昨今、コロナ禍と健康志向の高まりから注目されている「パーソナルジム」。
そんな人気のパーソナルジムですが、大規模なジムに比べて開業時の準備時間が少なく、資金も抑えられるため、今開業したい方には人気の業種となっています。
実際に、パーソナルトレーニングジム「Sharez」の調査によると、パーソナルトレーニングジムは日本に1,000店舗以上あり、年々店舗数がさらに増加しているようです。
今回はそんな人気のパーソナルジムの開業について手順と注意点などを詳しく解説します。
パーソナルジムを新しく開業したい方、今いるジムから独立したい方など、必読の記事です。
パーソナルジムとは?
パーソナルジムとは、お客様一人ひとりに専属のトレーナーがつき、運動のサポートや時には食事管理なども行いながらお客様の理想のボディー目指してトレーニングが行えるジムです。
一般的な大規模のジムよりも会費などが高い傾向にありますが、しっかりトレーナーがサポートしてくれるため、短期間で結果が出やすく人気のジム形態です。
大手のパーソナルジムとしてはRIZAP、24/7ワークアウト、Reborn Myselfなどがあります。
パーソナルジム開業の流れ
以下では、パーソナルジム開業な流れについて解説します。
開業場所を決める
まず、開業場所を決めていきます。
お客様のターゲット層などが決まっている場合は、そのお客様たちがよく利用する駅や施設などの近くであったり、ターゲット層の人口が多い地域などに絞って探していきます。
また、開業場所を選ぶにあたって、以下の項目に着目することで、スムーズに、かつ後に起こりうるトラブルを避けることができます。
- 床の耐荷重
- 坪数
- 防音設備
- 空調
- 排給水設備
- 商業利用
開業場所を選ぶ際のポイント
床の耐荷重
一般的なマシンは、約180kgほどあり、それを何台も置くとなると相当な重さになってしまいます。
耐荷重を超えてしまうと、床が抜けてしまう可能性もあるため、床の耐荷重はチェックしておきましょう。
坪数
坪数とはつまり、ジムの広さのことです。
ジム内には、マシンを置く場所だけでなく、お客様が着替えたり、時にはシャワー室などの設備も必要になります。
従来は、トレーニングマシンの大きさがとても大きかったため、トレーニング室の大きさで相当の広さが必要でした。
しかし最近では、日本の建物に合わせたマシンが作られているため、10畳以下の部屋でもパーソナルジムを開業できる場合も増えているようです。
防音設備
トレーニング中は、お客様とトレーナーで声を出し合う場面も少なくありません。
その場合、気をつけなければならないのが部屋の防音性です。
特に、木造造り・鉄骨造りの物件は音が響きやすいです。その中でも特にマンションタイプの物件は、すぐ隣が違うテナントや住民がいる場合が多く、注意が必要です。
苦情が来たりするなどのトラブルを防ぐために、防音対策がとれている部屋を選ぶようにしましょう。
空調
空調とは、主にエアコンのことを指します。
お客様が運動している際に、適度な温度を保てるよう、しっかりチェックしましょう。
また、昨今のコロナ禍で、換気の状態を気にされる方も増えています。トレーニング室だけでなく、トイレやシャワー室の換気設備の確認も忘れないようにしましょう。
排給水設備
排水給水設備とは、簡単に言うとトイレ・シャワー室のことを指します。
パーソナルジムにおいて水回りの設備の綺麗さや使い勝手の良さはお客様の満足度に大きく影響します。
特に新しくテナントを借りる場合は、これらの設備の確認が必須です。
商業利用の可否
賃貸物件の中には、商業利用を禁止している場合があります。
一般的には、住居用のマンションで商業利用ができないことが多いです。
商業利用可能の物件でも、特定の業種や業態などは禁止にしている場合もありますので、借りる前にオーナーの方や管理会社などにしっかり確認しましょう。
資金調達
パーソナルジムの開業には、物件や器具の費用合わせて200〜300万必要であると言われています。
開業に伴い、すべての資金を自己資金で調達するのが理想ですが、資金が足りない場合は融資や給付金を利用できます。
例えば、日本政策金融金庫では、条件を満たせば最大7,200万円の融資を受けることができます。
日本政策金融公庫 国民生活事業では、女性、若者、シニアの方や廃業歴等があり創業に再チャレンジする方、中小会計を適用する方など、幅広い方の創業を「新規開業資金」にて支援しております。
日本政策金融公庫
また、都道府県別に創業者向けの融資・給付金がある場合があります。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてみてください。
器具の用意
パーソナルジム開業資金の目処が立ったら、トレーニングで使う器具や設備の準備をしていきます。
パーソナルジムの器具を一から新品で揃えるとなると、最低でも100万円から必要になると言われています。
しかし最近では、パーソナルを開業する方のための器具のセットを販売しているサービスもあるようです。
開業
すべての準備が整い、開業したら、開業届を出しましょう。
開業届は開業から1か月以内に、納税者の住所地または事業所の所在地を所轄する税務署に提出しなければなりません。
記載上の注意点など細かい内容は、国税庁のホームページにある記載例を確認するか、税務署に問い合わせましょう。
パーソナルジム開業に資格は必要?
結論から申し上げますと、パーソナルジム開業に特別な資格は必要ありません。
しかし、トレーナーとしてどのくらい知識や経験があるのかを証明するために、トレーナー関連の資格があると便利かもしれません。
また、資格があることで、お客様が安心してトレーニングが行えることにもつながります。
トレーナー資格の例としては、以下のものがあります。
- JATI-ATI
- NSCA JAPAN|NSCA-CPT
- NSCA JAPAN|CSCS
- NESTA JAPAN|NESTA-PFT
- NSPA|NSPA-CPT
それぞれ目的と内容が異なるので、自身のジムにあった資格を探してみてください。
パーソナルジムの集客方法
パーソナルジムの集客においては、ターゲット層などをしっかりと選定してから行うことが大切です。
集客方法として、以下の方法があります。
- SNSでの発信
- SEO対策
- MEO対策
- ポータルサイトの活用
- 比較サイトへの掲載
- ビラ配り
- ポスティング
- フリーペーパーへの掲載
MEO対策についてはこちらの記事が参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。
パーソナルジムの予約システムにあると便利な機能
パーソナルジム運営において欠かせないのが、予約システムの導入です。
予約システムを導入することで、予約の受付や管理といった業務の負担軽減につながります。
ここでは、そんな予約システム内にあると便利な機能について解説します。
月額課金機能
パーソナルジムの中には、月額の固定費用でレッスンやサポートが受け放題のメニューを提供している場合があるかと思われます。
その場合、月額課金機能がある予約システムがあると便利です。
この機能があることで、毎月お客様に料金を徴収するといった手間がなくなります。
回数券機能
回数券機能とは、レッスンなどをあらかじめ複数回分まとめて購入しておける機能になります。
お客様にとってはレッスンごとに都度チケットなどを購入する必要がなく便利であり、ジム側にとっても一度のお支払いで複数回分の収入が見込めるため、双方にとってメリットがあります。
パーソナルジムにおすすめのシステム
tol magazineでは、パーソナルジムにおすすめの予約システムについて解説していますのでぜひご覧ください!
また、パーソナルジムにおすすめの顧客管理システムについても詳しく解説しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はパーソナルジムの開業について詳しく解説しました。
この記事がパーソナルジムの開業について悩んでいる方の参考になりましたら嬉しいです。
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