【2024年最新】自宅サロン開業に使える補助金・助成金を紹介!利用する際のポイントも解説

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自宅サロンを開業する際に頭を悩ませるのが、開業資金の調達です。そんな時に役立つのが、国や自治体が支給している補助金や助成金です。補助金や助成金は、ローンや融資などとは違い、返済義務がないものがほとんどのため、利用できるものがあれば、ぜひ活用すべきでしょう。

そこで今回は、自宅サロン開業に使える補助金や助成金を利用する際のポイントと合わせて解説します。

そもそも補助金と助成金の違いとは?

国や自治体などの補助金や助成金を使用すると、開業資金を節約しながら自宅サロンを開業できます。

補助金と助成金の違いをしっかりと説明できる人は少ないのではないでしょうか。

両者は、管轄・給付額・公募期間などで明確な違いがあります。以下の表をチェックして、補助金と助成金の違いを押さえておきましょう。

比較項目補助金助成金
管轄経済産業省厚生労働省
給付額数百万〜数十万前後
公募期間1ヵ月程度通年のことが多い
受給の難易度審査で選ばれる要件を満たせば受給可能
補助金と助成金の違い

一般的に、補助金は、高額の給付金をもらえる可能性が高いですが、その分審査が厳しい可能性があります。一方で助成金は、補助金より給付金の額は少ないものの、受給の難易度が低く、公募期間も長い傾向があります。

特に、補助金は申請すれば必ずもらえるものではないことに注意しておきましょう。

【2024年最新】自宅サロン開業に役立つ補助金一覧

まずは、2024年最新の、自宅サロン開業に役立つ補助金について詳しくご紹介します。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金」とは、全国商工会連合会による補助金のことです。補助金の対象の条件は以下の通りです。

  • 小規模事業者であること
  • 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%の株式を保有されていないこと
  • 確定している(申告済みの)直近過去3年分の「各年」又は「各事業年度」の課税所得の年平均額が 15億円を超えていないこと
  • 商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいること

引用:全国商工会連合会「小規模事業者持続化補助金<一般型>

補助の上限金額は、通常枠の場合「50万円」、賃金引き上げ枠など特別な枠の場合は「200万円」です。小規模事業者持続化補助金は、法人税や所得税の課税対象となる補助金であることに注意しておきましょう。

第14回の申請受付締め切りが2023年の12月、第15回の締め切りは2024年の3月14日であり、頻繁に受付されている点が特徴です。小規模事業者持続化補助金に申し込みたい人は、第16回の応募を待ちましょう。

ものづくり補助金

ものづくり補助金」は、全国中小企業団体中央会が管理している補助金のことをいいます。補助金の対象者は以下の通りです。

  • 以下を満たす3〜5年の事業計画書の策定及び実行
    1. 付加価値額 年平均成長率+3%以上増加
    2. 給与支給総額 年平均成長率+1.5%以上の増加
    3. 事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上

引用:全国中小企業団体中央会「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業

公募要領(18次締切分)1.1版

付加価値額とは、原材料に何か手を加えて、より良いものを作成した金額のことをいいます。自宅サロンの場合、チップやストーンなどの原材料を使って、素敵なネイルチップを作ったときなどに「付加価値」が発生します。

例えば、チップやストーンなどの原材料が合わせて千円の場合、二千円で販売すれば付加価値額は「千円」です。年平均成長率+3%とは、この付加価値額を年間で+3%増加させることをいいます。

給与支給総額とは、全従業員に支払った給料のことをいい、ものづくり補助金では、年間で1.5%以上増やす必要があります。例えば、昨年500万円の給与支給をしていた場合、今年は「7万5千円」給与を増やせば要件を満たすことが可能です。

事業場内最低賃金とは、自宅サロンで働く従業員の時給のうち最も低い金額のことをいいます。自宅サロンのある地域の最低賃金より+30円以上高ければ、要件を満たすことが可能です。

補助金の上限金額は従業員数によって異なり、750万〜1億程度の補助をもらえます。補助対象外となる事業も多いため、申し込む際は対象者であるか十分にチェックしましょう。

17回の締切は、2024年3月1日、18回の締切は2024年3月27日でした。能登半島地震で被害を受けた地域を限定として、5月9日まで延長されているため、ものづくり補助金を応募したい人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

