個人サロン予約システム比較12選!1人経営の「悩み」を解決する、無料・スマホ完結ツールの選び方

個人サロン予約システム比較12選!1人経営の「悩み」を解決する、無料・スマホ完結ツールの選び方 業種別

個人サロンや自宅サロンのオーナー様。

あなたは、セラピストであり、経営者であり、受付係であり、そしてマーケティング担当でもあります。

お客様の施術に全集中したい大切な時間に、予約の電話が鳴ったり、SNSのDM通知が鳴り止まなかったりすることはないでしょうか。

「電話に出られず、せっかくのご予約を逃してしまった(機会損失)」「DMでのやり取りに時間がかかり、予約日時を間違えそうになった」「紙の予約台帳と顧客カルテの管理が限界」。

これらは、1人ですべてをこなす個人サロンオーナー様が抱える、あまりにも切実な悩みですよね。

この記事で紹介するのは、複雑なPOSレジやスタッフ管理機能を中心とした大規模システムではありません。

「無料または低コスト」で始められ、「スマホ・タブレットだけ」で直感的に操作でき、そして1人サロン特有の悩みである「住所非公開」や「確定申告の効率化」にも対応できる、あなたの「最強の相棒」となり得るシステムだけを厳選しました。

この記事を読み終える頃には、雑務から解放され、売上を安定させ、何よりもお客様と向き合う「本来の時間」を取り戻すための一歩が踏み出せているはずです。

目次

「1人経営」だからこそ必須!個人サロンが予約システムを導入する3つ理由

「1人経営」だからこそ必須!個人サロンが予約システムを導入する3つ理由

「スタッフが複数いる中規模サロンならまだしも、1人でやっている個人サロンに高機能なシステムは不要」と考えるのは、大きな間違いです。

むしろ逆で、リソースが限られている1人経営だからこそ、予約システムは「もう一人のスタッフ」として、人間以上のパフォーマンスを発揮する「最強の相棒」となります。

施術中の電話対応ストレスからの完全解放

個人サロンオーナー様が最もストレスを感じる瞬間、それは「施術中の電話対応」です。

お客様がリラックスしている最高潮の瞬間に、けたたましく電話が鳴る。

施術を中断して電話に出れば、目の前のお客様の満足度は下がります。

かといって電話に出なければ、そのお客様は二度とかけてきてくれず、貴重な売上(機会損失)となります。

予約システムは、あなたが寝ている間も、施術に集中している間も、24時間365日文句ひとつ言わずに予約受付を代行してくれます。

深夜・早朝の「予約取りこぼし」をゼロに

お客様が「予約したい」と思う瞬間は、必ずしもサロンの営業時間内ではありません。

仕事終わりの深夜、あるいは休日の朝かもしれません。その瞬間に電話が繋がらなければ、お客様の予約意欲はすぐに失われ、他のサロンを探し始めてしまいます。

ネット予約システムがあれば、お客様は自分のタイミングでいつでも空き状況を確認し、その場で予約を確定できます。

あなたが朝目覚めた時には、すでに当日の予約が埋まっている。そんな理想的な状況を、システムが自動で作り出してくれます。

「紙カルテ」と「DM予約」管理地獄からの脱却

「あの客様、前回の来店はいつだっけ?」「LINEとインスタのDM、どこで予約日程を確定したか分からなくなった」――。

アナログな管理は、必ず限界が来ます。紙カルテは場所を取る上に検索ができず、DMでの予約管理はヒューマンエラー(ダブルブッキングや転記ミス)の温床です。

予約システム、特に顧客管理(CRM)機能を備えたシステムは、これらを一元管理します。

予約が入ると同時にお客様情報が「顧客台帳」に蓄積され、過去の施術履歴やメモを瞬時に呼び出せます。

この「顧客情報のデジタル資産化」こそが、1人サロンが安定してリピーターを育てるための土台となります。

また、個人サロンの枠を超えて、ネイルリラクエステといったより幅広い業態の「サロン 予約システム」を比較したい方は、こちらの総合記事も併せてご覧ください。

失敗しない個人サロンの選定軸:「スマホ完結」「無料」「住所非公開」が鍵

失敗しない個人サロンの選定軸:「スマホ完結」「無料」「住所非公開」が鍵

では、1人経営の個人サロンオーナー様は、何を基準にシステムを選べばよいのでしょうか。

中規模サロンとは「重視すべき点」が全く異なります。

以下の5つのポイントは、あなたのサロン運営を劇的に楽にするために、絶対に外せない選定基準です。

ポイント1:スマホ・タブレットだけで完結するか?

