主婦が自宅サロン開業におすすめのサロンの種類は?開業時の注意点も解説

ノウハウ

主婦の方の中には、自宅でサロンを開業することで、仕事と家庭を両立させたいと考えている方が多いです。なぜなら、自宅サロンなら子育てや家事の合間に働くことができ、時間を有効に使うことができるためです。また、自宅サロンは通勤時間かからないため、効率的に仕事ができます。

そんな自宅サロン開業ですが、様々な種類のサロンが開業の選択肢として挙げられます。それぞれのサロンには特徴や開業の条件が異なるため、どれを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は主婦の方向けに、自宅サロンにオススメのサロンの種類をご紹介します。

主婦の自宅サロン開業におすすめのサロンの種類

主婦の自宅サロン開業におすすめのサロンの種類を以下でご紹介します。

  • ネイルサロン
  • リラクゼーションサロン
  • エステサロン
  • アロマサロン

ネイルサロン

ネイルサロンで働くネイリストは、ネイルアート、ジェル、ネイル、スカルプチュア、フットネイルなど女性の爪に装飾を施すお仕事となっています。

お客様の希望するデザインを実現するために、いろいろな手法を用いて爪を美しく見せます。例えば、季節に合ったカラーを選んだり、爪に直接アートを書いたりと幅広いデザインに対応します。その他、ブラダルや成人式などの特別なイベントなどに合わせたネイルデザインも行います。

また、美容目的だけでなく、巻き爪のケアやジェルやスカルプを使った爪の強化などのケアも行うことがあります。

ネイルサロンの開業費用は?

ネイルサロンの開業には、施術用の椅子やテーブル、マニキュアやジェルなどの消耗品、ライトなどの機器などが必要です。

自宅サロンでこれらの設備を整える場合、10万円〜の開業資金で開業が可能です。 ネイルスクールによっては卒業後にネイル用品や機材を割引価格で購入できるサポートがあります。

また、お客様の満足度を高めるために、定期的にジェルなどの新商品や新技術を取り入れる投資も必要となります。

ネイルサロンの収入例

自宅ネイルサロンで1日3件(2時間7,000円)、月20日営業の場合、月の売り上げは42万円前後の目処が立ちます。

一般的なサロンで正社員として働く場合、月収15~25万円程度、パートアルバイトで平均時給1000円前後が相場となっています。ネイリストの求人は比較的多く、主婦でも働きやすい職業と言えるでしょう。

そのため自宅サロンではネイリストとして、子育ての合間に営業時間を設定でき、ライフバランスを保ちやすいです。技術力や接客力を上げることで、リピート率を高め、安定した収入を得ることができます。

ネイルサロンの開業のしやすさ

ネイルサロンで使用する備品や機器は小型なので広いスペースが必要ありません。そのため、自宅の1室で開業できるので、ネイリストは自宅サロンに適した職業と言えるでしょう。

またネイル用品と機材を持ち運べば出張でネイルをすることも可能です。そのため、ネイリストは働く場所を選ばない職種とも言えます。さらにネイルサロンは体力的な負担が少ないため、体力に自信がない方でも開業ができます。

ネイルサロンの今後の⁨需要

ネイルは指先を美しく見せるだけでなく、手の仕草まで美しく見せる効果があります。そのため、美意識の高いOLや主婦から根強い人気があり、安定した需要が見込めます。

さらに、最近では男性客もジェルネイルで爪の強化やケア行うようになってきました。そのため、男女問わずネイルの需要は今後も高まると予想できます。

ただし、多くのネイルサロンがまつげエクステなどの別メニューを取り入れており、ネイルのスキルだけでは対応しきれない可能性があります。したがって、マツエクやフェイシャルエステ、脱毛などの美容メニューをネイルと組み合わせることで、サロンの競争力を高めることができるでしょう。

主婦でネイルサロンを開業する際におすすめの資格

主婦でネイルサロンを開業する際におすすめの資格をご紹介します。

ネイリスト技能検定試験

ネイリスト技能検定試験は、ネイリストの中でもっともポピュラーな資格で、スキルに合わせて3級〜1級まであります。3級は、実務経験や専門学校の通学経験に関係なく受験ができるため、サロン経験のない主婦でも受験が可能です。公式問題集も発売されており、スクールに通う必要がなく、独学で試験に挑むことができます。

