「高い掲載費を払っても、来るのは安さ目当てのお客様ばかり……」
「技術には自信があるのに、なぜか予約が入らない」
大手チェーンがひしめく今、ただ待っているだけでは個人サロンは生き残れません。
しかし、焦って値引きをしたり、闇雲にSNSを更新しても、疲弊するだけです。
本記事では、月商100万超えの個人サロンを輩出してきたプロが、ホットペッパーに依存せず、自力で優良顧客を集める「エステ集客の全手順」を公開します。
Instagram、MEO、チラシ、リピート戦略まで。
この記事を読めば、あなたのサロンの「予約が入らない理由」が解決し、明日からやるべきことが明確になります。
※本格的に集客を始める前に、個人事業主としての「開業届」の提出はお済みですか?
これを出していないと、最大65万円の節税(青色申告)ができず、売上が上がるほど損をしてしまいます。
まだの方は、集客と並行して手続きを済ませておきましょう。
必読:個人事業主の開業届は出さないと損?書き方から「青色申告」の裏ワザまで徹底解説
目次
- 1. エステ集客の「不都合な真実」:なぜあなたのサロンは選ばれないのか?
- 2. ターゲット設定の深掘り:ペルソナが決まれば「発信」が変わる
- 3. 「ホットペッパービューティー依存」からの脱却戦略
- 4. エステ集客の全体像:まずは「導線」を整備しよう
- スマホ一つで予約を埋める!「Web集客」3つの神器
- 5. 【Instagram】エステは「写真」が9割!予約が入るアカウントの作り方
- 6. 【MEO対策】Googleマップで「地域名+エステ」の頂点を狙う
- 7. 【写真のルール】薬機法に注意!ビフォーアフターの「境界線」
- 8. 【ホームページ】小さくてもいいから「自社サイト」を持つべき理由
- 9. 【チラシ・看板】半径500mの住民を「常連」に変える魔法
- 10. 【メニュー設計】「初回荒らし」を防ぎ、高単価コースへ導く
- 11. 【リピート戦略】「新規集客」の5倍重要!ファン化の仕組み
- 12. 【予約システム】電話番のいない個人サロンの命綱
- まとめ│エステ集客は「点」ではなく「線」で考えよう
1. エステ集客の「不都合な真実」:なぜあなたのサロンは選ばれないのか?

具体的なテクニックに入る前に、まずは残酷な現実を直視しなければなりません。
あなたは、「近隣のエステサロン」が何店舗あるか把握していますか?
大手チェーンと同じ土俵で戦ってはいけない
エステ業界は今、かつてないほどの激戦区です。
駅前には大手チェーン店がひしめき合い、「初回500円」「通い放題」といった強烈なキャンペーンで広告費を投下しています。
もしあなたが、個人サロンや小規模店舗であるにも関わらず、
「痩身エステ 60分 5,000円」
といった「普通のメニュー」を「普通の価格」で出しているなら、集客できないのは当たり前です。
お客様から見れば、知名度も安心感もある大手チェーンの方が安くて入りやすいからです。
個人サロンが勝てる唯一の方法は、「大手にはできないニッチな悩み」に特化し、「あなたという人柄」を売ること。これ以外にありません。
「誰でも来てください」は「誰も来ない」と同じ
「20代〜60代まで、痩せたい人も肌をきれいにしたい人も大歓迎!」
このようにターゲットを広く設定していませんか?
これは、海に向かって小石を投げているようなものです。
集客に成功しているサロンは、必ず「ペルソナ(たった一人の理想のお客様)」を絞り込んでいます。
× 30代〜50代の女性
〇 産後太りが戻らず、夫に「老けた」と言われて自信を失っている30代後半のママ。子供が幼稚園に行っている午前中に通いたい。
ここまで絞ることで初めて、「あ、これ私のことだ!」とお客様の心に刺さり、大手ではなくあなたのお店が選ばれるようになるのです。
2. ターゲット設定の深掘り:ペルソナが決まれば「発信」が変わる