これが最も重要です。個人サロンのオーナー様は、パソコンの前に座っている時間はありません。

施術の合間、自宅でのリラックスタイム、移動中など、すべての業務を「スマホ」や「タブレット」で完結させたいはずです。

注目すべきは、お客様が予約できるだけでなく、「事業者側(あなた)の管理画面」がスマホアプリに完全最適化されているかです。

freee予約(旧tol)のように、管理業務のすべてを専用アプリで行えるシステムは、個人サロンにとって最高のパートナーとなります。

ポイント2:コストは見合っているか?(無料プランの有無)

1人経営において、固定費の増加は最大の敵です。

売上が不安定な開業初期ならなおさらです。

まずは「無料プラン」で基本的な予約管理をスタートできるシステムを選びましょう。

無料プランで予約管理に慣れ、お客様が増えてきた段階で、より高度な機能(オプションメニュー、回数券管理、自動DM送信など)が使える有料プラン(月額数千円程度)にアップグレードするのが、最も賢くリスクのない導入方法です。

ポイント3:操作は直感的か?(IT苦手でも使えるか)

多機能であっても、設定が複雑でマニュアルを読み込まないと使えないシステムは、ITが苦手なオーナー様にとっては苦痛でしかありません。

導入設定で挫折してしまっては本末転倒です。

選ぶべきは、アカウント登録から予約ページの公開までが、直感的な操作で1時間以内に完了するような「シンプルなシステム」です。

機能の多さよりも、あなたがストレスなく毎日使い続けられる「シンプルさ」を優先してください。

ポイント4:顧客管理(シンプルCRM)機能は十分か?

個人サロンに必要なのは、大企業のような複雑な顧客分析(CRM)ではありません。

しかし、「お客様の来店履歴(前回いつ来たか)」「施術メモ(前回どんな話をしたか、アレルギー情報など)」「コースや回数券の残り回数」といった、次回の接客に直結する「シンプルな顧客台帳」機能は必須です。

予約と顧客情報が自動で紐づくシステムを選ぶことで、お客様一人ひとりに寄り添った「おもてなし」が可能になります。

ポイント5:プライベートサロン機能(住所非公開)はあるか?

自宅で開業している個人サロンにとって、「住所のプライバシー」は死活問題です。

予約ページに詳細な住所を公開したくはありません。

選ぶべきシステムは、「予約が確定したお客様にだけ」自動返信メールなどで詳細な住所や部屋番号を伝えられる機能、あるいはfreee予約(旧tol)のように、予約ページに表示する住所を「市区町村まで」に設定できる機能があるシステムです。

この機能がないと、自宅サロンでの運用は困難と言えます。

また、個人サロンにおいては、お客様との連絡手段として「LINE公式アカウント」を活用するケースが非常に多いです。

「LINEを使って予約を完結させたい」「リピート率を上げたい」という方は、LINE連携に特化した以下の記事も参考にしてください。

【2025年最新】個人サロン・1人経営向け予約システム徹底比較12選

前述した「5つの選定ポイント」に基づき、1人経営の個人サロンに最適化された予約システムを、3つのカテゴリに分けて厳選しました。

あなたの「理想の働き方」に最も近いシステムを見つけてください。

もし、個人サロンに限らず、エステ美容室飲食店スクールなど全業種を網羅した総合的な比較を先にご覧になりたい場合は、当メディアの決定版である「予約管理システム」の徹底比較記事も併せてご活用ください。

