働き方が多様化している現代において、副業が可能な企業も増えてきました。株式会社パーソル総合研究所によると、約60%の企業が副業を容認しているというデータも。
たくさんの美容系の副業の業種がある中で、エステサロンは美容系の業種の中では比較的開業のハードルが低く、副業に人気な業種の一つです。
そこで今回はそんなエステサロンを副業で開業できるのか、開業のメリットやステップについても合わせて解説します。
副業でエステサロンを開業することは可能?
結論から申し上げますと、副業でエステサロンを開業することは可能です。
エステサロンを開業する際には、国家資格などの特別な資格は必要がないため、資格がなかったり、未経験でも開業が可能です。
また、エステサロンのメニューには1時間から2時間で終わるものも多く、副業として日々の空いている時間内で施術をすることができます。
エステサロンの求人の中でも、副業が可能な求人も多くあり、エステティシャンとして働きながらでも副業として開業することが可能です。
副業でエステサロンを開業するメリット
ここからは、副業でエステサロンを開業するメリットについて解説します。
隙間時間に収入UP
副業でエステサロンを開業する大きなメリットの一つに、収入を増やすことができることが挙げられます。
休日や仕事終わりの空き時間を利用してサロンをオープンすることで、本業の業務以外の隙間時間に効率的にお金を稼ぐことができます。
コツコツ続けるだけでも、将来的には大きな金額になります。
自分の好きな時間に働ける
副業でエステサロンを開業する大きなメリットのもう一つとして、自分の好きな時間にエステサロンをオープンできる点が挙げられます。
店舗に所属してエステティシャンとなる場合、お客様が来ない時間帯でも、勤務時間として出勤しなければなりませんが、副業でエステサロンを開業する場合は、お客様のご予約がある時間にのみエステサロンをオープンすることができます。
そのため、私用の予定がある場合などにも柔軟に対応できるため、副業として適した業態であると言えます。
エステティシャンとしての経験がつく
エステティシャンとしての経験がないけど、将来本業としてエステサロンを開業したい、そのように思っている方にとっては、まずは副業でエステサロンを開業することをおすすめします。
なぜなら、初めは副業でエステサロンを開業することで、将来エステサロンを本業として開業する場合に有利な経験を積むことができるからです。
また、エステサロン関係の資格はたくさんありますが、資格以外に施術の経験があるとお客様も安心して施術を受けられるため、実際の施術の経験はとても大切です。
副業でエステサロンを開業するデメリット
ここからは、副業でエステサロンを開業するデメリットについて解説します。
両立が大変
エステサロンの業務の多くは、体力勝負であることが多いです。
マッサージなどは特に、体に力を入れて施術するため、体力をとても消耗します。
そのため、本来なら本業の休みの時間に体力の使う仕事を行うため、体調管理には万全の対策を行わなければなりません。
また、本業によっては休日出勤や休日対応が発生する場合もあります。その時は本業の対応と副業のサロンワークと両立しながらこなす必要があります。
このように、副業でエステサロンを開業するのは、体力面でも精神面でも両立が大変だと言われています。
黒字にするのが難しい
エステサロンを1から開業する場合、ベッドなどの設備の購入や備品を揃えなければならないため、初期費用がかかってしまいます。
また、開業するエステサロンの業態によっては、オイルやトリートメントなどの備品を常に用意しておかなければならない場合もあります。
これらのコストが利益を圧迫するため、開業して間もない時期はなかなか黒字になるのが難しいと言われています。
副業で開業できるエステサロンの種類とは?