では、具体的にどうやってターゲットを決めればいいのでしょうか?
「お客様を絞ると、母数が減って売上が下がるのでは?」と不安になる必要はありません。
むしろ、絞れば絞るほど、高単価でも「あなたにお願いしたい」という濃いファンが集まります。
STEP1:あなたの「強み」と「好き」を掛け合わせる
まずは、あなたが一番得意な技術と、接客していて楽しいお客様を思い出してください。
「ニキビケアで肌がきれいになった時のお客様の笑顔が好き」
「ガチガチのセルライトをほぐして、サイズダウンさせるのが得意」
その強みが、ターゲット選定の軸になります。
STEP2:そのお客様の「悩み」と「叶えたい未来」を言語化する
ターゲットが決まったら、その人が抱えている深い悩みを想像します。
単に「痩せたい」ではありません。
- 悩み: 去年のスカートが入らなくて焦っている。同窓会で「太った?」と思われたくない。
- 叶えたい未来(ベネフィット): 自信を持ってタイトな服を着たい。久しぶりに会う友人に「変わらないね!」と褒められたい。
この「叶えたい未来」を、ホームページやSNSのプロフィール文に掲げるのです。
「痩身エステ」と書くのではなく、「同窓会までに-5cm!昔の自分を取り戻すサイズダウン専門サロン」と書く。
これだけで、反応率は劇的に変わります。
3. 「ホットペッパービューティー依存」からの脱却戦略

エステ集客を語る上で避けて通れないのが、美容業界最大手のポータルサイト「ホットペッパービューティー」の存在です。
多くのサロンオーナーが、「高い掲載費を払わないと集客できない」と思い込んでいます。
プラットフォーム依存の危険な落とし穴
確かにホットペッパーは強力な集客ツールですが、そこには大きなリスクがあります。
- 価格競争に巻き込まれる
一覧画面で他店と並べられるため、どうしても「価格」や「クーポンの割引率」で比較されてしまいます。その結果、安さ目当ての「初回荒らし」が増え、リピート率が下がります。 - 掲載費の負担増
上位プランに載せないと検索結果の上に表示されないため、競合が増えるほど掲載費がつり上がっていきます。月数十万円の固定費は、個人サロンの経営を圧迫します。 - 資産にならない
掲載をやめれば、そこにあった口コミやブログ記事はすべて消えます。つまり、お金を払い続けない限り集客が止まる「麻薬」のような側面があるのです。
目指すべきは「自社集客」とのハイブリッド
ホットペッパーを完全に否定するわけではありません。
オープン直後の認知拡大には有効です。
しかし、経営を安定させるためには、ホットペッパーの割合を徐々に減らし、「自社集客(SNS、MEO、ホームページ)」の比率を7割〜8割まで高めることを目標にすべきです。
自社集客なら、手数料はかかりませんし、発信したコンテンツはすべてあなたの「資産」になります。
次章から解説する具体的な手法を使って、「ホットペッパーを使わなくても予約が埋まる状態」を作っていきましょう。
4. エステ集客の全体像:まずは「導線」を整備しよう