それでは、1人経営のオーナー様に最適なシステムを見ていきましょう。

【スマホアプリ完結・無料重視】とにかく手軽に始めたいオーナー様向け4選

「パソコンは持っていない」「ITは苦手」「まずは無料で試したい」という、まさに個人サロンの「王道ニーズ」に応える、スマホ完結型・無料プラン充実のシステムです。

サービス名freee予約(旧tol)Square予約STORES予約RESERVA
イメージfreee予約Square予約STORES予約RESERVA
月額費用0円~0円~0円~0円~
無料プランありありありあり
特徴管理側がスマホアプリ専用 / 住所非公開対応 / freeeグループ決済・キャンセル料・会計連携に強み / 無料で高機能無料プランからLINE連携可 / 回数券(有料)機能網羅型(設定がやや多め)

1. freee予約(旧tol)

freee予約(旧tol)

freee予約(旧tol)は、管理側の操作が「スマホ・タブレットの専用アプリ」で全て完結する、個人・スモールビジネスに特化した予約システムです。

パソコンが不要で直感的に操作できるため、ITが苦手なオーナー様にも最適です。

無料のStarterプランでも予約管理、顧客台帳、事前決済(手数料別途)まで対応。

住所非公開(途中までの表示)にも対応しており、自宅サロン・プライベートサロンに必須の機能も備えています。

会計ソフトで有名なfreeeグループが提供している安心感も、個人事業主にとって大きな魅力です。

2. Square 予約 (スクエア予約)

Square予約

Square 予約は、決済サービス「Square」が提供する予約システムです。

最大の強みは、無料プランでありながら「事前決済」と「キャンセル料の自動徴収設定」ができる点。

無断キャンセル対策に最強のシステムです。

さらに、同社の決済端末との連携はもちろん、freee会計やMoney Forwardといった会計ソフトとも強力に連携できるため、予約の売上管理から確定申告までの手間を大幅に削減できます。

個人事業主の経営全体をサポートする、非常に強力な選択肢です。

引用:Square予約

3. STORES 予約 (ストアーズ予約)

STORES 予約

STORES 予約は、無料プランからでも「LINE連携」が利用できる(通知数制限あり)のが大きな特徴です。

お客様とのコミュニケーションをLINEで完結させたい個人サロンに適しています。

また、有料プランでは「回数券」の管理も可能になるため、エステやパーソナルジムなど、コースメニューがある個人サロンにも対応できる拡張性を持っています。

引用:STORES予約

4. RESERVA(レゼルバ)

RESERVA

RESERVAは、国内最大級の導入実績を誇る高機能な予約システムです。

無料プランから利用可能で、多くの業種に対応できる機能の網羅性が強みです。

個人サロン向けの機能も揃っていますが、多機能ゆえに設定項目が多く、ITが苦手な方には少し難しく感じるかもしれません。

機能性を重視し、細かく設定をカスタマイズしたいオーナー様向けの選択肢です。

引用:RESERVA

【顧客カルテ・リピート施策重視】お客様と深く繋がりたいサロン向け4選

「予約管理だけでなく、お客様の施術履歴や会話もしっかり残したい」「リピーター施策を自動化したい」という、一歩進んだ経営を目指すオーナー様向けのシステムです。

高機能な電子カルテや回数券管理など、エステサロン特有の機能を深く掘り下げた「エステ 予約システム」比較もおすすめです。

サービス名LiMEKaruteKunワンモアハンドBionly
イメージLiMEKarutekunワンモアハンドBionly(ビオンリー)
月額費用0円~要問合せ9,800円~要問合せ
無料プランありなしなし (体験あり)なし
特徴美容師開発 / 電子カルテ機能が超高機能(写真無制限)エステ・サロン特化 / LINEリピート特化 / 回数券失客防止の分析機能 / ステップメール自動化POSレジ一体型 / 高機能電子カルテ / 経営分析

5. LiME(ライム)

LiME(ライム)

LiMEは、もともと美容師向けに開発された電子カルテアプリで、その顧客管理機能がエステやネイルなどの個人サロンにも絶大な支持を得ています。

予約機能も搭載されていますが、真価は「電子カルテ」にあります。

施術写真の無制限保存、手書きメモ、同意書管理など、個人サロンがお客様一人ひとりと深く向き合うために必要な情報管理能力が突出しています。

予約よりもまず「お客様の記録」をデジタル化したいオーナー様に最適です。

引用:LiME

6. KaruteKun(カルテくん)

KaruteKun

KaruteKunは、その名の通り「カルテ」と「LINE」を融合させたリピート施策特化型システムです。

LINE公式アカウントと連携し、予約管理はもちろん、「回数券」の管理もLINE上で行えます。

お客様は自分の残回数をLINEで確認でき、サロン側は「来店後30日後に自動でDMを送る」といったステップ配信が可能です。

個人エステサロンや整体院など、回数券とLINEを多用する業態に最適です。

引用:KaruteKun

7. ワンモアハンド (OneMoreHand)