JNAジェルネイル技能検定試験

JNAジェルネイル技能検定は、ネイリスト技能検定と並ぶ人気の資格で、現在主流となっているジェルネイルに特化した資格です。この資格も、独学で取得することが可能です。ジェルネイルは、専用の機器を使用し、複数の工程を経て施術を行うため、基礎から技術と知識を身につける必要があります。そのため、ジェルネイルを施術するネイリストにとって、この資格は取得しておくのをおすすめします。

詳しくはこちらの記事(自宅ネイルサロン開業に必要な資格は?おすすめの資格を紹介!)で解説しております。

リラクゼーションサロン

リラクゼーションサロンでは、マッサージでお客様の心と体の緊張ほぐし、お客様にリラックスした時間を過ごしてもらうことが目的です。 マッサージだけでなく、ボディーケアやアロマテラピーなどを通してお客様のストレス解消をサポートします。お客様一人ひとりの悩みや要望に合わせて最適な施術を提案します。

リラクゼーションサロンの開業費用は?

自宅サロンの場合、施術用ベッド(1万円~)とタオルがあれば開業が可能です。

開業初めは初期費用を抑え、サロンの運営が軌道に乗ってから徐々に機材などを揃えていくのがオススメです。 例えばオイルウォーマーやアロマディフューザー、リラクゼーション用のBGMの再生機器などを揃えるとより質の高い施術が提供できるようになります。

自宅以外でサロンを開業する場合は、別途で家賃や内装費用等がかかります。

リラクゼーションサロンの収入例

自宅サロンで1日5件(1セット60分6,000円)、月20日営業の場合、最大月収60万円の見込みが立ちます。メニューの料金を6,000円から8,000円に設定したり、回数券を導入したりすることで、さらなる収入アップを目指すことも可能です。

サロンで働く場合、正社員で月収20〜40万円程度、パート・アルバイトで平均時給1,000円前後が相場となっています。セラピストの求人は常にあるため、自宅サロン開業前に他サロンで経験を積むこともできます。

リラクゼーションサロンの開業のしやすさ

リラクゼーションサロンは自宅の一角にベッドを置くだけで開業ができるため、主婦の方でも開業がしやすいサロンの種類となっています。

また、リラクゼーション目的のマッサージは比較的力が必要ないため、体力的な負担も少なく、体力に自信のない方でも問題なく開業できます。

さらに、自宅サロンであれば自分の都合に合わせて営業時間を設定できるため、子育て中でも柔軟に営業が可能です。

リラクゼーションサロンの今後の⁨需要

リラクゼーションサロンは、若者から高齢者まで幅広い年代の方々に利用されています。それぞれの年代のニーズに合わせて、シニア向けやマタニティー向けなどターゲットを絞ったサービスも展開されているため、それぞれの年代で一定の需要が見込めます。

また、昨今のストレス社会の中で、リラクゼーションサービスへの需要も高まっています。ストレス解消や心身のリフレッシュを目的にリラクゼーションサロンを利用する人が増えているため、今後もリラクゼーションサロンの需要は高まると言えるでしょう。

主婦でリラクゼーションサロンを開業する際におすすめの資格

主婦でリラクゼーションサロンを開業する際におすすめの資格をご紹介します。

リンパリファインセラピスト

この資格では、全身のリンパや経絡の流れを理解し、それに沿った施術技術を習得できます。また、デトックスや骨格矯正、東洋医学に基づくツボ療法についての知識も学べます。一般社団法人国際セラピスト支援振興協会が認定する資格で、同協会の指定校の一つであるグローバルボディケア総合学院が提供する通信講座を修了することで、この資格を取得することができます。

JREC 日本リフレクソロジスト認定機構資格

この資格は、ストレスを和らげ、血液とリンパの循環を促進し、自律神経のバランスを整えることで、人間本来の自然治癒力を高められるとする西洋式のリフレクソロジーを推奨しています。日本リフレクソロジスト協会(JREC)に加盟しているスクールで指定のカリキュラムを修了し、JRECが実施するライセンス認定試験に合格後、会員登録を行うことで、JREC認定のリフレクソロジーライセンスを取得することができます。

詳しくはこちらの記事(リラクゼーションサロンとは?開業に必要なポイントや役立つ資格を徹底解説)で詳しく解説しています。

エステサロン

エステサロンで働くエステティシャンは、お客様の課題や体の悩みを解決するために、様々な美容施術を行う仕事です。 フェイシャルエステ、ボディエステ、脱毛、ブライダルエステなど幅広いメニューに対応します。お客様が肌質や体質悩みに合わせて最適な手術プランを提案し、お客様のご希望の状態に仕上げていきます。

エステサロンの開業費用は?