Instagramを始める前に、まずは集客の全体像(カスタマージャーニー)を理解しましょう。
お客様があなたのお店を知り、予約に至るまでには、必ず以下の4つのステップを通ります。
① 認知(知る)
「こんなお店があるんだ」と気づく段階です。
- 手段: Instagram、チラシ、Googleマップ検索、看板、紹介
② 興味・関心(調べる)
「良さそうだけど、怪しくないかな?」「私の悩みに合うかな?」と詳しく調べる段階です。
- 手段: ホームページ、ブログ、Googleの口コミ、SNSの投稿
③ 比較・検討(迷う)
「他のお店とどっちがいいかな?」「値段は見合っているかな?」と天秤にかける段階です。
- 手段: メニュー表、ビフォーアフター写真、プロフィールの自己紹介
④ 行動(予約する)
「よし、ここに行こう!」と決断する段階です。
- 手段: 予約システム、LINE公式アカウント
多くのサロンが陥る「穴の空いたバケツ」状態
失敗するサロンは、①の「認知(インスタやチラシ)」ばかり頑張ります。
しかし、②のホームページが分かりにくかったり、④の予約方法が電話しかなかったりすると、せっかく興味を持ったお客様が離脱してしまいます。
集客とは、この①〜④のバケツの穴を一つずつ塞いでいく作業です。
特にエステの場合、「写真(視覚情報)」と「予約のしやすさ」がボトルネックになりがちです。
エステ集客の解像度を極限まで高める4つの深掘りセクション
【年間計画】エステ集客の「繁忙期・閑散期」攻略カレンダー
集客には「波」があります。
お客様の心理は季節によって変化するため、一年中同じメニューを売り込んでいても反応は取れません。
「いつ、何を売るべきか」を知っているだけで、無駄な広告費をかけずに集客できるようになります。
春(3月〜5月):出会いとスタートの季節
- お客様の心理: 「新生活に向けて変わりたい」「薄着になる準備をしなきゃ」
- 狙い目メニュー: フェイシャル(マスク荒れ・花粉対策)、脱毛(夏への準備)、痩身(冬太り解消)
- 集客アクション: 3月は卒業・入学シーズン。主婦層や学生向けに「新生活応援キャンペーン」を打ち出しましょう。
夏(6月〜8月):エステ業界最大の繁忙期
- お客様の心理: 「水着を着たい」「肌の露出が増える」「汗や日焼けが気になる」
- 狙い目メニュー: 痩身(二の腕・脚痩せ)、美白ケア、毛穴洗浄
- 集客アクション: 需要がピークになるため、安売りは厳禁です。新規よりもリピーター枠を優先し、単価を上げても埋まる時期です。「夏限定:集中痩せコース」などで高単価商品を売りましょう。
秋(9月〜11月):夏のダメージケアとブライダル
- お客様の心理: 「日焼けのシミが浮いてきた」「秋の結婚式に向けてきれいにしたい」
- 狙い目メニュー: 保湿ケア、ホワイトニング、ブライダルエステ
- 集客アクション: 夏の疲れを癒やす「リラックス」を訴求軸にします。また、10月〜11月はブライダル需要が増えるため、高額なセットプランを提案するチャンスです。
冬(12月〜2月):イベントとご褒美、そして閑散期
- お客様の心理: 「クリスマスまでにきれいになりたい」「一年頑張った自分にご褒美を」「寒くて外に出たくない(2月)」
- 狙い目メニュー: 温活(よもぎ蒸し・ラジオ波)、リラクゼーション、高保湿フェイシャル
- 集客アクション: 12月は「クリスマス・年末キャンペーン」で盛り上がりますが、魔の2月(ニッパチ)は客足が止まります。ここで慌てないよう、12月〜1月に来店したお客様に「2月に使える特典チケット」を配っておくのが鉄則です。
スマホ一つで予約を埋める!「Web集客」3つの神器

第1部では、集客の戦略(ターゲット設定・脱プラットフォーム)について解説しました。
ここからは、実際に手とスマホを動かして予約を獲得する「実践編」です。
エステサロンと相性が良いWeb集客ツールは山ほどありますが、個人サロンが優先すべきは以下の3つだけです。
- Instagram(視覚アプローチ)
- Googleビジネスプロフィール(地域アプローチ)
- 自社ホームページ(信頼アプローチ)
これらをどう連携させれば効果が出るのか、具体的に見ていきましょう。
5. 【Instagram】エステは「写真」が9割!予約が入るアカウントの作り方

エステサロンにとって、Instagramは単なるSNSではなく「Web上のカタログ」です。
お客様は、インスタの写真を見て「私もこうなれるかも!」と夢を描きます。
映えなくていい!「統一感」と「疑似体験」を意識する
「キラキラした生活を見せなきゃ」と無理をする必要はありません。
エステを探しているお客様が見たいのは、以下の3つです。
- 施術の効果(ビフォーアフター)
やはりこれが最強のコンテンツです。ただし、ただ並べるのではなく、文字入れで「-5cm達成!30代ママの挑戦」といったストーリーを加えることで、共感を生みます。 - 施術風景(動画・リール)
「痛くないかな?」「どんな人にやってもらうのかな?」という不安を解消します。ゴッドハンドの手捌きや、心地よい店内の雰囲気を動画で伝えましょう。 - 専門知識(お役立ち情報)
「自宅でできるむくみ取り」「肌荒れしない食事」など、プロ目線の知識を発信することで、「この人は信頼できる先生だ」というブランディングになります。
プロフィール欄が「予約の入り口」
どんなに良い投稿をしても、プロフィールが整っていないと予約されません。
「誰の・どんな悩みを・どう解決するサロンなのか」を一目で分かるように書き、必ず予約リンク(予約システムのURL)を設置してください。
関連記事:ネイルサロン・個人サロンはインスタで集客するべき?予約を増やす投稿のコツ
6. 【MEO対策】Googleマップで「地域名+エステ」の頂点を狙う