ワンモアハンドは、個人サロンから中規模サロンまで対応し、特に「リピート率向上」にフォーカスしたシステムです。

「失客防止」のための分析機能が特徴で、来店が遠のいているお客様を自動で抽出し、再来店を促すステップメール(自動DM)を配信できます。

個人経営でも、データを活用した本格的なCRM(顧客関係管理)を行いたいと考える、経営分析志向のオーナー様に向いています。

引用:ワンモアハンド

8. Bionly(ビオンリー)

Bionly(ビオンリー)

Bionlyは、個人サロンにとっては「将来の目標」となる、オールインワンの経営管理システムです。

iPadで完結する高機能な電子カルテ、スタッフ管理、POSレジ、売上分析までを網羅しています。

1人経営の段階ではオーバースペックかもしれませんが、将来的にスタッフを雇用し、店舗展開を考えているオーナー様にとっては、最初から導入を検討する価値のある本格派システムです。

引用:Bionly

【LINE特化・手軽さ重視】LINEだけで予約を完結させたいサロン向け4選

「お客様とのやり取りは、もう全部LINEで完結させたい」というオーナー様向けの、LINE連携に特化したシステムです。

なお、スタッフ指名やPOS連携など、より詳細な美容室の機能要件を知りたい場合は、「美容室の予約システム」専門記事をご確認ください。

サービス名RepitteRE:REReserviaeRESERVE
イメージrerereserviaeReserve
月額費用2,980円~9,800円(税込)要問合せ要問合せ
無料プランなし (体験あり)なしなしなし
特徴LINE特化 / 低コスト / 会話形式で予約完了LINE完結 / ワンプランで機能充実 / カルテ機能ありHPB連携(サイトコントローラー) / LINE連携も◎中規模向け / LINE予約導線がスムーズ

9. Repitte(リピッテ)

Repitteは、LINE公式アカウントに特化した予約システムで、月額2,980円からという低コストが最大の魅力です。

お客様はLINEのトーク画面(リッチメニュー)から、まるで会話するように予約を完結できます。

リマインド通知やサンクスDMもすべてLINEに自動送信されます。

個人サロンが、高額なシステムを導入する前に、まずは「LINE予約の自動化」を手軽に実現したい場合に最適です。

引用:Repitte

10. RE:RE(リリ)

rere

RE:RE(リリ)も、LINE連携に特化したサロン向けシステムです。スマホ一つで予約、決済、電子カルテ、集客までを管理できます。

月額9,800円(税込)の「ワンプラン」で、機能ごとに悩む必要がないのが特徴です。

Repitteよりは高機能で、LINE上で電子カルテも管理したいと考える個人サロンに適しています。

引用:RE:RE

11. Reservia(リザービア)

リザービア

Reserviaは、中規模サロン向けのイメージが強いですが、個人サロンにも選ばれています。

その理由は、HPBなどの大手集客サイトとの連携機能(サイトコントローラー)にあります。

HPBからの集客も維持しつつ、LINE連携で「自社予約」も強化したい、という併用戦略をとる個人サロンに最適です。

引用:Reservia

12. eRESERVE(イーリザーブ)

