英語・語学教室向け予約システム比較10選!外国人講師も使える「多言語対応」とスクール管理の教科書

英語・語学教室向け予約システム比較10選!外国人講師も使える「多言語対応」とスクール管理の教科書 おすすめ

「外国人講師とのスケジュール調整が、メールやLINEの往復だけで1日終わってしまう」

「時差のあるオンラインレッスンで、時間の勘違いによるダブルブッキングが起きた」

「生徒さんの月謝管理やチケット消化の消し込み作業が、手書き台帳ではもう限界」

英会話スクールや語学教室、あるいは外国人観光客向けの体験教室を運営されているオーナー様。

言葉の壁や文化の違い、そして時差。グローバルなビジネスだからこその「管理の難しさ」に頭を悩ませてはいませんか?

特に、個人や小規模で運営している教室では、高額なシステムを導入するのは難しく、「コストをかけずに、英語対応も予約管理も自動化したい」というのが本音ではないでしょうか。

この記事では、語学スクールの運営支援経験を持つプロの視点から、「英語での予約受付」「月謝・チケット管理」「オンラインレッスン連携」といった必須機能や、「個人・小規模スクール」が導入しやすいシステムを中心に、厳選した10選を比較します。

この記事を読めば、言語の壁をシステムで乗り越え、講師も生徒もストレスなくレッスンに集中できる「グローバルスタンダードな教室運営」への道筋が必ず見つかります。

目次

なぜ今、語学教室・インバウンド事業に「英語対応予約システム」が不可欠なのか?

なぜ今、語学教室・インバウンド事業に「英語対応予約システム」が不可欠なのか?

「英語対応」といっても、単に予約フォームが英語になれば良いわけではありません。

運営の裏側にある課題を解決し、ビジネスチャンスを広げるために、システム化は避けて通れない道となっています。

外国人講師の「自立的なシフト管理」を実現する

多くの英会話教室において、予約管理業務がオーナーや日本人スタッフに集中してしまう最大の原因は、アナログな管理です。

「来週のシフトを出してください」と英語でメールを送り、返信された内容をスタッフが台帳に転記する。この非効率な伝言ゲームは、ミスの温床です。

システムを導入し、カレンダーを共有すれば、外国人講師が自分のスマホからスケジュールを確認できるようになります。

これは単なる業務効率化ではなく、講師の自律性を高め、チームとしての運営力を底上げする改革です。

「時差(タイムゾーン)」による予約ミスの撲滅

オンライン英会話が普及し、海外在住の講師や生徒と繋がることが当たり前になりました。

そこで頻発するのが「時差の計算ミス」です。

「日本時間の10時は、ロンドンの何時?」といちいち計算していては、ダブルブッキングや「講師が来ない(No Show)」トラブルは防げません。

グローバル対応した予約システムや、Googleカレンダーと連携できるシステムを使えば、世界中のどこにいても、全員が「自分の現地時間」で正確に予約を認識できるようになります。

インバウンド集客の「機会損失」を防ぐ

観光立国として再注目される日本。料理教室、茶道体験、ガイドツアーなど、外国人観光客向けのサービスは大きなチャンスです。

しかし、予約ページが日本語しかなかったり、決済が当日現金のみだったりすると、海外のお客様は予約を諦めてしまいます。

「英語表記の予約ページ」と「海外発行カード対応の事前決済」を完備することで、旅マエ(来日前)の予約を確実に取り込み、ドタキャンリスクのない安定した収益源を作ることができます。

失敗しない!英語・語学教室向けシステムの「5つの選定軸」

失敗しない!英語・語学教室向けシステムの「5つの選定軸」

システム選びで失敗しないためには、「誰が」「どのような目的で」使うのかを明確にする必要があります。

以下の5つの軸で、自社に必要なスペックを見極めましょう。

「予約画面」の英語対応レベル

生徒様が見る予約画面が、英語に対応しているかは重要です。

システム自体が自動翻訳機能を持っているものもありますが、「入力項目(タイトルや説明文)を自由に編集できるシステム」であれば、自分で英語の案内文を記載することで、違和感のない英語予約ページを無料で作成することも可能です。

「月謝・回数券」の管理機能(スクール運営)

語学教室の収益モデルは、「月謝(サブスク)」や「チケット(回数券)」が基本です。

月謝制毎月の自動引き落としと、未払い時の予約制限機能。
回数券制チケットの残数管理、有効期限の自動通知。

これらが自動化されていないと、経理作業に追われることになります。

特に「家族割」や「振替ルール」など、教室独自のルールに対応できる柔軟性もチェックポイントです。

語学に限らず、「スクール・教室運営」全般に向いているシステム(月謝管理や生徒管理に強いもの)の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

