ピラティス教室を開業するには?開業のステップやポイントを解説

業種別

ピラティスは身体の調子を整えるエクササイズとして最近人気が高まっています。教室を開くにあたっての必須資格もないため、挑戦してみたい、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ピラティス教室の開業を検討されている方に向け、教室を成功させるための具体的なステップや開業に必要なもの、ピラティス教室を成功させるコツなどについて詳しく説明します。

ピラティス教室開業に資格は必要?

結論から申し上げますと、ピラティス教室開業に特に資格は必要ありません

しかし、資格を取得することで、一定の技術の証明になり、生徒の方にも安心してレッスンを受けてもらいやすくなります。そのため、ピラティス教室開業時には資格を取得するのがおすすめです。

ピラティス教室の資格について詳しくは以下の記事をご覧ください。

ピラティス教室開業のステップ

ピラティス教室開業のための具体的なステップを説明します。

  1. 事業計画を立てる
  2. 開業場所を決める
  3. 資金を調達する
  4. 料金・サービスの決定
  5. 予約・決済方法の決定
  6. 設備・備品を購入・設置する
  7. 開業届を提出する

事業計画を立てる

ピラティス教室開業にあたっては、どういうコンセプトのスタジオを目指すのか、ターゲットはどの層にするのか、最終的にどの規模のスタジオを目指すのかなど、具体的な経営のイメージを立てることが大切です。

計画を立てずに見切り発車してしまうと、思い通りのスタジオ作りができなかったり、資金不足に陥ったりする可能性があります。

計画を立てるにあたっては、

  • 市場調査(競合他社、ニーズの調査)
  • 目標設定(短期・長期の目標を立てる)
  • 財務計画(初期費用、備品等にかかる費用や収益の予測)
  • 集客戦略(顧客獲得計画を立てる)

などを重点的に考えると良いでしょう。

開業場所を決める

ピラティス教室開業にあたっては、どこにスタジオを構えるかは非常に重要です。

賃貸物件を借りる

賃貸物件を借りる場合は前のステップでターゲットや目標を設定したと思うので、それに合うような立地はどこか、を中心に考えると良いでしょう。

ターゲットとなるお客様が通いやすい立地として、駅近や近くに駐車場がある物件などがおすすめです。また、近隣にライバルとなる教室がいないかもチェックしましょう。

また、予算に合わせ継続してテナント料を払い続けられるかも見積りも忘れずに行いましょう。

レンタルスペースを借りる

レンタルスペースとは、時間単位や日単位などで貸し出されるスペースのことで、営業したい時間に合わせて柔軟に借りることができるのが特徴です。

ピラティス教室として貸し出されているレンタルスペースの多くには鏡などの設備がついているので、費用を抑えられるのもメリットです。

オンラインで行う

最後に紹介するのがオンライン教室です。

ビデオチャットアプリなどを使ってレッスンを好きな場所から遠隔で受けられる形式のことです。

リアルタイムでインストラクターとレッスンするリアルタイム型とあらかじめ録画した映像を元に行うオンデマンド型の2種類があります。

講師側はどこからでも配信できるため場所の費用が節約できるのに加え、本業が別にあっても空いた時間で撮影して配信できるなど柔軟性も高いです。

資金を調達する

ピラティス教室開業に必要な資金は、初期費用とランニングコストに分けられます。

初期費用では、物件の賃貸料金、敷金礼金や、内装工事費、備品にかかる費用などが挙げられます。

ランニングコストとして発生するのは、賃貸料、宣伝費、水道光熱費、人件費、備品購入費などです。

具体的にどのくらい必要かは借りる物件やスタジオの規模により異なりますが、数百〜数千万円規模の資金がかかってきます。

資金の調達方法としては、自己資金の他に融資や補助金、助成金などがあります。特に補助金や助成金は返済不要で条件を満たすともらえる資金なので、積極的に利用しましょう。自治体独自で行なっている助成金などもあるので、住んでいる地域のホームページなどをチェックするのがおすすめです。

料金・サービスの決定

教室のレッスン内容や料金体制は、特色を1番に出せる重要なポイントです。

自分が設定したターゲット層にアピールできるよう、ニーズを汲み取りつつ、競合他社とは一味違うサービスを設定できると良いでしょう。

ピラティス教室の形式は、一般的に集団で行うグループレッスンと1対1で行うパーソナルレッスンの2種類があります。

大きめのスタジオを用意できる場合や、より安定した収入を期待したい場合はグループレッスンを、個々のクライアントと向き合い、じっくり指導したい場合はパーソナルレッスンを選ぶのがおすすめです。

予約・決済方法の決定

最近は、ネット予約やバーコード決済など、手軽さや利便性を求めるお客様が増えています。そのため、電話予約だけでなくwebから簡単に予約できるシステムや現金以外の決済方法を用意すると新規客が訪れやすくなるでしょう。

特に、予約システムでは、予約管理だけでなく顧客情報管理やニーズ分析なども行えるサービスも登場しているため、ぜひ参考にしてみてください。

ピラティス教室におすすめな予約システムは以下の記事で詳しく解説しています。

設備・備品を購入・設置する

ピラティス教室に必要な備品は以下になります。

  • ピラティスマット
    • 厚みがあり、クッション性の高いマットを選ぶ。汗や汚れに強い素材のマットがおすすめ。
  • ピラティスマシン
    • 高品質で耐久性の高いマシンを選ぶことが大切。安全性が高く、メンテナンスがしやすいマシンがおすすめ。
  • ピラティスローラー
    • 適度な硬さがあり、表面がなめらかなローラーを選ぶ。
    • 自分の姿勢やフォームを確認するための大きなものが必要。
  • 音響設備
    • ピラティスの動きに合わせて音楽を流すために、質が良く、操作が簡単なものがおすすめ。Bluetoothのものだとさらに良い。