「近くのエステ」と検索した時、Googleマップで上位に表示させる対策をMEO(Map Engine Optimization)と呼びます。
これは無料でできる上に、ホットペッパーよりも上に表示されることがあるため、やらない手はありません。
いますぐやるべき3つの対策
- Googleビジネスプロフィールに登録する
オーナー確認を済ませ、正しい住所・営業時間・電話番号を入力します。 - 魅力的な写真を充実させる
内装、外観、スタッフ写真、メニュー表など、登録できる写真はすべてアップします。特に外観写真は、初めて来店するお客様の安心材料になります。 - 口コミを集めて返信する
MEOで最も重要なのが「口コミの数と質」です。会計時に「Googleの口コミを書いていただけたら、次回のオプション無料にします!」と声をかけ、地道に増やしましょう。投稿された口コミには、必ず丁寧な返信をしてください。
関連記事:手間をかけずにかんたん集客! Googleマイビジネスの予約リンクの使い方
【口コミ対策】★1の低評価を書かれた時の「神対応」マニュアル
Googleマップやホットペッパーで集客をしていると、避けて通れないのが「低評価(悪い口コミ)」です。
「接客が最悪だった」「効果がなかった」……こんな通知が来たら、誰だって落ち込みますし、怒りも湧いてきます。
しかし、ピンチはチャンスです。対応次第で、その★1の口コミが「サロンの誠実さを証明する広告」に変わります。
絶対にやってはいけないNG行動
- 放置する: 「不誠実な店」と思われます。
- 感情的に反論する: 「お客様の勘違いです」「そんな事実はありません」と戦ってしまうと、第三者から見て「怖い店主」という印象になり、来店を遠ざけます。
好感度が爆上がりする「神返信」テンプレート
まずは謝罪し、真摯に受け止める姿勢を見せます。
【返信例】
〇〇様、この度はご来店いただいたにも関わらず、ご不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。
接客態度についてのご指摘、真摯に受け止めております。
私の配慮が足りず、リラックスしていただくべきお時間を台無しにしてしまったこと、深く反省しております。
〇〇様からいただいた貴重なご意見を元に、直ちに接客の見直しを行いました。
もし、また挽回のチャンスをいただけるのであれば、精一杯の施術をさせていただければ幸いです。
貴重なお時間を割いてご投稿いただき、ありがとうございました。
これを見た第三者は、「ミスはあるかもしれないけど、オーナーはすごく誠実な人だな。ここなら安心かも」と感じます。
悪い口コミへの返信こそ、最高のアピールチャンスだと心得ましょう。
低評価だけでなく、高評価の口コミに対しても気の利いた返信をすることで、ファン化を促進できます。
場面ごとにそのまま使える「口コミ返信の神対応テンプレート」を用意しましたので、コピペしてご活用ください。
役立つツール:【そのまま使える】サロンの口コミ返信例!高評価・低評価への神対応テンプレート
7. 【写真のルール】薬機法に注意!ビフォーアフターの「境界線」

エステ集客において強力な武器となる「ビフォーアフター写真」ですが、使い方を間違えると景品表示法や薬機法(旧薬事法)に抵触し、アカウント停止や行政処分の対象になるリスクがあります。
絶対にNGな表現
- 断定的な表現: 「絶対に痩せる」「1回で完治する」といった、効果を保証する表現はNGです。
- 過度な画像加工: アプリでウエストを細くしたり、照明を変えて肌を白く見せたりするのは「優良誤認表示」にあたり、詐欺に近い行為とみなされます。
- 医療行為と誤認させる言葉: 「治療」「治る」「診療」といった言葉は、医師以外は使えません。
安全に魅力を伝えるコツ
- 「※効果には個人差があります」と明記する: 基本中の基本ですが、必ず記載しましょう。
- 事実のみを伝える: 「1回で治りました」ではなく、「1回の施術前後の様子です」と客観的な事実として伝えます。
- 期間と回数を明記する: 「3ヶ月間、計6回の施術結果です」と具体的に書くことで、お客様に「通う必要性」も同時に伝えられます。
同じ条件(照明、角度、服、立ち位置)で撮影することも、信頼性を高める重要なポイントです。
8. 【ホームページ】小さくてもいいから「自社サイト」を持つべき理由