eReserve

eRESERVEは、LINE連携を軸に、スタッフ指名やPOS連携など、中規模サロン向けの機能をバランスよく搭載したシステムです。

お客様がLINEから予約する際の導線が非常にスムーズに設計されています。

1人経営から、将来的にスタッフを増やす段階まで、長く使い続けられるシステムです。

引用:eRESERVE

[独自] 集客と確定申告の悩みも解決!個人事業主のための「+α」連携術

予約システムは、導入して終わりではありません。

個人サロンオーナー様にとって、システムは「予約管理」と同時に、「集客」と「会計」の悩みも解決してくれるツールであるべきです。

InstagramとGoogleマップからの集客を自動化する

個人サロンの主な集客経路は、大手集客サイトではなく、「Instagram」と「Googleビジネスプロフィール(GoogleマップでのMEO対策)」です。

しかし、お客様があなたのサロンをSNSで見つけても、予約が「DMのみ」では、やり取りの手間で離脱されてしまいます。

ここで予約システムが活躍します。Instagramのプロフィール欄に、予約システムのURLを設置するだけでは不十分です。

可能であれば、Instagramの「予約する」ボタンと連携できるシステム(Square予約などが対応)を選びましょう。

また、Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)の「予約リンク」欄に、予約システムのURLを必ず設定してください。

これにより、お客様があなたのお店を見つけた瞬間に、24時間いつでも予約を完了できる「自動集客導線」が完成します。

Googleカレンダー「予約スケジュール」の無料設定方法|連携できる本格予約システム4選もご紹介!

個人事業主最大の悩み「確定申告」を楽にする会計ソフト連携

1人経営のオーナー様が年末に直面する最大の壁が「確定申告」です。

予約システム、特に事前決済機能で得た売上を、手作業で会計ソフトに入力するのは膨大な手間がかかります。

ここで注目すべきが「会計ソフト連携」です。

Square 予約は、freee会計やMoney Forwardといった主要な会計ソフトと強力に連携しており、予約システムの売上データが自動で会計ソフトに流し込まれます。

これにより、確定申告の手間が劇的に削減されます。

また、freee予約(旧tol)は、会計ソフト最大手のfreeeグループが提供しているため、今後の連携強化やサポート面での安心感は、他のシステムにはない大きな強みと言えるでしょう。

【2025年最新】個人事業主向け│無料の売上管理アプリおすすめ5選をご紹介!

コストゼロか、月3千円の投資か?個人サロンの「無料 vs 有料」徹底ガイド

多くの個人サロンオーナー様が悩むのが、「無料プランで十分か、有料プランにすべきか」という問題です。

これはサロンの「現在地」と「目標」によって答えが変わります。

無料プランで十分なサロン

無料プランの最大のメリットは、リスクゼロで「予約管理のデジタル化」を体験できることです。

以下のようなオーナー様は、まず無料プランから始めるべきです。

  • 開業したばかりで、まだお客様が少ない
  • 最大の目的が「施術中の電話対応をなくす」ことである
  • 売上管理や顧客メモは、別のExcelやアプリで管理している
  • コストを1円もかけずに、まずはネット予約窓口を持ちたい

freee予約(旧tol)やSquare 予約の無料プランは、これら「守り」のニーズを完璧に満たしてくれます。

まずは初期費用ゼロで試したい!という方は、「予約システム 無料」に特化したこちらの徹底比較記事もご覧ください。

有料プラン(月額3,000〜10,000円)にすべきサロン

一方で、月額数千円の投資をすることで、売上アップに直結する「攻め」の機能が手に入ります。

以下のような課題を感じ始めたら、有料プランへの移行を検討すべきタイミングです。

  • コースメニューやオプションメニューを導入し、客単価を上げたい(例:freee予約 Businessプラン)
  • 回数券をデジタル管理し、お客様の継続を促したい(例:STORES 予約、KaruteKun)
  • お客様の来店が遠のく前に、自動でフォローDMを送りたい(例:ワンモアハンド)
  • 自社の独自ロゴを表示し、ブランディングを強化したい(例:freee予約 Businessプラン)