備品を選ぶ際には、品質や安全性だけでなく、教室のコンセプトに合ったものを選ぶようにしましょう。また、生徒の人数や教室の広さなどに合わせて数を調整することが必要です。

開業届を提出する

開業できる見通しが立ったら役所に開業届を提出しましょう。

開業届は必須ではなく、仮に提出しなくても罰則等はありませんが、提出することによる利点が多数あります。

例えば、ピラティス教室の経営者は個人事業主に該当するため、開業届を提出すると確定申告において青色申告ができるようになります。

青色申告では、最大65万円の控除を受けられ、経費節約につながります。

また、店名義の銀行口座も開設できるなどさまざまなメリットがあるので、できるだけ提出すると良いでしょう。

ピラティス教室開業時におすすめな集客方法

そしてここでは、ピラティス教室開業時におすすめな集客方法について解説します。

SNS

ピラティス教室の知名度を上げるのに有効なのが、SNSの活用です。SNSには、Facebook、InstagramやX(旧Twitter)などがあります。

SNSでは、スタジオの雰囲気や設備、先生の紹介など、魅力的な情報を発信することはもちろん、レッスンの時間割や料金、お得な情報などの新しい情報を定期的に発信することも大切です。

SNSのメリットとして、様々なSNSを使うことで、多くの人に教室の魅力を伝えることができます。また、最新の空き情報など新しい情報をすぐにお客様に伝えることもできます。

一方で、SNSはいい情報だけでなく、悪い噂などもすぐにお客様に伝わってしまうデメリットもあります。間違った情報なども瞬時にお客様に届くため、慎重に情報を発信しましょう。

ホームページ

また、ピラティス教室を運営するにあたって、ホームページの作成も欠かせません。ホームページはピラティス教室の顔となるものです。

ホームページは、ピラティス教室の概要だけでなく、予約の受付や、お客様からの問い合わせ窓口などを設置することができます。その際には、教室の雰囲気などがわかる写真や動画などを掲載すると効果的です。また、ホームページを作成する際には、スマートフォンでも見やすいデザインにすることが大切です。

ホームページには、最新の正しい情報を常に掲載するようにし、もしお客様からお問合せなどが来たらすぐに回答するように心がけましょう。

チラシ

チラシは、ピラティス教室の周辺に住んでいるお客様にアピールするのにとても有効な集客手段となります。

教室の近くの家やマンションにポスティングするだけでなく、周辺のお店やコミュニティセンターなどにおいてもらえるようにすると、たくさんの人にチラシを届けることができます。

チラシを作成する際には、一目でピラティス教室の概要などがわかるわかりやすいデザインにし、すぐ予約ができるよう予約サイトのQRコードなどを掲載するのがおすすめです。また、チラシにクーポン券をつけるのもピラティス教室に興味を持ってもらうきっかけになります。

ピラティス教室開業を成功させるためのポイント

ピラティス教室を成功させるためのコツを抑えておくことで、より効率的な経営ができるでしょう。以下で詳しく紹介します。

長期的なビジネス計画を立てる

せっかくピラティス教室を始めるなら、長い間お客様に愛される教室にしたいですよね。

そのためには、目標や経営計画など、長期的な計画を立て、先の見通しを持ち始めるのが良いでしょう。

経営を進めていくうちにサービスの軸がぶれないようブランドのコンセプトを固めたり、ターゲット層を明確にしたりするなど、教室を始める前にブランドの目標を決定しておくことが大切です。

定めたターゲット層に刺さる集客を行う

ピラティス教室を継続させるには、継続的にお客様を獲得することが必要不可欠です。

最近はSNSを活用して、ブランドの魅力を発信したり、サービスを宣伝しているピラティス教室も数多くあります。

ターゲット層の年齢に合わせて投稿の雰囲気を変えるなどして、常に新規顧客の獲得に務めましょう。

ピラティス教室を検討するお客様の中には、インターネットを使って教室を検索する方もいらっしゃるので、インターネット広告を作成するのも有効な手段と言えるでしょう。

リピーターを獲得する工夫をする

新規顧客を集めるのももちろん大切ですが、安定した経営を実現するにはリピーターも獲得する必要があります。

そのため、ポイント制度を導入して何度も通いたい仕組みを作ったり、常に新しいサービスを導入したりなど、常にその教室に通い続けてもらう工夫は怠らないようにするのが成功のコツです。

まとめ

いかがでしたか?

ここまで、ピラティス教室を開くまでの一連の流れやポイントなどについて紹介しました。

ピラティス教室を開業するためには多くのステップがありますが、適切な準備と計画を立てることで成功に近づくことができます。ピラティス教室が長く愛される場所となるよう、今回紹介したポイントを踏まえて開業準備を行ってみてください。

この記事を書いた人
tol magazine

本格的な予約用のWebページが誰でも無料でかんたんに作成できるスマホアプリ『tol(トル)』制作チームが、予約に関する役立つ情報を発信しています♫

tol magazineをフォローする
業種別 開業
tol magazineをフォローする
tol magazine

コメント

タイトルとURLをコピーしました