「インスタがあるからホームページはいらない」
そう考えるオーナー様もいますが、それは機会損失です。
インスタは「流れる情報」ですが、ホームページは「蓄積される情報」です。
信頼の受け皿を作る
高単価なメニューほど、お客様は慎重に検討します。
インスタで興味を持った後、Googleで店名を検索し、ちゃんとしたホームページが出てくると、「あ、ここはしっかりしたお店だ」と安心します。
逆にホームページがないと、「実態がない怪しい店かも?」と不安にさせてしまいます。
LP(ランディングページ)型がおすすめ
個人サロンなら、何ページもある立派なサイトは不要です。
1ページで上から下まで読めばサロンの魅力が伝わる「LP型(ペライチ)」で十分です。
- ファーストビュー: 誰のためのサロンか(キャッチコピー)
- 選ばれる理由: 他店との違い(強み)
- メニュー・料金: 分かりやすい価格表示
- お客様の声: ビフォーアフターや口コミ
- セラピスト紹介: あなたの写真と想い
- アクセス・予約: 地図と予約ボタン
この構成で作れば、Web知識がなくても集客できるサイトになります。
地域No.1になるための「アナログ戦略」と「リピートの仕組み」
「Web集客だけで十分では?」
そう思われるかもしれませんが、エステサロン、特に地域密着型の個人サロンにおいて、チラシや看板といった「アナログ集客」はいまだに強力な武器です。
Webを見ない層(シニア層や、ネット検索が得意でない富裕層)を取りこぼさないために、そして「あ、家の近くにこんなサロンがあったんだ」という潜在的なニーズを掘り起こすために、Webとアナログの二刀流で攻めましょう。
ホームページを作ったら、必ず分かりやすい場所に「Web予約ボタン」を設置しましょう。
Googleフォームなどで作ることもできますが、よりサロン向けのデザインで無料で作れるツールもあります。詳しくは以下をご覧ください。
関連記事:【2026年最新】予約フォーム無料作成ツールおすすめ5選!Googleフォームとの違いも解説
9. 【チラシ・看板】半径500mの住民を「常連」に変える魔法

ネット広告は競合他社と比較されがちですが、家のポストに入っているチラシは「あなたのお店」だけを見てくれる貴重なメディアです。
ただし、ただ撒けばいいわけではありません。反応率を上げるための鉄則があります。
捨てられないチラシの「3秒ルール」
お客様は、チラシを手に取ってから「捨てるか、読むか」をわずか3秒で判断します。
おしゃれなだけのチラシは即ゴミ箱行きです。
- キャッチコピーを大きく
「エステサロン〇〇」という店名ではなく、「40代からのたるみ専門」「本気で痩せたい人限定」といった、ターゲットに刺さる言葉を一番大きく載せます。 - オファー(特典)を明確に
「チラシ持参で初回半額」「ハンドマッサージ無料」など、今すぐ行く理由を作ります。 - オーナーの顔写真を載せる
これが最も重要です。個人サロンに入るのは勇気がいります。「こんな人が施術します」という笑顔の写真があるだけで、安心感は段違いに跳ね上がります。
ブラックボード(立て看板)は24時間働く営業マン
お店の前に看板を出せるなら、毎日書き換えましょう。
「今日空きあります!」と書くだけでなく、
「雨の日は頭痛がしませんか? ヘッドスパでスッキリしましょう」
といった、その日の天気や気温に合わせた提案を書くと、通りすがりの人の足を止めることができます。
10. 【メニュー設計】「初回荒らし」を防ぎ、高単価コースへ導く