エステサロンの開業には、エステベッド、スチーマー、美容機器などの設備投資が必要になります。そのため、自宅サロンの場合最低限の設備で50万円〜の初期費用がかかるでしょう。

物件店舗物件を借りる場合は、それにプラス敷金や礼金、内装工事費等合わせて数百万円〜の資金が必要となります。また開業後も消耗品や化粧品の仕入れや設備のメンテナンス費用等の運転資金も必要となりますので、エステサロンの開業費用は余裕を持って用意するようにしましょう。

エステサロンの収入例

自宅エステサロンで1日5件(1セット60分6,000円)、月20日営業の場合、月あたり60万円前後の収入になります。

エステサロンで正社員として働く場合、月収20~40万円程度、パート・アルバイトで平均時給1,000円〜1,500円が相場となっています。

開業した後は施術単価を上げたり、スタッフを雇ったりすることで収入アップが見込めます。特に人気のエステサロンになれば1施術1万円以上の高単価メニューを提供できるようになります。

エステサロンの開業のしやすさ

エステサロンで働くエステティシャンは国家資格が必要ないので、比較的開業のハードルが低いといえます。ただし開業にはエステの技術や知識、接客スキル、経営ノウハウなどが求められます。 そのため心配な方はエステスクールや専門学校で学び、開業に必要なスキルを身に付けることもおすすめです。

自宅での開業なら、初期費用である家賃や内装費用などがおさえられるため、店舗型で開業するより圧倒的に開業はしやすいです。

エステサロンの今後の⁨需要

昨今、美容や健康に対する意識の高まりから、エステサロンの需要は年々増加しています。アンチエイジングや美肌ケア、送信など幅広い年代の女性からエステサロンは支持されています。

また最近は男性客も増えており、メンズエステやヒゲ脱毛など、男性向けメニューも人気が出ています。そのためエステサロンは今後も需要は増加し続けるでしょう。

主婦でエステサロンを開業する際におすすめの資格

主婦でエステサロンを開業する際におすすめの資格をご紹介します。

AJESTHE認定エステティシャン

この資格は、エステティックに関する基礎的な知識と技術を身につけ、エステティックサービスを適切に提供する能力があると認められたエステティシャンに授与されるものです。資格を取得するためには、エステティシャンセンター試験に合格し、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 協会認定校で300時間以上のコースまたは1000時間以上のコースを修了すること
  • 実務経験が1年以上あること その上で、技術試験と筆記試験に合格すること
AEA認定エステティシャン

この資格は、フェイシャルとボディの両方に関する包括的な知識と技術を有し、エステティックトリートメントに精通していると認められた方に与えられるものです。資格を取得するには、以下のいずれかの条件を満たし、認定試験に合格する必要があります。

  • AEAの認定校でカリキュラムを修了すること
  • エステティックサロンでフェイシャルまたはボディの実務経験を積むこと

詳しくはこちらの記事(エステサロンは未経験でも開業できる!?成功には何が必要?)をご覧ください。

アロマサロン

アロマサロンで働くアロマセラピストは、アロマオイルを使ってお客様の体と心を癒します。お客様が抱える悩みやストレスに合わせてアロマオイルを調合し施術を行います。例えば、ストレス解消にはラベンダーやカモミールなどのリラックス効果のあるオイルを使用するなどです。オイルを用いたマッサージを行い、冷え便秘、疲労、代謝アップなどの症状の改善をサポートします。

アロマサロンの開業費用は?

アロマサロンの開業には施術ベッド、アロマオイル、タオル、紙ショーツ、着替え用のカゴなどが必要になります。自宅サロンでこれらの設備を揃える場合、約10万円程度からの資金が必要になります。

予算に余裕があればホットタオル用のキャビネットを導入するのがオススメです。またシャワー室やメイクルームなどがあると、女性のお客様により喜ばれるでしょう。

アロマサロンの収入例

自宅アロマサロンで1日4件(1セット90分6,000円)、月20日営業の場合、月収は約48万円になります。アロマセラピストとして技術力や接客力を磨くことで、リピーター率を高め、さらに安定した収入を得ることができます。

サロンで正社員として働く場合、月収18~30万円程度、パート・アルバイトで平均時給1,000円前後が相場となっています。アロマセラピストの求人は比較的多く、主婦でも働きやすい職業と言えるでしょう。