「オンラインレッスン(Zoom)」への対応

オンラインレッスンを提供する場合、予約確定と同時にZoom等のURLを自動発行・通知する機能は必須です。

毎回手動でURLをメールするのは、送信ミスや漏れの原因になります。

GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携機能も、講師のスケジュール管理には欠かせません。

スムーズに運営するためには、「Zoom連携(URL自動送付)」と、講師のスケジュール調整を効率化する「Googleカレンダー連携」の両方が重要です。

オンラインレッスンに特化したシステムの選び方や、Googleカレンダーを活用した予約管理のコツについては、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。

「タイムゾーン(時差)」対応の有無

海外とのやり取りが発生する場合、この機能の有無は重要です。

システムが自動で時差を計算してくれるか、あるいは「JST(日本時間)」などの表記が明確にできるかを確認しましょう。

導入コストと「決済通貨」

海外のお客様からの予約を受ける場合、決済通貨や、利用できるクレジットカードブランドも重要です。

また、個人教室であれば「無料プラン」から始められるかどうかも、リスクを抑える上で大切な要素です。

高機能なシステムは月額費用が高くなりがちですが、工夫次第で無料ツールでも十分な英語対応が可能です。

海外のお客様からの予約を受け付ける場合、「クレジットカード事前決済」の導入は必須です(No Show対策としても有効です)。

予約システムを使わずに決済リンクだけを送る方法など、個人でも導入しやすいオンライン決済サービスについては、こちらの記事で解説しています。

【2025年最新】英語・語学教室におすすめの予約システム徹底比較10選

ここからは、前述の選定軸に基づき、語学教室やインバウンド事業に最適な予約システムを厳選して紹介します。

「スクール管理・月謝向け(個人・小規模)」、「多言語対応・インバウンド向け(中規模〜)」、「個人・オンライン特化」の3カテゴリで紹介します。

なお、語学教室に特化せず、「全業種対応のシステムを含めて網羅的に比較したい」場合や、「とにかく無料で使えるシステム」を探している場合は、以下の決定版記事も併せてご覧ください。

【スクール管理・月謝向け】コストを抑えて始めたい個人・小規模教室4選

多言語対応システムは高額になりがちですが、工夫次第で「無料」で英語対応とスクール管理を両立できるシステムです。

スクール管理・個人向けシステム比較表

サービス名freee予約(旧tol)STORES 予約AirリザーブSelectType
イメージfreee予約STORES予約AirRESERVESelect Type
料金0円〜0円〜0円〜0円〜
月謝・回数券△ (事前決済)×
英語対応(予約画面)◎ (自由編集)△ (一部のみ)×○ (自由編集)
特徴スマホ完結・高コスパスクール特化・Zoom連携電話予約併用・シンプルHP作成・デザイン性

1. freee予約(旧tol):スマホ完結・英語ページも自由に作れる

freee予約(旧tol)

freee予約は、スマホアプリだけで完結する、個人事業主・スモールビジネス特化のシステムです。

最大の魅力は、「圧倒的な手軽さ」と「カスタマイズの自由度」です。

予約ページに表示する「サービス名」や「説明文」、「入力項目」を自由に編集できるため、英語(または日英併記)で記載するだけで、簡単に「英語対応の予約ページ」を作成できます。