一口にエステサロンと言っても、エステサロンには様々な種類があります。
以下でエステサロンの種類をご紹介します。
フェイシャルエステサロン
フェイシャルエステサロンは、その名の通り、お顔のケアを専門に行うサロンです。
トリートメントからスキンケア、エイジングケアまで、お顔に特化した幅広いメニューを提供します。
アンチエイジングや肌トラブルの改善など、お顔の美しさのケアと健康をサポートすることが、フェイシャルエステサロンの特徴となっています。
ボディエステサロン
ボディエステサロンでは、全身の美容と健康をケアします。
全身のリフレッシュや美容効果を求める方に向けて、マッサージやリンパドレナージュ、痩身トリートメントなど、全身を対象とした施術が行われます。
ストレス解消やデトックス、シェイプアップ、セルライト対策など、さまざまなニーズに対応するサービスが提供され、リラクゼーション志向や体型に悩む方向けの施術が多いです。
脱毛エステサロン
脱毛エステサロンは、全身のムダ毛をなくすことを目的とした施術が行われます。
特に女性に人気の高いサロンとなっています。
スタッフが専門的な知識を持ち、肌にやさしい施術と効果的な脱毛を提供しています。
頻繁な来店が必要なため、サブスクリプション契約など、長期的なお客様との関係を築くことができるビジネスモデルが特徴です。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロンでは、ストレス解消とリラックスが主要な目的の施術を行います。
アロマテラピー、ホットストーンマッサージ、リフレクソロジーなど、多彩な手法で癒しの時間をお客様に提供します。
仕事や育児などの日々のストレスから解放されたい方々に支持され、非日常的なリラックス体験が求められています。
副業でエステサロンを開業する際の注意点
副業でエステサロンを開業する場合、注意すべきポイントがあります。
それは、本業の勤めている会社にて、副業が許可されているかどうかです。
会社によっては、副業は許可しているけど、申請が必要である場合などもありますので、副業をする際は、本業の会社の就業規則をしっかりと確認するようにしましょう。
就業規則を破ってしまうと、就業規則にもとづいて懲戒処分を受けることになってしまいますので、注意が必要です。
エステサロン開業のステップ
いざ、エステサロンを副業で開業することが決まったら、以下のステップに沿って開業の準備を進めていきましょう。
- どんなサロンを開業するか決める
- どこでサロンを開業するか決める
- サロンのコンセプトを決める
- 開業資金を用意する
- 必要な備品や設備を揃える
- 予約システムの導入
- 開業
以下にて詳しく解説します。
どんなサロンを開業するか決める
まず、サロンを開業するにあたって、どんなサロンを開業するか決めます。
サロンの種類は様々あるため、自分自身の経験や希望に基づいて、しっかりと決めることをおすすめします。
副業で少しの時間から開業する場合は特に、しっかりと施術内容などを絞って開業することで、設備を整える際にも最低限の資金で済みますし、集客の際にもターゲットを絞りやすくなります。
また、この時点でサロンのコンセプトも決めることで、この後の開業準備もスムーズに進めやすくなります。
どこでサロンを開業するか決める
どんなサロンを開業するか決めたら、次はどこでサロンを開業するか考えましょう。
サロンの開業場所としては大きく分けて4つあります。
- 自宅サロン
- テナントを借りる
- 他サロンの部屋を間借り
- 訪問
これらの中でも、テナントを借りる方法で開業をすると、初期費用が大きくかかってしまいます。
そのため、副業で開業する場合は、新しくテナントを借りるのではなく、他のサロンの空きスペースを借りたり、自宅の空きスペースを活用したりすると、初期費用が安く済むのでおすすめです。
開業資金を用意する
どんなサロンを開業するか決まったら、開業するための開業資金を用意します。
開業する場所によって費用は大きく変わりますが、最低30万から50万円ほど必要になると言われています。
ですが、想定外の出費に備えて多めに準備しておくと安心です。
また開業するにあたって様々な助成金もありますのでぜひチェックしてみることをお勧めします。
必要な備品や設備を揃える
開業資金を用意できたら、必要な備品や設備を揃えていきます。
開業するエステサロンの施術内容にもよりますが、多くのエステサロンに必要なものは以下になります。
- エステ用のベッド
- エステ用の機器
- 施術中のタオル
- タオル用キャビネット
- パソコン
- 施術用の化粧品やオイル
- インテリアグッツや家具
お客様はサロンに来店する際に、非日常感を求めているお客様も多いです。そのため、サロン内に生活感などが出ないよう、家具や内装などにも気を配るようにしましょう。
予約システムの導入
サロンをオープンできる準備が整ってきたら、実際にお客様にご予約していただく際の予約システムの導入を検討しましょう。
予約システムを導入することで、予約業務にかかる時間や手間を効率化することができ、サロンの営業中は施術に集中することができます。
予約システムによっては、顧客管理や事前決済ができるものもありますので、ご自身のサロンの規模などに合わせて、最適な予約システムを選びましょう。
エステサロンの予約システムについて、以下の記事も参考にしてみてください。
開業
開業できる準備が整ったら、開業します。
開業したら、開業届を出しましょう。
開業届とは、個人で事業を立ち上げた方が、事業を始めたことを税務署に報告するために提出するものになります。
税法において、開業届を出すことは義務となっていますが、開業届を出さなかった場合への具体的な罰則は定められていないため、開業届を出さなかったとしたも、罰金や事業停止などのペナルティを受けることはありません。
ですが、開業届を出すことで、青色申告ができたり、サロンの銀行口座が解説できたりとメリットもありますので、出すことをお勧めします。
エステサロンの開業届について、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はエステサロンを副業で開業できるかについて解説しました。
エステサロンを副業として開業する際は、ご自身の開業したいサロンの形態や施術内容などをしっかりと決めてから、開業準備に取り掛かりましょう。
この記事が副業でエステサロンを開業したいと考えている方の助けになったら嬉しいです。
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