エステサロンの売上をアップさせる具体策!3つの要素別にご紹介

ノウハウ

エステサロンを経営している方の中には、売上がうまく伸びず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?売上を上げるためには、集客数を増やす、客単価を上げる、継続数を増やすという3つの要素を意識することが大切です。この3つの要素をバランス良く伸ばしていくことが、売上アップのカギとなるのです。

そこで今回は、それぞれの要素別に、エステサロンの売上をアップさせる方法について解説します。

エステサロンの売上を構成する3つの要素

エステサロンの売上は「集客数×客単価×継続数」で構成されています。

売上アップを目指す際には、まずこの3つの要素のうち、どこが強みでどこが弱点なのかを分析することが重要です。

売上を効率的に伸ばすためには、1つの要素だけに注力するのではなく、3つの要素をバランス良く向上させていくことが鍵となります。各要素を平均的に伸ばすことで、相乗効果が生まれ、売上全体の底上げにつながるのです。

集客数をアップさせてエステサロンの売上をあげる方法

エステサロンの売上をアップさせるためにまずは「集客数」をあげる具体的な方法をご紹介します。

  • SNSアカウントを運用して宣伝する
  • コンセプト、ターゲットを明確化する
  • 業務を効率化する

以下で詳しくご説明します。

SNSアカウントを運用して宣伝する

集客数を上げる方法の1つ目は、SNSアカウントを運用して宣伝することです。

近年、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを利用して集客するエステサロンが増加しています。SNSを活用した集客には以下のようなメリットがあるためです。

  • 情報拡散力が高い
  • 無料で始められる
  • ユーザーとのコミュニケーションが可能
  • トレンドを把握できる
  • エステサロンのターゲット層の利用率が高い
  • サロンのコンセプトに共感し、ファンになる顧客を獲得しやすい

SNSを運用する際は、エステサロンの雰囲気やコンセプトを伝えることが重要です。例えば、Instagramでサロンの内装を紹介したり、Xで施術や美容に関する有益な情報を投稿したりするなどです。また、Facebookでサロンのスタッフを紹介するなども効果的です。

InstagramやFacebookは写真を中心とした投稿で視覚的な魅力を、Xは文字を中心とした投稿で有益な情報を提供し、ユーザーの信頼を獲得しましょう。

全てのSNSに共通するポイントは、宣伝色を前面に出さないことです。広告色が強いアカウントは、信頼を得にくく、コンセプトへの共感も得られにくくなります。

コンセプト、ターゲットを明確化する

集客数を上げる方法の2つ目は、コンセプトとターゲットを明確化することです。

まず、コンセプトを明確にすることで、ターゲットや価格設定が決まります。コンセプトとターゲットがずれていると、いくら宣伝しても集客に繋がらない可能性が高くなります。

例えば、スキマ時間に気軽に通えるカジュアルなエステサロンをコンセプトとした場合、以下のようなターゲットや価格設定が考えられます。

  • ターゲットの年齢:20代前半〜30代前半
  • ターゲットの職業:会社員
  • ターゲットの収入:400〜600万円
  • サロンの価格帯:¥3,000〜¥8,000/回
  • サロンの雰囲気:明るく、入りやすい

エステサロンを開業したにもかかわらず、集客に苦戦している方は、コンセプトとターゲットの整合性を再度見直してみることをおすすめします。

業務を効率化する

集客数を上げる方法の3つ目は、業務を効率化することです。

エステサロンには予約枠が存在しますが、この枠を増やすことで集客数が上がる可能性があります。

例えば、土曜日の15時に予約したい人が10名いたとします。しかし、予約枠が3つしかなければ、7名のお客様を逃すことになります。

予約枠を増やすには、従業員を増員するか、業務を効率化して受け入れ可能な人数を増やす方法があります。従業員を増やすのが簡単ですが、支払える給与やベッドの数に限りがあるため、すぐに雇用できない場合もあります。

一方、業務を効率化することで施術間の時間を短縮したり、1回当たりの施術スピードを上げたりすることで、従業員数を増やさずに予約枠を増やすことが可能です。

ただし、無闇に業務を効率化したり、施術時間を短縮したりすると、ターゲットが求めるサロンではなくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。

例えば、高級感や非日常感をコンセプトとしているエステサロンで、従業員が慌ただしく動いていたり、1回当たりの施術時間が短かったりすると、コンセプトに反したサービスになってしまいます。

このような場合は、施術用のマシーンを導入するなどして、質や雰囲気を維持しつつ、効率化を図っていくことが大切です。

客単価をアップさせてエステサロンの売上をあげる方法

次に「客単価」をあげてエステサロンの売上をアップさせる方法の具体例をご紹介します。

  • 物販を取り入れる
  • セットメニューを作る
  • 期間限定メニューを作る

以下で詳しくご説明します。

物販を取り入れる

客単価を上げる方法の1つ目は、物販を取り入れることです。

物販を導入することで、施術に加えて売上を増やすことができます。つまり、従業員数や予約枠を増やさずに、売上を生み出すことが可能なのです。物販が施術に並ぶ売上の柱となれば、サロン全体の売上を効率的に上げることができます。