システム自体がシンプルで直感的なUIのため、日本語が苦手な外国人講師や生徒様でも、迷わず操作できると好評です。

予約件数無制限の無料プランがあり、コストをかけずにスタートしたい教室に最適です。

推奨: 個人講師、自宅教室、コストを抑えて英語対応したい方

2. STORES 予約(ストアーズ予約)

STORES 予約

日本のスクール・教室運営において、最もバランスの取れたシステムです。

「月謝の自動引き落とし」「回数券の残数管理」「振替予約」といった、教室運営の面倒な事務作業をすべて自動化できます。

Zoom連携機能も優秀で、URLの自動送付が可能。生徒様向けアプリもあり、リピート率を高めるための機能が充実しています。

管理画面は日本語ですが、直感的で使いやすいため、日本人スタッフが管理する教室には最適です。

推奨: 月謝制・チケット制の教室、オンラインレッスン併用

引用:STORES 予約

3. Airリザーブ(エアリザーブ)

4. Airリザーブ(エアリザーブ)

リクルートが提供するシンプルな予約システムです。

機能はシンプルですが、カレンダーが見やすく、電話予約とネット予約を一元管理する「予約台帳」として優れています。

外国人講師へのシフト共有は、Googleカレンダー連携機能を使って行う運用が一般的です。

推奨: 電話予約が多い教室、シンプルな操作性を好む方

引用:Airリザーブ

4. SelectType(セレクトタイプ)

6. SELECTTYPE

予約システム付きのホームページを作成できるサービスです。

デザイン性が高く、教室の雰囲気に合わせたおしゃれなサイトを作れます。

会員限定ページやメルマガ配信機能があり、生徒様とのコミュニティ作りにも役立ちます。

予約フォームの項目を英語表記にするなどのカスタマイズも可能です。

推奨: デザインにこだわりたい方、HPを持っていない方

引用:SelectType

【多言語対応・インバウンド向け】自動翻訳・システム英語化対応4選

管理画面の英語化や、多言語での予約受付に強みを持つ、グローバル対応のシステムです。

多言語・インバウンド向けシステム比較表

サービス名RESERVASuperSaaSSimplyBook.meEDISONE
イメージRESERVASuperSaaSSimplyBook.meEDISON
料金0円〜無料〜無料〜無料〜
予約画面言語5ヶ国語30ヶ国語+多数5ヶ国語
管理画面言語○ (有料)◎ (多言語)◎ (多言語)×
特徴導入数No.1・機能網羅世界標準・低コスト海外製・デザイン性翻訳機能・店舗向け

5. RESERVA(レゼルバ)

RESERVA

RESERVAは、登録事業者数26万社を誇る国内最大級の予約システムです。

「予約サイト」の多言語化(英語、中国語、韓国語、タイ語)に対応しており、インバウンド集客に強みを発揮します。

さらに、ゴールドプラン以上では「管理画面」の英語表示も可能になるため、外国人講師が在籍するスクールでもスムーズに導入できます。

推奨: 外国人講師がいる教室、インバウンド体験予約、大規模スクール

引用:RESERVA

6. SuperSaaS(スーパーサーズ)

9. SuperSaaS

オランダ発、世界中で利用されている老舗の予約システムです。

最大の特徴は、30カ国語以上に対応し、管理画面も予約画面も完璧にローカライズされている点です。

タイムゾーン対応も完璧で、海外拠点との予約管理に最適です。

デザインや設定の自由度が非常に高く、月額費用も安価です。

推奨: 海外向けサービス、カスタマイズ重視、ITリテラシーがある方

引用:SuperSaaS

7. SimplyBook.me(シンプリーブックミー)

キプロス発の、世界的に人気のある予約システムです。

洗練されたデザインと、60以上のカスタム機能(アドオン)を組み合わせて自分好みのシステムを作れる点が魅力です。

管理画面も予約画面も完全英語対応が可能で、通貨設定やタイムゾーン設定も柔軟です。

日本円決済(Stripe連携など)も可能です。

推奨: デザイン重視、海外生徒メインのオンラインスクール

引用:SimplyBook.me

8. EDISONE(エジソン)

7. EDISONE

「翻訳機能」を内蔵した予約システムです。

予約ページの内容を自動翻訳(Google翻訳連携)で多言語化できるため、手軽にインバウンド対応を始めたい店舗に向いています。

飲食店やレンタルスペース向けの機能が充実していますが、スクール向けの「連続予約」なども可能です。

推奨: 簡易的な多言語対応、店舗型の語学教室

引用:EDISONE

【オンライン特化・個人向け】個人の活動・ファン作りに強い2選

特定の場所を持たず、オンラインやカフェなどでレッスンを行う個人講師向けのプラットフォームです。

オンライン・個人活動向けシステム比較表

サービス名MOSHSquare 予約
イメージMOSHSquare予約
料金0円0円〜
決済・販売機能サブスク/動画対面/事前決済
英語対応×△ (自由編集)
特徴クリエイター特化・感想レポートキャンセル料徴収・海外カード