アロマサロンの開業のしやすさ

アロマセラピストの9割は女性のため、アロマセラピストは女性が開業しやすい職種といえます。

アロマセラピストのマッサージは痛みを伴わないため、体力に自信のない女性や年配の方でも問題なく開業が可能となっています。特に最近は、アロマセラピストは開業を希望する女性に人気の職種で、個人サロンの数も年々増加しています。

アロマサロンの今後の⁨需要

リラクゼーションにおいてアロマトリートメントは定番のメニューの1つです。最近ではメディカルアロマにも注目が集まり、医療分野でも幅広くアロマトリートメントは取り入れられています。

痛みを伴わずに癒し効果が得られるアロマテラピーは美容や健康を重視する女性に人気が高く、需要が増加しています。

例えば、アロマサロンは妊婦向けのマタニティーアロマや高齢者向けの介護アロマなどニーズに合わせた特化型のサービスも展開できるため、今後もアロマセラピストの活躍の場が広がっていくでしょう。

主婦でアロマサロンを開業する際におすすめの資格

主婦でアロマサロンを開業する際におすすめの資格をご紹介します。

アロマテラピー検定(AEAJ)

アロマテラピー検定は、アロマテラピーに関する基本的な知識や使用法についての理解度をはかる試験です。この検定を受けることで、アロマテラピーを安全かつ効果的に活用するための知識を身につけることができます。

検定試験に合格すれば、アロマテラピーに関する知識を活用して、お客様のニーズに合わせた適切なアドバイスを行うことができるようになります。

アロマフェイシャルリラックス(JAA)

アロマフェイシャルリラックスは、フェイシャルトリートメントの一種で、ストレス解消や自律神経のバランス調整を目的とした資格です。

この資格を取得するには、理論と実技を含む約30時間(3時間×10回)のレッスンを受講し、修了後に行われる試験に合格する必要があります。資格を取得すれば、専門的なアロマフェイシャルトリートメントを提供することができます。

詳しくは、こちらの記事(アロマサロン開業におすすめな資格12選!開業のステップも解説)をご覧ください。

主婦が自宅サロンの開業を行う際の気をつけておきたいこと

自宅サロンを開業することはメリットだけではありません。

以下では、主婦が自宅サロンの開業を行う際の気をつけておきたいことをご紹介します。

個人情報の流出

自宅サロンの集客のために、住所やオーナーの名前などをオンライン上に提示する必要性に迫られるため、個人情報が流出してしまう点に注意が必要です。また、お客様に家の間取りや、家具などの情報を知られてしまうことも。

思春期のお子様や、家族が個人情報の流出することを不快に思っている場合、なかなかサロンの情報を出せず、集客できないことも考えられます。

どの程度の個人情報を出すかは、家族とよく話し合った上で仕事を始める必要があります。

サロン内に生活感を出さない

主婦であろうがなかろうが、自宅でサロン開業を行う場合、生活感をお客様に与えてしまう可能性があります。

特に、小さなお子様がいる主婦の場合、本やおもちゃなどのプライベートな小物が多いのではないでしょうか。プライベートを感じさせるものが見えてしまうと、サロンというよりは「人の家」にいる印象を与えてしまいます。

小物を片付けたり、リフォームをしたりして、非日常感を作りあげましょう。

集客を工夫する

自宅サロンは、店舗型のサロンと比べて集客が難しい傾向があることに注意が必要です。

多くのお客様は、「知らない人と1対1になるのは怖い」という不安を抱えています。また、主婦が営むサロンの場合、「施術中に、家族が入ってきたらどうしよう」と気になる人も。

不安な気持ちを抱えた人は、店舗型のサロンと自宅サロンを比較して、店舗型のサロンを選んでしまいます。

自宅サロンであっても、お客様に安心してきてもらえるように、名前・顔写真・お店の雰囲気などを伝える努力が必要です。また、施術前には家族がいないこと・鍵がかかり入れないことなどを伝えるといいでしょう。

自宅サロンで集客を行う方法について詳細を知りたい人は「隠れ家サロンは失敗する?理由や、集客を成功させるポイントなどを紹介」を参考にしてくださいね。

主婦でも自宅サロンの開業はできる!一歩ずつ始めてみよう

いかがでしたか?

本記事では、主婦でも自宅サロンで開業できることや、自宅サロンで開業を行うメリット、注意点などをご紹介しました。

自宅で開業できる職種はたくさんあるため、どのような職種につきたいのかを決め、スキルを身につけることが大切です。なりたい職種が決まったら、開業するステップを進めていきましょう。

本記事を参考に、自宅での個人サロン開業のために、家事や育児の合間に徐々に準備してみてはいかがでしょうか。

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