個人サロンを経営する上で、レジは欠かせない存在です。お客様の会計をスムーズに行うだけでなく、売上管理や顧客管理、在庫管理など、サロン運営に必要な機能が備わっているのがPOSレジです。
しかし、POSレジと一言で言っても、様々な種類があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、個人サロンにおすすめのPOSレジを5つご紹介します。レジの選び方も合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもPOSレジとは
POSレジは、単に料金を計算するレジスターよりも、多くの機能を備えた販売管理システムです。
POSレジの主な機能として、レジ機能の他にサービスや商品が売れた時の情報を記録します。記録される情報は、POSレジの種類によって異なりますが、例えば、いつ、どのお客様が、どのスタッフから、どの商品を買ったのか、在庫はどのくらい残っているのかなどです。
それらの蓄積されたデータを元に売上管理やデータの比較などをすることが可能です。
個人サロンのPOSレジに必要な機能
レジを選ぶ際には、以下の機能が必要になってくることが多いです。
- 予約システムとの連動：顧客の予約情報と連動し、施術スケジュールが管理しやすくなります。
- 顧客管理機能：過去の来店履歴や施術内容を一元管理できると、それを生かした施術がしやすくなります。
- 在庫管理機能：施術に必要な商品の在庫を把握できることで、提供可能なプランがすぐに提示できるようになります。
- 柔軟な価格設定機能：たくさんあるコースやサービスごとに料金が設定できる機能があると便利です。
- ポイントカードやクーポン機能：顧客のリピート率を高めることができます。
- キャッシュレス決済対応：現金対応はもちろんですが、キャッシュレス対応もカバーできるレジが非常に便利です。
特に6は近年、キャッシュレス決済がどんどん普及しているため、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応しているレジを選ぶことが重要となってきています。支払い方法の選択肢が増えることにより、顧客の利便性が増し、満足度が向上します。
個人サロンにおすすめなPOSレジ5選！
そしてここでは実際に、個人サロンにおすすめなPOSレジを5つ紹介します。
Bionly (ビオンリー)
株式会社アライズが運営している美容サロン特化型のタブレット向けPOSレジです。
電子カルテ機能では、手紙メモや画像を残せるので、過去のヒアリング内容などを簡単に保存しておけます。
美容業界での使用率もNo.1をうたっているほど、非常に高く、サロンワークに必要な機能が全て揃っています。
無料プランもあり、有料プランもトライアルが可能です。
USENレジ Beauty
USENが提供す美容サロン特化型のタブレット向けPOSレジです。
顧客管理機能が充実しており、施術内容の記録や在庫管理もスムーズに行えます。
オンライン予約システム「USEN RESERVE BEAUTY」とセットで利用すると、予約情報とも自動で連携できます。
また、操作が直感的で簡単なため、サービスの学習コストも低く抑えられます。導入に際しては、IT導入補助金の申請作業のサポートも行っていただけるため、初期費用をできる限り抑えることができます。
スマレジ
スマレジは、多機能で使いやすい汎用型のタブレット向けPOSレジです。
周辺機器を購入しなければ、こちらも0円で利用することができます。
プランの詳細は以下になります。
| プラン名 | スタンダード | プレミアム | プレミアム プラス | フードビジネス | リテールビジネス |
| 価格（月額） | 0円 | 5,500円 | 8,800円 | 12,100円 | 15,400円 |
| 機能 | ・POSレジ ・スマレジ ・アプリマーケット | ・スタンダードプランの全機能 ・引換券印刷 ・複数店舗管理など | ・プレミアムプランの全機能 ・クーポン機能・顧客管理10万件 ・ポイント管理機能 ・電話サポートなど | ・プレミアム プラスの全機能 ・自動釣銭機連携 ・オーダーエントリー ・セルフレジ ・キッチン伝票出力など | ・フードビジネスプランの全機能 ・パスポートカメラ読取 ・免税手続き電子化など |
4万店舗以上の飲食店や小売店など幅広い業種で利用されており、その継続率も995を超えております。
もちろん、個人の美容サロンでも利用されています。特に在庫管理や売上分析機能が充実しており、経営管理に大変役立ちます。拡張性も高く、多くの外部システムと連携しています。freeeや弥生といった他のサービスを利用している場合はスマレジを検討してみてもいいかもしれません。
Square
Squareは、シンプルで使いやすいPOSレジを提供しています。タブレット型とターミナル型もありますが、ターミナル型は小型なので置き場所にはあまり困りません。
特にキャッシュレス決済に強みをもっており、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など多様な支払い方法に対応しています。
他のクラウド会計ソフトと連携することで、帳簿付けも自動でできます。
0円から始められ、有料プランも3,375円と9,180円と手軽な価格帯となっております。
