コロナ禍も落ち着き、マスクを外す機会が多くなってきた昨今に注目されているのがフェイシャルエステの施術です。フェイシャルエステの施術は、クレンジングやトリートメントなどさまざまな種類の施術があり、専門的な知識と技術が必要です。そこで今回はフェイシャルエステの施術に資格は必要なのか、また施術に役立つ資格をご紹介します。
サロン開業を考えている方や、エステティシャンとしてスキルアップを目指す方はぜひ参考にしてみてください。
フェイシャルエステの施術に資格は必要?
結論から申し上げますと、フェイシャルエステの施術を行う際に、必須の資格はありません。
ですが、フェイシャルエステ関連の資格を持っていることで、専門的な技術や知識を持っていることを証明することができます。
そのため、エステティシャンとしてお客様からの信頼性が高くなり、お客様によりよいサービスを安定的に提供できるようになります。
フェイシャルエステの民間資格
ここからは、フェイシャルエステに関する民間資格をいくつかご紹介します。
AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン
AJESTHE認定フェイシャルエステティシャンは、一般社団法人日本エステティック協会が主催する高度な専門技術と知識が求められる資格です。
この資格を持つことにより、高いレベルのフェイシャルエステサービスを提供できるようになります。
資格取得の条件
対象者 | AJESTHE認定フェイシャルエステティシャンの資格は、美容業界での実務経験がある方や、関連する教育機関で学んだ方など、一定の基準を満たす方が対象となります。 |
必要な経験 | 特定の期間、実際にエステティックサービスに関わる実務経験が求められる場合があります。 |
取得までの流れ
1. 講習の受講:AJESTHE認定の専門講習を受講し、フェイシャルエステに関する深い知識と技術を学びます。
2. 試験の受験:講習終了後、理論と実技の両面を含む試験に合格する必要があります。この試験では、専門知識と実践能力が評価されます。
3. 資格の取得:試験に合格すると、AJESTHE認定フェイシャルエステティシャンとしての資格が授与されます。
その後、3年ごとの更新手続きを経て、さらに准会員への入会時には「ディプロマ」と呼ばれる認定証がもらえます。
オンラインでも取得が可能
AJESTHE認定フェイシャルエステティシャンでは、AJESTHE認定フェイシャルエステティシャンの資格取得に向けたオンライン学習がいくつかあります。
オンラインということで、自宅での学習が可能で、仕事の合間やお休みの日に対応するなど、柔軟なスケジュールで進めることができます。
オンラインでの資格取得は、すでにサロンを運営していたり、サロンへ勤務している忙しい方にとってはとても良い選択肢です。自分のペースで学べ、時間的な制約が少ないことが大きなメリットと言えます。
受講期間はプログラムによって異なりますが、一般的には数か月の学習が必要です。講義はビデオやテキスト、オンラインでの実践演習など、いろいろな形式で提供されています。
スキンケアフェイシャリスト資格®
スキンケアフェイシャリスト資格は、一般社団法人日本スキンケア協会が主催するスキンケアに特化した専門知識と技術を持つエステティシャンを認定するものです。肌の構造やケアの方法、スキンケア製品の知識に重点を置き、顧客に最適なスキンケアの提案ができるようになります。
スキンケアフェイシャリスト資格は、フェイシャルテクニックの基本から応用、さらにサロン開業や運営に関するノウハウも学べる内容で構成されています。
取得すれば、フェイシャルスキンケアの専門家として認めてもらえるようになります。
資格取得の条件
対象者 | どなたでも可能です。 |
必要な経験 | 特にありません。 |
取得までの流れ
- インターネットやスマートフォンで申込
- 受講がスタートしたら6月目、12ヶ月目、18ヶ月を経過した時点で試験を受けることができます。
- その後、レポートを提出し、70%の正解率を超えれば資格が取得できます。なお、上記の期間中は合格するまで何度でも繰り返しレポートの提出が可能です。
フェイシャルリンパケアセラピスト資格
フェイシャルリンパケアセラピスト資格は一般財団法人日本能力開発推進協会が主催するフェイシャルリンパケアに特化した技術と知識を証明する資格です。
主にトリートメントの理論や、人体の仕組み、お客様対応や、サロン開業ノウハウまで学ぶことができます。
