自宅で「個人サロン」を開業!必要な準備とポイントを解説

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個人のエステサロンの開業場所として、「自宅」の利用を検討するケースも多いのではないでしょうか。今回は、自宅でサロンを開業するまでの流れを「場所」「集客」そして「費用」のそれぞれについて、手順とポイントを解説します。

開業の流れ:場所編

まず自宅の契約内容をチェック

個人サロンを立ち上げる場合、開業の場所選びは非常に大切です。さまざまな選択肢がありますが、自宅の活用を検討するオーナーさんも多いのではないでしょうか。しかし、じつは全ての自宅で開業できるわけではない点に注意が必要です。賃貸などで住居用契約をしている場合、営利目的で自宅を利用することは禁止されているケースが多くあるからです。

ですので賃貸の場合は、まず開業する前に住居の契約内容を確認しましょう。

いまの自宅で開業がが難しい場合、店舗契約が可能なSOHOタイプのマンションなどを借りるという方法もあります。自宅あるいはSOHOマンションなど、それぞれの開業場所のメリットやデメリット、資金面などについては以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:セルフエステサロンを開業する際いかに安い資金で開業できる方法とは?

重要なサロンの空間づくり!コンセプトを考えよう

サロンの空間は、お店の雰囲気作りにとって非常に大切です。お客様がそのサロンに感じる価値のなかには、提供されるサービスや技術だけでなく、その空間での体験も含まれているということを忘れないようにしましょう。

実際にサロンを「どのような空間」にするかを考えるためには、「お客様にどのような空間で過ごしてほしいか」を考えることが重要です。それは、立ち上げるサロンのコンセプトを考えることでもあるといえるでしょう。

サロンのコンセプトは、空間だけでなく、提供メニューや価格など、経営の方針にも関わってくる重要なものです。ですので、具体的な空間づくりのプランを考える前に、サロンのコンセプトを先に考えていきましょう。コンセプトの決め方のポイントは後述します。

コンセプトが決まったら、改装のプランを決めつつ、イメージに沿ったデザインの家具なども揃えていきましょう。費用面で苦しい状況であれば、DIYなどでコストを抑えるというのもアリです。

さらに、タオルやスリッパなどの備品も揃えて、お客様が快適に過ごせるように配慮しましょう。また、消毒液やフェイスシールドなど、コロナ対策に必要な備品も忘れずに準備し、お客様を気持ちよく迎えられるようにしましょう。

サロンのコンセプトを考える際のポイント

コンセプトというと、抽象的になりがちですが、以下のポイントを意識してみるのがおすすめです。

・ターゲットとするお客様の共感を得られるもの
・お客様の悩みや困りごとを解決できるもの
・他店と差別化しやすいもの
・自身の強みが生かされているもの

ターゲットとなるお客様にとって、とってオーナーさんのサロンが必要不可欠なものと思っていただくことができれば、非常に大きな強みとなります。サロンに来ていただきたいお客様や、ご自身の強みなどとの関係性も考慮しながら、ぴったりのコンセプトを考えてみましょう。

ただし、そもそもターゲットとするお客様が定まっていないという方は、以下の「集客編」をぜひ読んでみてください。ターゲットとするお客様とサロンのコンセプトは、どちらも重要な両輪の関係といえます。それぞれの関係に齟齬がないかどうか、振り返りながら検討を進めてみてください。

開業の流れ:集客編

自分のサロンの特徴や強みを考える

開業場所の準備とともに考えたいのが、集客プランです。最近ではWebサイトだけでなくSNSなど、さまざまな集客の方法があり、どれをどのように利用すべきか迷うものです。ただ、やみくもに集客をしても、自分のお店にマッチするお客様に届かなければ、意味がないですよね。

では、最適な集客プランを選ぶためにはどうすればいいのでしょうか。その1つが、具体的な集客手段を選ぶ前に、自分のサロンの特徴や強みを整理しておくことです。この部分をはっきりとさせておくことで、ターゲットとすべきお客様のイメージがはっきりし、ぴったりな集客手段を選びやすくなるというメリットがあります。

特徴や強みというと、すこし構えて考えてしまいそうなものですが、例えば「丁寧で素早い施術が得意」「夜遅い時間でも施術可能」といったことでも十分です。また、他にはないユニークなサロンのコンセプトがあれば、それも大きな特徴といえるでしょう。

サロンの強みや特徴は、オーナー様がこれまでにどのような経験してきたかによって、人それぞれ変わってくるはずです。他店との違いになる強みや特徴がないかどうかを、深く検討してみてください。

強みや特徴が整理できたら、次はターゲットとなるお客様について考えていきましょう。

ターゲットとなるお客様を考えよう

次に、サロンのターゲットとなるお客様のイメージを具体的に考えていきましょう。この際に、先ほど説明した「自分のエステサロンの強みや特徴」を生かすことができればベストです。例えば、「丁寧で素早く、夜遅くまでの施術」を強みとしているエステサロンであれば、「忙しい働き世代の女性」をターゲットにするといったケースが考えられます。