9. MOSH(モッシュ)

15. MOSH(モッシュ)

個人のクリエイターや講師に特化したプラットフォームです。

予約機能だけでなく、月額サブスクリプション(オンラインサロン)や、レッスン動画の販売機能も備えています。

レッスン後に感想レポートを集める機能が強く、SNSでの拡散やファン作りに効果的です。

推奨: 英語コーチング、オンラインサロン、個人ブランディング

引用:MOSH

10. Square 予約(スクエア予約)

Square予約

決済サービスSquareが提供するシステムです。

世界中で使われているため、海外発行のクレジットカード決済にも強く、インバウンド対応や外国人向けのレッスンでも安心です。

「無断キャンセル料の自動徴収」機能が無料で使えるため、個人レッスンのドタキャンリスクを防げます。

推奨: 対面レッスン(カフェ等)、ドタキャン対策、海外カード決済

引用:Square 予約

以上、個人講師やオンラインレッスンにおすすめの予約システムでした。

なお、個人で教室を運営する場合、予約管理と同じくらい頭を悩ませるのが、日々のレッスン料の「売上管理」や「確定申告」です。

Excelや手書きで管理するのではなく、予約システムと連携して売上台帳を自動化する方法については、以下の記事が参考になります。

【番外編】本格的なオンライン英会話スクール構築システム「WTE」

もしあなたが、「DMM英会話」や「レアジョブ」のような、大規模なオンライン英会話プラットフォームを構築したいと考えているなら、予約システムではなく「スクール構築パッケージ」が必要です。

その代表格が「WTE(ワールドトークエンジン)」です。

講師の管理、ポイント制、スカイプ/Zoom連携、マイページ機能など、オンライン英会話運営に必要な機能が全てパッケージ化されています。

外国人講師との「シフト連携」をスムーズにする運用テクニック

システムを導入しても、講師が使ってくれなければ意味がありません。

日本語が読めない講師とスムーズに連携するための、現場の知恵を紹介します。

「Googleカレンダー連携」をハブにする

多くの予約システムには「Googleカレンダー連携機能」があります。

例えばfreee予約のように管理画面がシンプルなシステムを使う場合でも、予約が入ったら講師個人のGoogleカレンダーに自動で予定が飛ぶように設定しておけば、講師はシステムにログインすることなく、使い慣れた自分のスマホのカレンダーを見るだけでスケジュールを確認できます。

これが最もトラブルの少ない運用法です。

マニュアルは「動画(スクリーンキャプチャ)」で作る

操作方法を教える際、文字のマニュアルは読まれません。

スマホの画面録画機能を使い、「ここをタップして、ここに入力する」という一連の流れを1分程度の動画にしてシェアしましょう。

言葉の壁を超えて、直感的に操作を理解してもらえます。

インバウンド集客を成功させる「英語予約ページ」の作り方

システムの設定だけでなく、ページの中身も重要です。

外国人が「予約したい」と思うページ作りのポイントを解説します。

必須項目をシンプルにする

日本の予約フォームは「フリガナ」「郵便番号」「住所」など、入力項目が多すぎる傾向があります。

インバウンド向けには、「Name(名前)」「Email(メール)」「Country(国籍)」程度に絞り、極力入力を減らすことがCVR(予約率)向上の鉄則です。

ポリシーと決済方法を明記する

文化の違いによるトラブルを防ぐため、「Cancellation Policy(キャンセル規定)」と「Payment Methods(支払い方法)」は、目立つ場所に英語で明記しましょう。

特に「No-show(無断キャンセル)」時のペナルティについては、予約確定前に同意チェックボックスを設けるのが安全です。

海外のお客様とは文化の違いがあるため、キャンセル料の規定を明確にしておかないとトラブルの元になります。

英語に翻訳する前の「しっかりとしたキャンセル規定(日本語版)」の作成にお悩みの方は、以下の記事でコピペで使えるテンプレートを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ│言葉の壁をシステムで越え、教育と交流に集中しよう

まとめ│言葉の壁をシステムで越え、教育と交流に集中しよう

語学教室の運営において、予約管理の煩雑さは、教育の質を下げる要因になりかねません。

また、インバウンド需要を取りこぼすことは、大きなビジネスチャンスの損失です。

予約システムは、言葉や時差、文化の壁を乗り越え、世界中の人々とあなたを繋ぐための「架け橋」となるツールです。

  • まずはコストをかけずに個人で始めるなら: freee予約(旧tol)
  • 国内の生徒管理・月謝管理を重視するなら: STORES 予約
  • 外国人講師との連携・多言語を重視するなら: RESERVA や SuperSaaS

あなたの教室の規模と目指す未来に合わせて、最適なシステムを選んでください。

事務作業から解放された時間で、生徒様との会話を楽しみ、異文化交流の輪を広げていく。そのための第一歩を、今すぐ踏み出しましょう。

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