美容室でレジを導入するともらえる補助金・助成金は?対応POSレジや申請方法も紹介

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美容室でPOSレジの導入を検討している方のなかには「補助金を利用したいけど、申請方法がわからない」「そもそもどういった補助金を利用できるのかわからない」とお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

POSレジの導入には、専用機器の用意や、月額の利用料などがかかります。ですが、補助金や助成金を使うことで、導入時の金銭的負担を軽減することができるため、積極的に利用するのがおすすめです。

そこで今回は、美容室のPOSレジ導入で利用できる補助金の種類と概要、申請方法を解説します。補助金に対応しているPOSレジもあわせて紹介しますので、美容室でPOSレジの導入を検討している方は参考にしてください。

美容室でレジ導入を導入すると補助金・助成金がもらえる?

美容室のPOSレジ導入では、一定条件下で補助金・助成金を利用できます。

補助金・助成金は、基本的に返済の義務がありません。そのため、費用面の負担を低減してPOSレジを導入できます。

補助金・助成金の支給要件は制度ごとに異なるため、自身にあった制度を選ぶことが大切です。

補助金・助成金の違いは?

補助金・助成金の違いは、大きく分けて2つあります。それは管轄と受給のしやすさです。

まず補助金の管轄は、経済産業省や地方自治体となっており、募集期間が限られている場合が多く、受給には審査があることがほとんどです。そのため、要件を満たしていても定員に達しているなどの状況によっては交付を受けられない場合があります。

一方で、助成金の管轄は、主に厚生労働省の管轄で、対象事業などの支給要件を満たせば支給される傾向にあります。そのため、事業内容や要件を満たしているなら高確率で交付を受けることができます。

美容室でレジ導入を導入するともらえる補助金・助成金

ここでは、美容室でPOSレジ導入の補助金・助成金の種類と概要を紹介します。

IT導入補助金2024(令和5年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)

IT導入補助金2024は、中小企業・小規模事業者がITツールの導入のために利用できる補助金です。

生産性向上やインボイス対応を目的にITツール導入するときの一部費用が最大450万円まで補助されます。

通常枠・インボイス枠・複数社連携IT導入枠・セキュリティ対策推進枠の4枠があります。

例えば通常枠は生産性向上に資するITツールが対象なため、POSレジの導入で利用することが可能です。そのため、IT導入補助金2024を利用すると、POSレジ利用料の一部を最大2年まで負担低減できます

IT導入補助金2024の応募条件

IT導入補助金2024通常枠の応募条件は、以下のとおりです。

  • 中小企業または小規模事業者
  • 業務プロセスを保有するソフトウェアを申請すること

指定の業務プロセスは、P1~P6まで提示されています。

POSレジの導入は、P1顧客対応・販売支援またはP4の会計業務にあたる可能性が高いです。

IT導入補助金2024の申請方法

IT導入補助金2024の申請方法は以下の通りです。

  1. gBizIDプライムのアカウントを取得する
  2. 交付申請のための事業計画を作成する
  3. 交付決定の通知を受けてからPOSレジの発注・支払いを行う
  4. 事業実績報告で証憑を提出する
  5. 補助金の交付を受ける

IT導入補助金2024はPOSレジの導入前に申請を行い、支払い後の提出書類を確認してから補助金が交付されます。

POSレジの支払い後にPOSレジを買ったことを証明する書類の提出を忘れないようにしましょう。

業務改善助成金

業務改善助成金は、最低賃金アップと生産性の向上を目的に設備投資する中小企業・小規模事業者を支援する補助金です。

業務改善補助金は、美容室のPOSレジを導入し、美容室内の生産性を向上させるとともに、美容室内の従業員の最低賃金をアップさせることで、POSレジ導入にかかった費用の一部を助成してくれるものとなっています。

そのため、応募の要件として、POSレジをはじめとする設備の導入だけでなく、賃金アップも要件となるため注意しましょう。

特徴は美容室の従業員の最低賃金を、何人、いくら引き上げるかによって助成額の上限が変わります。助成の上限額は最低60万円から、最高で600万円までとなっています。

業務改善助成金の応募条件

業務改善助成金の応募条件は、以下のとおりです。

  • 中小企業・小規模事業者
  • 事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内

事業内最低賃金とは、美容室の従業員の最低賃金のことを指します。つまり、例えば地域の最低賃金が1,000円の場合、美容室の従業員の最低賃金が1,040円なら応募の資格があります。

業務改善助成金の申請方法

業務改善助成金の申請方法は以下になります。

  1. 業務改善と賃金引上の計画を記載した交付申請書を作成する
  2. 交付申請書を管轄の労働局に提出する
  3. 審査通過後に交付決定通知を受ける
  4. POSレジの導入と事業場内最低賃金の引き上げを行う
  5. 管轄の労働局に事業実績報告書を提出する
  6. 支払い請求書を作成する
  7. 助成金の交付を受ける

業務改善助成金は小規模事業者の最低賃金アップと生産性の向上が目的です。そのため、交付申請書と事業実績報告書には具体的な計画を記載しましょう。

助成金額の確定後に支払い請求書を作成する必要があるため、忘れないように注意が必要です。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、従業員が20名以下の小規模事業者が生産性向上を目的に設備を導入する場合に申請できます。