IT導入補助金

IT導入補助金」は、一般社団法人サービスデザイン推進協議会による補助金です。インボイス制度などのデジタル化に伴う費用に対して、補助金を出してくれます。

IT導入補助金は、さらに以下の5つの枠組みに別れます。

  • 通常枠
  • インボイス枠(インボイス対応類型)
  • インボイス枠(電子取引類型)
  • セキュリティ対策推進枠
  • 複数社連携IT導入枠

それぞれの枠組みによって応募条件が異なるため、自分が申請したい枠組みで申請要件を満たしているかチェックする必要があります。

一つの例として、通常枠の場合、以下のように複数の要件が求められています。

  • 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」いずれかの宣言を行うこと。また、宣言内容の確認に際し事務局が一部の交付申請情報を独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と共有することに同意すること
  • 中小機構が運営するデジタル化支援ポータルサイト「みらデジ」における「みらデジ経営チェック」を交付申請前に行った事業者であること

引用:一般社団法人サービスデザイン推進協議会「IT導入補助金2024

交付申請期間は、「2024年2月16日〜」。締め切りは複数回あり、公募期間も長いため検討してみてはいかがでしょうか。

事業再構築補助金

事業再構築補助金」は、中小企業庁及び独立行政法人中小企業基盤整備機構に監督されている補助金です。

補助金の対象要件は、以下の2点です。

  • 経済産業省が示す「事業再構築指針」に沿った3~5年の事業計画書を作成し、認定経営革新等支援機関の確認を受けていること。
  • 補助事業終了後3~5年で付加価値額を年率平均3.0%~5.0%(事業類型により異なる)以上増加させること。又は従業員一人当たり付加価値額を年率平均3.0%~5.0%(事業類型により異なる)以上増加させること。

引用:事業再構築補助金「公募要領

補助金額は従業員数によって異なり、最大8千万円の補助金をもらうことが可能です。

交付申請締め切りは2024年4月25日まで。グリーン成長枠は6月20日まで申請できます。事業計画書を作成する必要があるので、応募したい人は書類作成を始めましょう。

【2024年最新】自宅サロン開業に役立つ助成金一覧

「補助金はいろいろと書類や要件が難しい」と感じる人も多いのではないでしょうか。

以下では、補助金よりも簡単に申請できる「助成金」について詳しくご紹介していきます。自宅サロン開業で使用したい助成金を探す際の参考にしてくださいね。

創業助成金

創業助成金は、東京都中小企業振興公社によって運営されている創業時に必要な資金を補助してくれる制度のことをいいます。

対象者は、以下の通りです。

  • 都内で創業を予定されている方または創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件(※)を満たす方
    • ※「TOKYO創業ステーションの事業計画書策定支援修了者」「東京都制度融資(創業)利用者」「都内の公的創業支援施設入居者」等

引用:東京都中小企業振興公社「 創業助成金(東京都中小企業振興公社)

都内で自宅サロン開業を考えている人は、賃借料や器具備品購入費などに使用できる助成金をもらうことが可能です。下限額100万円、上限額400万円と、金額が大きい点が魅力的ですね。

人材開発支援助成金

「人材開発支援助成金」は、厚生労働省による訓練などの人材開発を支援する助成金です。人材開発支援助成金は、2024年現在以下のように6つのコースがあります。

  • 人材育成支援コース
  • 教育訓練休暇等付与コース
  • 建設労働者認定訓練コース
  • 建設労働者技能実習コース
  • 人への投資促進コース
  • 事業展開等リスキリング支援コース

それぞれのコースで条件が異なるため、公式サイトからパンフレット等を確認することをおすすめします。

出典:厚生労働省「令和6年度版パンフレット(人材育成支援コース)詳細版(R6.4.1~)[4.3MB]

上記の画像のように、どのコースを使用できるかがフローになって説明されています。自分が使用できるコースをチェックしてみましょう。

地域雇用開発助成金

自宅サロンでスタッフを雇う場合、「地域雇用開発助成金」を使用することができます。

地域雇用開発助成金の要件は、以下の通りです。

  • 同意雇用開発促進地域等の事業所における施設・設備の設置・整備及び、地域に居住する求職者等の雇い入れに関する計画書を労働局長に提出すること。
  • 事業の用に供する施設や設備を計画期間内に設置・整備すること
  • 地域に居住する求職者等を計画期間内に常時雇用する雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者(以下「被保険者」という))としてハローワーク等の紹介により3人(創業の場合は2人)以上雇い入れること
  • 4事業所における労働者(被保険者)数の増加