集客において多くのサロンが犯す間違いが、「安売りクーポンで集めて、あとは運任せ」にしてしまうことです。
これでは、安い時だけ来る「初回荒らし」ばかり集まってしまいます。
利益を出すためには、「フロントエンド(集客商品)」と「バックエンド(収益商品)」を明確に分けたメニュー設計が必要です。
ステップ1:フロントエンド(入り口)
ハードルを下げて、あなたの技術を体験してもらうためのメニューです。
- 価格: 3,000円〜5,000円(安すぎると客層が悪くなるので注意)
- 内容: 60分のお試しコースなど。
- 目的: 利益ゼロでもOK。「信頼」を獲得することがゴールです。
ステップ2:バックエンド(本命)
あなたが本当に売りたい、お客様の悩みを根本解決するためのメニューです。
- 価格: 10万円〜30万円(回数券や集中コース)
- 内容: 3ヶ月集中ダイエットコース、肌質改善5回コースなど。
- 目的: しっかりと利益を出し、お客様に結果でコミットする。
集客とは、「フロントエンド」で人を集め、感動してもらい、「バックエンド」を買っていただくまでの流れ全体を指します。
Webやチラシではフロントエンドを魅力的に見せ、来店時のカウンセリングでバックエンドの価値を伝える。この役割分担を意識してください。
【キャンペーン】反応率が2倍になる「キラーワード」実例集
「キャンペーン実施中!」
これだけでは、今の賢いお客様は動きません。
インスタの投稿やチラシのキャッチコピーに使える、「つい予約したくなる魔法の言葉(キラーワード)」をストックしておきましょう。
① 限定性(人は「残りわずか」に弱い)
- 「今月は残り3名様のみ」
- 「土日のご予約枠は埋まりました(平日は空きあり)」
- 「3日間限定のシークレットクーポン」
- ポイント: 本当に満席でなくても、「人気で埋まっている感」を演出することが重要です(バンドワゴン効果)。
② 悩みへの共感(自分事だと思わせる)
×「フェイシャル 60分 5,000円」
〇「鏡を見るのが憂鬱なあなたへ。マスクを外しても自信が持てる肌になりませんか?」
〇「『疲れてる?』と聞かれることが増えたら、それは肌のSOSです」
③ モニター募集(安売りの理由付け)
単に割引すると「売れてない店なのかな?」と思われますが、「理由」があれば納得します。
- 「新マシン導入につき、モニター様を5名募集!」
- 「技術向上の練習モデル募集のため、半額で提供します」
- ポイント: 「写真撮影OKの方」「口コミを書いてくれる方」という条件をつけることで、安く施術しながらも、集客用の素材(資産)を集めることができます。
【空間演出】「また来たい」と思わせる五感へのアプローチ
エステサロンの商品は、施術だけではありません。
「空間そのもの」が商品です。
お客様は日常を忘れて「お姫様扱い」をされたくて来店します。
大手チェーンのような無機質な空間ではなく、個人サロンだからこそできる「五感へのアプローチ」で、ファンを作りましょう。
嗅覚(香り)の記憶は残りやすい
ドアを開けた瞬間の香りは、サロンの第一印象を決めます。
- 玄関: 柑橘系などの爽やかな香り。
- 施術ルーム: ラベンダーやゼラニウムなど、鎮静効果のある深い香り。
- トイレ: 清潔感のあるミントやユーカリ。
場所によって香りを使い分けることで、お客様の脳をリラックスモードへ切り替えます。
聴覚(BGM)で非日常を演出
「J-POPのオルゴールアレンジ」や「ラジオ」は絶対にNGです。一気に生活感が出て現実に引き戻されます。
- おすすめ: 歌詞のないヒーリングミュージック、波の音、小鳥のさえずり、ボサノバなど。
- こだわり: 施術中の会話を邪魔しないよう、音量は「聞こえるか聞こえないか」くらいがベストです。
味覚(アフターティー)で最後の感動を
施術後の水分補給は大切ですが、ただの水やお茶では普通すぎます。
「本日はデトックス効果のある〇〇ハーブティーをご用意しました」
「季節のドライフルーツを添えました」
このように、「最後の一口」までこだわり抜くことで、「ああ、来てよかった」という満足感がピークに達し、次回予約の成功率が高まります。
11. 【リピート戦略】「新規集客」の5倍重要!ファン化の仕組み

「集客」というと新規のことばかり考えがちですが、経営において重要なのは圧倒的に「リピーター」です。
新規獲得コストは、既存客維持コストの5倍かかる(1:5の法則)と言われています。
一度来てくれたお客様を離さないために、以下の2つを徹底してください。
① LINE公式アカウントで「忘れさせない」

