個人サロンの売り上げ平均はいくら?売り上げアップの方法も解説

業種別

個人サロンを運営していく中で、他のサロンの売り上げが気になったことはありませんか?

そんな方に向けて、今回は個人サロンの売上の平均について詳しく解説するとともに、売上アップのポイントについてもご紹介します。

売上の平均を知ることで、自分のサロンが今どの位置にいるのか把握でき、今後の目標設定をする際に役に立ちます。

個人サロンの売り上げの平均は?

結論から申し上げますと、個人サロンの平均月額売上は、約40万〜90万円です。

個人サロンの業種にもよりますが、90万円かそれ以上ですと高収入のサロンとなり、40万円以下ですと、収益が比較的低いサロンとなります。

売り上げの内訳例

一口に個人サロンと言っても、エステサロン、ネイルサロン、脱毛サロン、まつ毛サロン、美容室などさまざまな業種があります。

売り上げ平均を計算する際には、一件当たりの客単価×月当たりの施術数=月額の平均売上のように計算します。ここでは、月当たりの施術数は60件で計算します。

これを元に、以下ではそれぞれのサロンの業種別に、月の売り上げの平均の解説をしていきます。

エステサロンの場合

エステサロンの場合、客単価は他のサロン業態と比べて高く、一件当たり平均1.5万円と言われています。

そのため、売上は客単価が1.5万円×月60件=月額90万円となります。

エステサロンでは、フェイシャルケア、ボディケア、痩身など様々なサービスを提供します。お客様ののニーズに応じて多様なサービスを提供することで、幅広い顧客層を獲得し、売上を伸ばすことができます。

ネイルサロンの場合

ホットペッパービューティーアカデミーの経年調査によると、ネイルサロンの客単価は一件当たり約6000円となっています。

そのため売上は客単価が約6000円×月60件=月額36万円となります。

ネイルアートの流行は変わりやすく、続々と新しいデザインやカラーのトレンドが登場します。しっかりと常にトレンドを押さえたデザインを提供することで、売上にプラスの影響を与えることができます。

脱毛サロンの場合

脱毛サロンの場合、客単価は一件当たり平均1万円と言われています。

そのため、売上は客単価が1万円×月60件=月額60万円となります。

多くの脱毛サロンでは、数回の施術を含むコース契約を取り扱っていることが多いです。これにより、一度の契約で長期にわたる安定した売り上げが見込めます。

まつ毛サロンの場合

まつ毛サロンの場合、客単価は一件当たり平均7000円と言われています。

そのため、売上は客単価が7000円×月60件=月額42万円となります。

まつ毛サロンで提供される、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマは定期的なメンテナンスが必要なため、初回のお客様がリピートして利用することで、サロンの安定した売上に繋がります。

美容室の場合

ホットペッパービューティーアカデミーの経年調査によると、客単価は一件当たり7293円となっています。

そのため、売上は客単価が7293円×月60件=月額約44万円となります。

美容室では、カットやカラーだけでなくヘッドスパやトリートメントなどのオプションメニューを提供することで、お客様の満足度を高め、平均単価を上げることに繋がります。

大切なのは売上ではなく利益

店舗運営において重要なのは、売上の大きさではなく、コストを差し引いた後に残る利益の額です。

個人サロンでは、この利益が実質的な給与に相当します。よって、サロンの経営を成功させるには、売上の多さではなく、どれだけ利益を残せるかにかかっています。

また、安定したサロン経営を目指す上で、銀行や信用金庫からの融資は精神的、経営的な安定に役立ちます。そんな融資を受ける際、銀行は利益の有無を重視します。利益がなければ融資で受けた金額の返済能力がない、または少ないと判断されてしまい、融資が得にくくなります。

例えば、「売上100万円でコスト80万円、利益20万円のサロン」と「売上50万円でコスト20万円、利益30万円のサロン」を比較すると、後者の方が事業としての価値が高いと評価されます。

売上が多いと利益を出しやすい傾向にありますが、最初に低コストで運営できる体制を整えることが、利益を確保する上で非常に重要です。

売り上げを上げるためには?

個人サロンの売上平均を知ったところで、さらに自分のサロンの売り上げを上げるにはどのような方法が有効なのでしょうか?

ここでは、個人サロンの売り上げを上げる方法をご紹介します。

リピーター特典を用意する

個人サロンで売り上げをさらに上げるには、リピーターのお客様をたくさん獲得するのが鍵になります

そのためには、リピーター特典のようなものを用意することが非常に効果的です。リピーター特典があることで、お客様がサロンに再来店する動機づけとなります。

具体的には、次回のサービスで使用できる割引クーポンを提供したり、複数回の来店で特別なプレゼントがもらえるポイントカードを導入するなどです。

また、リピーター特典を用意することで、お客様同士の口コミによる紹介が増える可能性もあります。サービスに満足したお客様が友人や家族にサロンをおすすめすることで、新しいお客様を獲得できます。

サービスの安売りをしない

個人サロンの売り上げを上げるためには、提供しているサービスの安売りをしないことも大切です。価格勝負だけのサービス提供は、サービスの質を維持するのが難しくなってしまう可能性があります。

サービスの単価を下げてしまうと、一回あたりの施術の金額が少なくなってしまいます。そこで売り上げをたくさんあげようと思うと、1日にたくさんの施術をしなければなりません。

1日にたくさんの施術を行うことは、体力的にも集客的にも相当の労力が必要になってきます。

そのため、適正な価格でサービスを提供することで、サービスの質をしっかりと確保でき、安定した売り上げを上げることにつながります。

物販を併用する

個人サロンの売り上げを上げるためには、サービスの提供だけでなく、物販と組み合わせることも有効です。

物販では、サロンで使用している商品や、施術の効果をアップ・持続させるために有効な商品などを扱うことが多いです。それらを施術前後に販売することで、施術以外にも売り上げを上げることができます。

また、物販は、お客様との接点を増やし、サロンへ再来店してくれるきっかけ作りにもなります。商品の再購入や、新商品のチェックなどで、サービスの施術以外でもサロンにきていただけます。

物販で売り上げを上げるコツについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

サロンの雰囲気作りを徹底する

個人サロンで売り上げをさらに上げるために、サロンの雰囲気作りを徹底することも挙げられます。

サロンの雰囲気は、お客様が施術を受けた際の満足度を大きく左右します。心地よく、リラックスできる空間で過ごせることは、お客様にとってサロンに通う理由になります。

生活感のない、清潔感のある空間はもちろん、照明や音楽、香りなどの細かい部分にも気を配りましょう。例えば、暖色系の照明や穏やかな音楽、心地よいアロマは、お客様がリラックスできる雰囲気に繋がります。

また、インテリアや内装なども統一し、お客様がどこにいるかを忘れさせるような、非日常的な空間を目指しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、個人サロンの平均売上について解説しました。

平均売上とご自身のサロンの売上状況を比較し、今後のサロンの目標目標を決める際の参考にしてみてください。

また、売り上げが伸び悩んでいる方は、記事中にご紹介した売り上げを上げる方法もぜひ実践してみていただけると嬉しいです。

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