実技では、リンパの流れを促進し、デトックス効果や肌のトーン改善ができるテクニックを習得します。この資格は、リラクゼーションと美容効果を高めるフェイシャルトリートメントを提供する能力を証明するものなので、広い知識と技術を持っているエステティシャンとして認められます。
資格取得の条件
対象者 | 同協会が指定する認定教育機関等の教育訓練で全カリキュラムを修了した方が対象となります。 |
必要な経験 | 特にありません。 |
取得までの流れ
- 教会が指定している認定教育機関等の教育訓練で全カリキュラムを修了させます。
- 教会ホームページより同検定試験の申し込みを行います。
- 郵送で検定試験問題が送られてくるので、そちらを回答し送付。その後、得点率70%以上で合格となります。
AEA上級認定エステティシャン
AEA上級認定エステティシャンは、日本エステティック業協会(AEA)が主催するフェイシャルエステだけでなく、ボディエステなどの幅広い技術をカバーする資格です。
資格を取得することで、エステティック全般の知識と技術を総合的に効率よく習得することができます。
この資格の取得によって、エステティック業界全体でのキャリアパスが広がります。特に、サロン経営や高度なエステティックサービスの提供を目指す方にとって、この資格は大きな価値があります。
資格取得の条件
対象者 | エステティック業界での実務経験を有し、AEA認定の基準を満たす方が対象です。 |
必要な条件 | AEA上級認定エステティシャンの資格を取得するためには、AEA認定エステティシャン(基礎資格)といった基本的なエステティック資格を有していることや、実務経験が1年以上ある方が前提条件となります。 |
取得までの流れ
- AEA認定の専門教育プログラムを受講し、フェイシャルエステを含む広範なエステティック技術について学びます。
- 教育プログラム終了後、理論と実技を含む試験を受ける必要があります。この試験では、受講したコースで学んだ広範囲の知識と技術が問われます。
- すべての試験に合格すると、AEA上級認定エステティシャンとしての資格が授与されます。この資格は、エステティック業界における高い専門性と技術力を認められた証です。
資格取得のメリット
フェイシャルエステの資格を取得するとたくさんのメリットがあります。
サロン経営の信頼性向上のほか、集客効果やリピート率の増大、そして最新技術と知識の習得など、資格取得がエステティシャンに与える良い影響はたくさんあります。
以下でこういったメリットについて詳しく見ていきます。
お客様からの信頼性の向上
資格を持っていることで、一定のフェイシャルエステに関する知識と技術があることを証明できます。
そのため、お客様からも信頼して施術を任せてもらえるようになる上、お客様に対して自信を持ってサービスを提供できるようになります。
集客効果がある
資格を取得してそれを受付などで掲示することによって、サロンの集客力を高める効果も期待できます。
さらに自店の公式ホームページやInstagramやX(旧ツイッター)などで、こういった資格を取得していることを公表すればお客様の興味を引きやすくなるでしょう。
知識のアップデートができる
フェイシャルエステの資格を取る過程で、最新の技術やトレンドの習得ができることも大きな資格取得のメリットです。
現代のエステ業界は日々進化しており、新しい技術やトレンドが絶えず登場しています。資格取得の過程でこれらを学ぶことは、エステティシャンとしての価値を高め、お客様に高品質なサービスを提供するために不可欠なものと言えるでしょう。
また、資格取得後もこういったフェイシャルエステ界隈の最新トレンドや最新情報、技術情報などといったニュースはお客様にとってもしっかりと追うべきです。
これにより、「最近話題の○○ってどうなんですか?」というお客様からの質問にも答えることができ、より一層そのお客様からの信頼度が高まるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、フェイシャルエステの資格取得に関する基本情報から、資格取得の流れなどついて解説しました。
フェイシャルエステの資格は、エステティシャンとしての専門性を高め、サロン経営やキャリアアップにおいて重要な役割を果たします。
さらに、資格を取得する中で、最新の技術や知識を身につけることもでき、お客様により信頼されるサービスを提供できるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
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