POSレジを導入をする場合は、設備投資にかかった費用の一定割合が補助対象となります。

具体的な金額でいえば、最大50万円まで補助を受けることが可能です。

4ヶ月ごとに募集が行われているため、小規模事業者持続化補助金を受けたい場合には募集時期を確認しましょう。

小規模事業者持続化補助金の応募条件

小規模事業者持続化補助金の対象は、小規模事業者と要件を満たす特定非営利活動法人です。

  • 小規模事業者または要件を満たす特定非営利活動法人
  • 雇用期間に制限がなく、引き続き在籍が見込まれている従業員数が20名以下または5人以下
  • 課税所得の年平均額が15億円を超えていない
  • 申請前にjGrantsのIDを取得できる

従業員数が20名以下という取り決めは、業種によって異なります。

宿泊業、娯楽業を除く商業・サービス業は、5人以下です。

美容室はサービス業にあたるため、常時使用する従業員数が5人以下の場合に小規模事業者持続化補助金を応募できます。

小規模事業者持続化補助金の申請方法

  1. 経営計画書と補助事業計画書を作成する
  2. 商工会議所窓口に経営計画書と補助事業計画書のコピーを提出する
  3. 商工会議所窓口で事業支援計画書の交付を依頼する
  4. 必要書類を補助金事務局に提出する

小規模事業者持続化補助金は、管轄の商工会議所で申請します。

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、設備導入を含む生産性向上が目的の取り組みを支援する制度です。タブレットなどの端末からソフトウェアの導入まで対応しています。

ものづくり補助金は一般型とグローバル展開型の2種類があり、POSレジは一般型が対象です。

支給要件は、単体価格50万円以上の設備投資です。

また、ミラサポplusというサイトでは、ものづくり補助金の活用事例が掲載されています。

設備導入の金額に要件があるものの、活用事例を確認してから導入を検討できます。

ものづくり補助金の応募条件

ものづくり補助金の応募条件は、以下のとおりです。

  • 中小企業または小規模事業者
  • 常時使用する従業員数がサービス業の場合には100人以下
  • サービス業の場合は資本金が5,000万円以下

ものづくり補助金は小規模事業者持続化補助金と同じように常時使用する従業員数に制限があり、美容室だと100人以下です。

また、サービス業の場合には資本金が5,000万円以下の小規模事業者が対象となります。

ものづくり補助金の申請方法

ものづくり補助金の申請方法は以下のとおりです。

  1. gBizIDプライムのアカウントを取得する
  2. 事業計画書や決算書、従業員数の確認資料などを作成する
  3. 作成した確認資料を電子化する
  4. 交付決定後に中間検査を受ける
  5. 金額確定後に補助金の請求をする

ものづくり補助金は、必要書類を電子化して用意します。

商工会議所の経営相談員などに相談しながら作成することが可能です。

不明点がある場合には、管轄の商工会議所で相談しましょう。

美容院の補助金に対応しているPOSレジの種類

ここからは、美容院の補助金に対応しているPOSレジの種類を紹介します。

スマレジ

https://smaregi.jp/

スマレジは、スマートフォンやタブレット端末でリーズナブルに利用できるPOSレジです。

クラウド型サービスであり、アクセスできるデバイスとインターネット環境さえあれば導入できます。

専用機器や高性能なパソコンがなくても導入できるため、POSレジの導入費用を抑えたい美容室経営者の方におすすめです。

また、ショールームや一部家電量販店ではスマレジを体験できるため、購入前に使用感を確認できます。

細かい使用感を確認してから購入できるため、購入後に後悔するリスクを低減することが可能です。

利用料金(月額)0円~15,400円※プランによって変動
利用機器スマートフォン、タブレット
対応しているキャッシュレス決済スマレジ・ペイゲート、ジェイエムエス、スターペイ、ストアーズ、スクエア、楽天ペイ、ペイメント マイスター

Airレジ

https://airregi.jp/

Airレジ(エアレジ)は、月額0円から気軽に利用できるクラウド型のPOSレジです。

レジ機能だけなら、初期費用がかからず月額0円で利用できます。

その他の特徴は、管理画面のわかりやすさです。操作方法が直感的にわかりやすいため、POSレジ選びにおいて操作しやすさを重視する方におすすめです。

また、AirペイやAirペイ QRなどの様々なAirシリーズと連携できます。

既にAirシリーズを導入している場合、相性が良い傾向にあります。

利用料金(月額)0円※レジ機能のみ
利用機器スマートフォン、タブレット
対応しているキャッシュレス決済Alipay+、WeChat Pay、UnionPay(QRコード)、COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ

POS+

https://www.postas.co.jp/

POS+(ポスタス)は業種ごとに適したクラウド型システムを提供しており、美容院向けのPOSレジを導入できることが魅力です。

レジや売上管理だけでなく、予約管理やDM配信といった美容室の運営に必要な機能が備わっています。

初期設定や設置をPOS+の担当者に任せられるため、導入に際する労力が気になる方におすすめです。

他にも電話や駆けつけによるサポートが充実しており、ITツールの導入が不安な場合にも安心して利用できます。

利用料金(月額)月額12,000円~導入費用450,000円〜※プランによって変動
利用機器スマートフォン、タブレット
対応しているキャッシュレス決済STORES 決済、PAYGATE(PAYGATE Station、PAYGATE AIR)、楽天ペイなど

まとめ

いかがでしたか?

今回は、美容室でPOSレジを導入した際に利用できる補助金・助成金の種類と概要、申請方法を紹介しました。

補助金・助成金の種類は多様であり、それぞれで支給要件が異なります。申請方法とあわせて確認して、美容室の都合にあった補助金・助成金を利用するのがおすすめです。

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