引用(一部変更):厚生労働省「地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)

最大800万円の助成金を受け取ることができるので、自宅サロンの規模を広げたい時に使用することをおすすめします。

自治体の助成金

自治体では、それぞれ異なる助成金や補助金を提供しています。

例えば、新宿区の場合「新製品・新サービス開発支援補助金」や、「雇用関係助成金」などの補助金や助成金があります。

「自分の住んでいる自治体名+補助金」と調べると、サービスが表示されるので確認してみてはいかがでしょうか。

補助金・助成金を使用する際のポイント

補助金・助成金を活用することで自宅サロン開業資金の収集に時間をかけることなく、お得に開業できます。しかし、あまり下調べをせず補助金・助成金を使用してしまうと、税金に関して困ったり、時間を無駄にしてしまったりすることも。

以下では、補助金・助成金を使用する際のポイントをご紹介します。

補助金の対象になっているか確認する

すでにご紹介したように、補助金・助成金の対象者は厳格に決まっています。条件が複雑で見落としてしまうこともあるでしょう。しかし、対象外の開業希望者が補助金に申し込んでも、補助金をもらうことはできず、書類作成の時間が無駄になってしまいます。

必ず、必要事項を読み込み、自分が対象であることを確認した上で書類作成に取り掛かることをおすすめします。

申請期限を守って、必要書類を提出する

補助金や助成金は、申請期限が明確に決まっているものがほとんどです。申請期限を過ぎてしまうと、書類を受け付けてもらえず、次の補助金の申請期間を待たなければいけなくなってしまいます。

開業までの時間を無駄にしないように、必要書類は余裕を持って揃え、申請期限を守って提出しましょう。

補助金に税金がかかるかどうか確認する

補助金によっては、所得税・法人税などの税金の対象になるものがあります。

「補助金だから帳簿に書かなくてもいい」と誤解をしていると、意図せず脱税になってしまう恐れがあるので、事前にチェックしておきましょう。

補助金の給付日時をチェックする

補助金を使って開業をしようと思っている人は、補助金の給付日時をチェックしておきましょう。

補助金・助成金の給付日時から逆算しながら、開業の準備を始めるといいですね。

補助金・助成金以外で開業資金を調達する方法

補助金・助成金以外でも開業資金を調達する方法があります。

以下では、補助金・助成金以外で資金を収集する方法について詳しくご紹介します。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、自社のサービスを宣伝し多数の人から資金を集めることをいいます。

クラウドファンディングと一口に言っても、支援に対してリターンを返す「購入型クラウドファンディング」や、寄付をお願いする「寄付型クラウドファンディング」などがあります。

クラウドファンディングは個人でも法人でも行えるため、開業資金に悩んでいる人は試してみてはいかがでしょうか。

融資

補助金や助成金とは異なり、返す前提でお金を借りる「融資」という選択肢もあります。

日本政策金融公庫は審査を受けることで、低い利率でお金を借りられる点が特徴です。審査期間が長く、担当者が選べないなどのデメリットもありますが、比較的簡単な手続きをすることで融資を受けられます。

融資を選択肢に入れる人は、利率や繰上げ返済ができるかなどを総合的に見た上で、融資を借りる団体・企業を選ぶといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

本記事では、自宅サロン開業に使用できる補助金・助成金について詳しくご紹介しました。補助金を使って開業資金を集めることで資金を節約でき、ベッドやタオル、名刺などの備品にお金をかけられるようになります。

開業準備が進んできたら、お客様を迎えられるように予約システムアプリを導入することをおすすめします。tol(トル)は、ネット予約機能が無料で使用できる予約システムアプリ。SNSやホームページに記載することで、お客様も安心して予約できるようになりますよ。

本記事を参考に、補助金・助成金を使って節約をしながら、自宅サロン開業を目指してみてはいかがでしょうか。

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