| プラン | フリー | プラス | プレミアム |
| 価格（月額） | 0円 | 3,375円 | 9,180円 |
| 機能 | ・基本的なレジ機能・ネット予約の管理・スタッフ勤怠管理・顧客管理・業務運営とレポート | ・フリープランの全機能・複数店舗の予約管理・予約対応時間の管理・複数スタッフ対象の予約対応など | ・プラスプランの全機能・決済手数料が0.3%お得（他プランは3.6%） |
詳しくは次のリンクをタップ→（スマホやタブレットでカード決済）
ユビレジ
ユビレジはiPadを利用したタブレット向けPOSレジで、「カンタンがいちばん」をコンセプトにシンプルな操作性かつ多機能なのに直感的に使えることが特徴です。
連携サービスも豊富なので、すでに利用しているfreeeや弥生などの会計ソフトやトレタといった予約システムのような他のサービスとの連携も比較的簡単にできます。
月額6900円から使え、ランニングコストもそこまで高くありません。
1ヶ月のお試しプランもあるので、そこで有料プランの機能を試してみましょう。
ご紹介したPOSレジ比較表
そしてこちらがおすすめのPOSレジ5つの比較になります。
| Bionly | USENレジBeauty | スマレジ | Square | ユビレジ | |
| 無料プランの有無 | ○ | × | ○ | ○ | △お試し期間 |
| 有料プラン | 非公開のためお問い合わせが必要 | 非公開のためお問い合わせが必要 | 月額5,500円~ | 月額3,375円~ | 月額6,900円~ |
| 対応端末 | タブレット | タブレット | タブレット | ターミナル、タブレット、パソコン | タブレット |
| 主な機能 | 顧客管理、電子カルテ、予約管理、売上集計・分析、メールプッシュ送信、顧客専用アプリ | 顧客管理、電子カルテ、スタイリストマイページ、スケジュール、予約画面、統計情報、Web管理機能、在庫管理 | 値引割引、会計保留、セット販売、オプション販売、免税、軽減税率、引換券、セルフレジ、売上集計分析 | 顧客管理、売上管理、勤怠管理、複数店舗管理、eギフトカード | オーダリング、売上集計分析、顧客管理、複数店舗管理、在庫管理、 |
| 対応決済方法 | 現金、Square、楽天ペイ、STORES決済 | 現金、USEN PAY ENTRYと連動可能 | スマレジPAYGATEを利用することでキャッシュレス決済に対応 | クレジットカード、電子マネー、QRコード | 楽天ペイ、stera terminal、StarPay、STORES 決済、Square、JMSおまかせサービス、オムニカード |
| サポート体制 | 営業時間内受付10:00 ~ 18:00 | 24時間受付22:30 ~ 9:00は受付のみ | プレミアムプランのみ09:00 ~ 22:00 | 営業時間内受付10:00 ~ 18:00 | 営業時間内受付10:00 ~ 18:00、プレミアム10:00 ~ 22:00 |
個人サロン向けのPOSレジ選びのポイント
レジを選ぶ際には、以下のポイントに注目してみてください。
使いやすさ
操作が簡単で直感的に使えるレジを選ぶことが大切です。
操作が複雑なレジだと、導入の負担が増え、料金の打ち間違えのようなミスが発生しやすくなってしまいます。また、サロンの営業開始前に余裕を持って導入し、実際の操作感を確認しておくと、営業の際に、トラブルが起きにくくなり、安心できます。
セキュリティ
顧客の個人情報や決済情報を扱うので、セキュリティの対策がしっかりしているレジを選ぶことが大切です。データの暗号化や不正アクセスの防止機能、定期的にセキュリティの更新がされているかを確認しましょう。
セキュリティが万全な決済システムを利用することは、顧客に信頼してもらえる大きな要素になります。
維持のためのコスパ
新しいシステムを導入する際に初期費用にばかり目がいきがちですが、月々の運用コストも考慮することが大切です。必要な機能を備えつつ、コストパフォーマンスの高いレジを選びましょう。
導入前に複数の製品を比較し、トータルコストを計算しておくと良いです。場合によっては、多機能で高価なものが最適とは限りませんので、改めて自分のサロンの特徴や予算に合わせて選択することが重要です。
アフターサービス
導入後にサポートをしてくれる体制が備わっているかどうかもレジを検討するには重要なポイントになります。
何かトラブルが起きた際にどのようにサポートをしてくれるかによっては、サロンの売り上げだけでなく、顧客からの信頼にも繋がってきますので、こちらも必ず調べておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか？
個人サロンに最適なレジを選ぶためには、サロンの特性や提供するサービスの内容に合っている機能が必要です。現金とキャッシュレスの両方の支払いができるか、商品の在庫管理の機能があるか、など必要な機能を持っているレジを選びましょう。
また、使いやすさやセキュリティ、維持するためのコストパフォーマンス、利用開始後のアフターサービスの充実具合なども検討し、自分のサロンに最適なPOSレジを選びましょう。
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