS
  • ネット予約
  • ホームページ

SNS

SNSは、場所や時間に関係なく、様々な人へ情報発信ができます。

お客様や、自分の店舗に興味をもった人とのコミュニケーションツールにもなります。

Instagram

【Instagram Business】公式サイト

多くの個人サロンに使われている人気SNSです。

無料で使える上に、写真による視覚的な宣伝ができ、ブログやホームページ代わりに使う方も多いです。

ハッシュタグ機能や事業者向けのビジネス機能などもあり、集客効果が高いです。

LINE公式アカウント

【LINE公式アカウント】公式サイト

LINE公式アカウントでは、メッセージ配信、ショップカード、クーポン機能など、店舗運営であったら嬉しい機能を豊富に備えています。

誰でも作成することができ、スマホアプリからアカウント作成・運営ができます。

フリープランライトプランスタンダードプラン
初期費用¥0¥0¥0
月額費用¥0¥5,000¥15,000
機能・メッセージ配信(1,000通まで/月)
・LINEチャット
・LINEコール
・ショップカード
・リッチメニュー
・クーポン
・タイムライン投稿
・分析
・メッセージ配信(15,000通まで/月)
・LINEチャット
・LINEコール
・ショップカード
・リッチメニュー
・クーポン
・タイムライン投稿
・分析
・メッセージ配信(45,000通まで/月)
・LINEチャット
・LINEコール
・ショップカード
・リッチメニュー
・クーポン
・タイムライン投稿
・分析

ネット予約

近年、飲食店や美容サロンなど様々な業界でネット予約が当たり前になってきています。

店舗や電話での予約受付では、人手や手間、時間もかかる上に予約管理のミスが起こりやすくなります。
メールやSNSでの予約受付をする人も増加していますが、こちらも手間や時間もかかりますし、どのお客様がいつの予約をしたのか確認しづらいのもデメリットです。

最近では、スマホアプリで無料で使える予約システムもあるため、ネット予約を活用しましょう。

tol(トル)

【tol(トル)】公式サイト

tolは、個人事業主向けのスマホやタブレットで使える無料の予約システムアプリです。

3分で予約用webページが作成でき、予約管理もかんたんにできます。

初期費用¥0
月額費用¥0
手数料事前決済機能:決済金額の6%
売上金振込手数料¥250
対応端末・iOS
・Android
・タブレット
機能・予約管理機能
・予約のリマインドメール自動送信機能
・予約受付時の応答メール自動送信機能
・顧客台帳機能
・事前決済機能(クレジット支払い)
・予約が届いたのプッシュ通知、メール通知

STORES予約

【stores予約】公式サイト

様々な業種に対応しており、8万事業者以上に利用されている長年人気の予約システムです。

無料で使い始めることができ、PCでの操作を想定したデザインではあるものの、一応スマートフォンでも使うことができます。

フリープランライトプランスタンダードプランプラチナプラン
初期費用¥0¥0¥0¥0
月額費用¥0¥10,980¥26,980¥70,000
予約数の制限予約受付月100件まで予約受付月200件まで予約受付月2,000件まで予約受付無制限
機能・ネット決済
・月額課金制
・フリープランの機能
・広告非表示
・回数券
・zoom連携
・ライトプランの機能
・キャンセル待ち設定
・スタッフ指名予約
・予約忘れないでねメール
・スタンダードプランの機能
・管理者権限機能
・Google Analytics連携
対応端末iOS/Android/iPad/タブレット/パソコンiOS/Android/iPad/タブレット/パソコンiOS/Android/iPad/タブレット/パソコンiOS/Android/iPad/タブレット/パソコン

ホームページ

多くのお客様が、初めて行くお店のホームページをチェックしています。

お店の公式ホームページがあるだけで、お客様から信頼していただくことができ、どんなお店なのか、営業時間はいつなのかなども正確に知ることができます。

Word Press(ワードプレス)

【Word Press(ワードプレス)】公式サイト

Word Pressは誰でも無料で使えるホームページ作成サービスです。

初心者でホームページ作成の知識がない方だと少し難易度は高いですが、使いこなすと様々な機能が使えて、無料でも質の高いホームページを作成することができます。

予約システムが使えるプラグインもあり、導入すればホームページで予約もできるようになります。

Goope(グーペ)

【Goope(グーペ)】公式サイト

ホームページ制作サービスGoopeは、ネットでの予約受付に加えて、自身のサービスや店舗のホームページも欲しいという方には便利なサービスです。

ホームページ制作に関する専門の知識がなくても、テンプレートが豊富に用意されており、サポートも充実しているのでどんな人でも使いやすいです。

エコノミープランライトプランスタンダードプラン
初期費用¥3,000(税抜)¥3,000(税抜)¥3,000(税抜)
月額費用¥1,000(税抜)¥1,500(税抜)¥3,500(税抜)
機能・イベント予約・イベント予約機能
・メルマガ機能
・アクセス解析機能
・お問い合わせフォームの項目編集機能
・ライトプランの機能
・二要素認証
・有料テンプレート使い放題
・電話サポート

▼こちらの記事も要チェック!

まとめ

年々需要が高まり注目され続けているヘッドスパの開業について、開業に必要な準備を紹介しました。
簡単にまとめると、このようなポイントがあります。

  • シャンプーを行う場合には美容師免許、美容所登録が必要
  • 開業する物件によって開業費用は大きく変わる
  • お金をかけずに集客するには、SNSとネット予約、ホームページの作成が必要

今回紹介した開業までの流れを確認し、失敗しない開業を目指しましょう。

この記事を書いた人
tol magazine

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