また、できればターゲットとなるお客様のイメージは、職業・年齢・収入・趣味などまで、細かく考えてみましょう。これは、サロンで提供するサービスの価格設定などにも関わってくるはずです。また、ターゲットが定まれば、どのような方法で集客を行っていくべきかという、アプローチ方法も決めやすくなります。

なお、具体的な集客方法は以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:エステサロンの効果的な集約方法 9選!
関連記事:【2021最新】サロン集客に役立つノウハウ記事まとめ

提供メニューの価格はどう決めるべき?

コンセプトやターゲットが決まったら、次はサービスのメニューを作っていきましょう。

ここで注意しておきたいのが、多くのお客様に来ていただきたいという気持ちから「とりえず最初は低価格で……」と極端に安い価格を設定してしまうことです。実はこうした低価格を売りにしたメニューだけでは、リピーターのお客様を獲得し、安定的にサロンの売上を伸ばしていくのが難しいケースが多いのです。

なぜなら、低価格のサービスしか提供していない場合、来ていただいた大半のお客様は、その価格に魅力を感じています。つまり、値上げした場合のリピートは、あまり見込めないと考えておいたほうが良いでしょう。

当初の低価格で提供し続けられるのであれば問題はありませんが、サロンの経営を考えた場合、そのままの価格では厳しいケースが多いです。

では、最適な価格設定はどのように決めるべきなのでしょうか?

それは「売り上げ目標から逆算する」です。サロンの運営に必要な固定費などを考慮しつつ、まず全体の売上目標を決めて、そこから最適な価格を検討しましょう。このように考えることで「価格を下げるために固定費をもう少し抑えよう」といったように、サロンの経営全体を見直す機会にもなります。

ただし、ここで重要なのが、達成困難な目標設定をしないということです。例えば「毎月20日間のフル稼働で、常に予約が常に埋まっている状況」を想定して売上目標を考えてしまうというのは、とてもリスクが高いですよね。現実的に目指せる売上目標を検討し、バランスを見ながら価格を考えていきましょう。

また、売上や顧客数などの年間目標を設定し、それを分解するかたちで月間の目標を立てるのがオススメです。

開業の流れ:費用編

クレジット決済の導入

サロンの開業において、重要なのが決済方法の選び方です。最近ではキャッシュレス化の流れもあるので、現金ではなく、クレジット決済などのシステムも導入しておきたいところですよね。

ただ、最近では自宅サロンや個人経営サロンは、事業用クレジットカード会社との契約審査が厳しくなっています。しかし、クレジット決済代行業のサービスを活用することで、個人サロンでもクレジット決済が導入しやすくなっています。

エステサロン向けのクレジット決済代行サービスとしては、以下のようなものがあります。

Square(スクエア)
STORES 決済(旧:Coiney) 
楽天ペイ

決済端末もiPhoneやiPad、Andoroid端末が使用でき、幅広いお客様に対応が可能です。

開業する際の費用の計算と調達

自宅サロンを開業するための費用を計算しましょう。

開業する際にかかる費用としては、

・家賃(賃貸の場合)
・備品の費用(タオル、アロマなど)
・美容機器
・家具の費用
・広告宣伝費(広告やWebサイトの構築費用など)

などが初期費用の項目として挙げられます。

次に、補充する美品、広告費、家賃、スタッフを雇う場合は人件費など、毎月かかる費用も事前に洗い出しておき、それぞれの概算を見積もっておきましょう。

開業に活用できる公的支援

サロンを開業し、スタッフを雇う場合、福利厚生やその他の制度を充実させるとさまざまな公的支援を受けられる可能性があります。

支援額は、スタッフ一人に対して数十万円の単位で異なってくるので、書類手続きが面倒でもぜひ活用する事をおすすめします。

詳しい公的支援の内容は、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

関連記事:セルフエステサロンを開業する際いかに安い資金で開業できる方法とは?

損害保険の加入がオススメ

損害保険は、万が一何かあった時のために加入しておくことをオススメします。

最近ではサロン向けの専用保険がいくつも用意されています。施術行為によるトラブル、サロンでの盗難、火災などによる休業時の補償をしてくれるものなど、さまざまなタイプの保険が用意されています。

ご自身のサロンの形態や運営方法などにあわせて、最適な保険を選びましょう。

まとめ

今回は、自宅でサロンを開業するにあたり必要な開業の流れをご紹介しました。

いかがだったでしょうか。

場所選びから始まり、コンセプトや目標の設定など、サロンの開業には細かく決めなければいけないことがたくさんあります。焦らなくていいように、開業の準備期間には余裕を持たせておきましょう。

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