お客様が来なくなる理由の第1位は、「なんとなく忘れていた」です。
来店時に必ずLINE公式アカウントに登録してもらい、定期的に「接触」し続けましょう。
- サンキューメッセージ: 来店翌日に「揉み返しはありませんか?」と気遣う連絡を入れる。
- 空き状況の配信: 「明日14時、急遽キャンセル出ました!」と送るだけで埋まることも多いです。
- セルフケア動画: 売り込みだけでなく、役立つ情報を送ることで専門家としての信頼が貯まります。
LINE公式アカウント以外にも、お礼状(サンキューレター)やポイントカードなど、リピーターを増やすための施策はたくさんあります。
サロンの利益を安定させる「リピーター獲得の仕組み化」については、以下の記事で深掘りしています。
関連記事:【リピーターを増やす方法】サロン売上が劇的に安定する!獲得から定着まで「仕組み化」の教科書
② 施術後の「次回予約」が運命の分かれ道
「またご連絡お待ちしていますね」と笑顔で見送っていませんか?
これはプロとして不親切です。
美容室に行く時を思い出してください。
帰りに「次は2ヶ月後くらいにカットするといいですよ」と言われたら、その場で予約しませんか? エステも同じです。
「〇〇様のお肌の状態ですと、最初は2週間に1回ペースで3回通っていただくと、ターンオーバーが整って効果が定着します。
今のうちに2週間後の枠を抑えておきませんか?」
このように、プロとして最適な来店ペースを提案(クロージング)してください。
これは売り込みではなく、お客様の理想の未来を叶えるための「親切なアドバイス」です。
リピート率を高めるためには、初回のカウンセリングで「お客様の隠れた悩み」を引き出し、プロとして信頼されることが不可欠です。
成約率が変わる「エステ専用のカウンセリングシート」の作り方と必須項目については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:エステサロンのカウンセリングシート作成ガイド!必須項目とテンプレート
12. 【予約システム】電話番のいない個人サロンの命綱
ここまで、Web、アナログ、リピートと様々な施策を見てきましたが、これら全ての受け皿となるのが「予約システム」です。
施術中に電話が鳴って、手を止めて出たら営業電話だった……。
逆に出られなくて、留守電も入っておらず、新規の予約を取り逃がした……。
個人サロンオーナーにとって、電話対応は百害あって一利なしです。
ネット予約導入で機会損失をゼロにする
お客様の多くは、夜寝る前や通勤電車の中など、電話できない時間帯にサロンを探しています。
24時間365日、あなたの代わりに予約を受け付けてくれるシステムは必須です。
特に個人サロンにおすすめなのが、「freee予約(旧Tol)」のようなスマホアプリ型のシステムです。
- インスタと連携できる: プロフィールにURLを貼るだけで予約完了。
- 事前決済ができる: ドタキャンリスクを回避できる。
- 顧客管理ができる: 来店履歴やメモをスマホで一元管理。
ホットペッパーのサロンボードだけに頼っていると、掲載を辞めた瞬間に顧客データも予約機能も失います。
自社で管理できる予約システムを持つことは、サロン経営の自立への第一歩です。
「もっと多機能なシステムと比較したい」「無料で始められるのを探したい」という方は、徹底比較した以下の記事が参考になります。
関連記事:【2026年最新】予約管理システムの比較30選!業種別選び方のポイントも解説
関連記事:【2026年最新】無料で使えるおすすめ予約システム20選を徹底比較|選び方や注意点も解説
まとめ│エステ集客は「点」ではなく「線」で考えよう

最後に、本記事の要点を振り返ります。
- ターゲットを絞る: 「誰でも」ではなく「あなた」に向けた発信をする。
- Webとアナログを併用する: インスタ、MEO、チラシで認知の入り口を増やす。
- 写真は嘘をつかない: 薬機法を守りつつ、魅力的なビフォーアフターを見せる。
- リピートで利益を出す: LINEと次回予約提案で、お客様をファン化する。
集客に「魔法」はありません。
しかし、これら一つひとつは、明日からすぐに実践できる「当たり前」のことばかりです。
「予約が入らない」と嘆く前に、まずはGoogleマップの写真を1枚追加してみる。
インスタのプロフィールを変えてみる。
来店したお客様に、勇気を出して次回予約を提案してみる。
その小さな行動の積み重ねが、半年後、予約の通知が鳴り止まない「月商100万サロン」へと繋がっていきます。
あなたの素晴らしい技術が、それを必要としている一人でも多くのお客様に届くことを、心から応援しています!
今回はエステサロンに特化した集客術をお伝えしましたが、業種を問わない「店舗ビジネス成功の黄金ルール」を知っておくと、さらに視野が広がります。
Webとアナログを組み合わせた集客の全体像を網羅した、以下の「教科書」もあわせてご覧ください。




コメント