物販を取り入れる際のポイントは、お客様に商材の良さを知ってもらう工夫をすることと、スタッフが積極的に販売できる仕組みを作ることです。例えば、施術の中で商材を使用し、実際に体験してもらうことでその良さを実感してもらったり、スタッフのモチベーション対策として販売数や金額に応じてインセンティブを支払うなどの仕組みを導入するなどが考えられます。

セットメニューを作る

客単価を上げる方法の2つ目は、セットメニューを作ることです。

セットメニューにすることで、単品で施術を追加するよりもお得になると認識してもらえれば、お客様は「ついでに受けてみようかな」と思うようになり、客単価アップにつながります。その際、お客様にとって違和感のない組み合わせにすることがポイントです。例えば、フェイスエステとボディエステを組み合わせたトータルビューティープランや、美白ケアと毛穴ケアを組み合わせた夏の特別プランなどがセットメニューとして考えられます。

トレンド感を取り入れつつ、手頃な価格設定にすることを意識して、独自のセットメニューを考案することが重要です。

限定メニューを作る

客単価を上げる方法の3つ目は、期間限定メニューを作ることです。

期間限定メニューは、客単価を上げる上で効果的な手法となります。今しか受けられないという特別感をお客様に感じてもらえるため、「せっかくだから受けてみよう、追加してみよう」と思ってもらいやすくなるのです。

例えば、季節限定の施術セットメニューや、特定の施術を受けたお客様だけが追加できるオプションなどのメニューを作ってみるのも良いでしょう。

限定メニューは、開業当初から取り入れても効果的ですが、開業後にメニューがマンネリ化し始めたら導入すると、お客様に飽きられずに通い続けてもらえる効果も期待できます。

継続率をアップさせてエステサロンの売上をあげる方法

最後に、「継続数」を増やしてエステサロンの売上をアップさせる具体的な方法をご紹介します。

  • 次回来店施策を取り入れる
  • お客様にアンケートを実施し、サロン運営に活かす
  • 接客マニュアルを導入する

以下で詳しくご説明します。

次回来店につながる施策を取り入れる

継続数を増やす方法の1つ目は、お客様が次回来店につながる施策を取り入れることです。

次回来店施策には、例えば以下のようなものがあります。

  • 次回使用可能なクーポンの配布
  • チケット制の導入により、複数回の来店を前提とする
  • 施術の最後に次回の来店予約を促す

特に、毎回次回使えるクーポンを配布することで、継続して利用することがお得だとお客様に認識してもらえると効果的です。

また、施術終了後に次回の来店予約を促すお声がけも重要です。ただし、しつこいお声がけは、勧誘を強制されていると感じさせたり、サロンの印象を悪くしたりする可能性があるため、自然な会話の流れの中で行いましょう。

例えば、「最近、お客様が増えてきたので、予約が取りにくい日程もございます。もし次回のご来店予定があれば、今のうちに予約を確保しておきましょうか?」などとお伝えすると、強引な印象を与えずにお声がけできます。

お客様アンケートを実施し、サロン運営に活かす

継続数を増やす方法の2つ目は、お客様アンケートを実施し、サロン運営に活かすことです。

この際、取り繕った意見ではなく、率直な意見を書いてもらうことが重要です。

率直な意見を引き出す工夫としては、公式LINEのアンケート機能などを活用し、サロン内ではなく、帰宅後に回答してもらったり、匿名での回答を可能にしたりするなどが考えられます。また、アンケート回答者限定のクーポンを発行するのも、回答率アップにつながります。

ここで収集したお客様の意見から、自分たちでは気づかなかった問題点が見つかることがあります。

こうしてサロン運営を改善し、お客様にとって最良のサロンを作ることで、継続率が向上するのです。

接客マニュアルを導入する

継続数を増やす方法の3つ目は、接客マニュアルを導入することです。

マニュアルを導入することで、接客のムラを防ぎ、施術メニューのお声がけの漏れを防ぐことができます。さらに、お悩みのヒアリングの際もマニュアルがあることで、聞き漏れを防ぐことができ、お客様満足度の向上につながります。お客様満足度を上げることで、居心地の良さや次回も来店したいと思ってもらえる機会が増えます。

また、経験の浅いスタッフや、接客やヒアリングに自信がないスタッフでも、マニュアルを参考にすることでお客様に違和感を与えない対応ができるようになります。

このように、誰が担当しても満足できるサロンであると認識してもらうことで、継続率が向上するでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はエステサロンの売上をアップさせるための具体策について解説しました。

売上を構成しているのは集客数、客単価、継続数です。これらをバランスよく向上することで、売上がアップします。サロンの強みや弱みを分析し、売上アップに繋げましょう。

この記事がエステサロンを経営している方の助けになれば嬉しいです。

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