月額3,980円のプランだとしても、その機能によって無断キャンセルが1件防げたり、高単価のオプションが1件売れたりすれば、それだけで元が取れる計算になります。

まずは無料プランで操作に慣れ、お客様が増え、売上アップの施策を打ちたくなったタイミングで有料プランに移行するのが、個人サロンの最も賢い成長戦略です。

自宅サロンの生命線!「住所非公開」機能の重要性と2つの実現パターン

個人サロン、特に「自宅サロン」で開業されているオーナー様にとって、「住所のプライバシー保護」は、予約機能と同じくらい重要な機能です。

予約ページに詳細な住所(番地や部屋番号)を掲載するのは、セキュリティ上、絶対に避けなければなりません。

この課題を解決するのが「住所非公開(または一部非公開)」機能です。

システムによって、この機能の実現方法が異なります。

1. 予約確定者にのみ、自動メールで通知するタイプ

多くの高機能システム(RESERVA、Square予約など)で採用されている方法です。

予約サイト上には住所を掲載せず、予約が確定したお客様に送られる「予約確定メール」の本文内にのみ、詳細な住所やアクセス方法を記載します。

これが最も安全で確実な方法です。

2. 住所を「途中まで」表示するタイプ

freee予約(旧tol)などがこのタイプに対応しています。

管理アプリのショップ設定で、住所を「東京都渋谷区恵比寿1-1」までしか入力せず、アクセス欄に「ご予約確定後、詳細な住所(部屋番号など)をメールにてお送りします」と記載する運用です。

これにより、大まかなエリアだけを公開し、プライバシーを守ることができます。

どちらのタイプであれ、この「住所非公開」に対応していることは、自宅サロンオーナー様がシステムを選ぶ上での必須条件となります。

1人でもできる「攻めのCRM」- スマホで実践するリピーター育成術

予約システムを導入する本当の価値は、「予約の自動化」という守りの側面だけではありません。

むしろ、蓄積された顧客データを活用し、売上を安定させる「攻めのCRM(顧客関係管理)」にこそあります。

顧客台帳(カルテ)は「記憶」ではなく「記録」

1人経営では、あなた自身がお客様全員の情報を「記憶」しようとしがちです。

しかし、お客様が50人、100人と増えれば、必ず限界が来ます。

予約システムに搭載された顧客台帳(カルテ)は、あなたの「外部脳」です。

「前回、お子様の進学の悩みを話していた」「乾燥肌を気にしており、保湿系の新商品に興味がありそう」「前回はヘッドスパ20分を追加した」――。

こうした些細な情報を施術前にスマホで確認するだけで、当日の会話の質と提案の精度が劇的に変わります。

「覚えていてくれた」という感動が、お客様を熱烈なファン(リピーター)に変えるのです。

自動メール・DMは「未来の売上」への種まき

「最近、あのお客様来てないな…」と気づいた時には、もう手遅れかもしれません。

お客様は、明確な不満がなくても「なんとなく忘れてしまった」だけで失客していきます。

有料プランに搭載されている「自動フォローメール」や「ステップ配信」機能は、この「なんとなく忘れ」を防ぐ最強の武器です。

「最終ご来店から45日経過したお客様」に「お肌の調子はいかがですか?」と自動でメッセージを送る。

「お誕生月のお客様」に自動でクーポンを送る。

こうした地道な「種まき」をシステムが自動でやってくれることで、あなたのサロンは、あなたが施術に集中している間も、未来の売上を育て続けてくれるのです。

まとめ・予約システムは「コスト」ではなく「1人経営の相棒」

まとめ・予約システムは「コスト」ではなく「1人経営の相棒」

個人サロンの経営は、「孤独な戦い」でもあります。

施術、予約管理、顧客対応、集客、経理…そのすべてを1人で抱え込み、心身ともに疲弊してしまうオーナー様は少なくありません。

予約システムは、単なる「経費(コスト)」ではありません。

それは、あなたの時間と心の余裕を生み出し、売上の取りこぼしを防ぎ、お客様との関係を育んでくれる、月額0円から雇える「最も優秀なスタッフ」であり、「最強の相棒」です。

施術中に鳴り響く電話のストレスから解放され、お客様のカルテを瞬時に確認し、最高の提案ができる。

あなたが休んでいる間も、システムが自動で予約を獲得し、お客様をフォローし、さらには会計データまで整理してくれる。

この記事で紹介した「5つの選定ポイント」――特に「スマホ完結」「低コスト」「シンプルさ」「住所非公開」――を基準に、そして「集客」や「会計」との連携という新しい視点も加えて、まずはあなたのサロンに合いそうなシステムの「無料プラン」から始めてみてください。

この記事を書いた人

本格的な予約サイトが誰でも無料でかんたんに作成できるスマホアプリ『freee予約』制作チームが、予約に関する役立つ情報を発信しています

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